これら回では、3000形電車の前面より見る事・収める事ができました光景をご紹介しておりまして、乗車駅の西鉄二日市駅より終点大牟田駅までの光景を2回にわたりましてご紹介しておりましたが、天神大牟田線も複線区間あれば単線区間もありますし、さらに画像2にもありますように信号場(中島信号場)も設けられております。
また、中島信号場も設けられております西鉄柳川~開間には、将来の複線化に向けての用地確保がなされている姿を見る事ができておりまして、画像の線路左側にあるのがその部分であります。ただ、現時点では先述の中島信号場~西鉄中島間などまだ用地が確保されていない所もありますので、そう言った事から複線化に着手とまでは至っていないようではあります。
さて、そんな天神大牟田線では、これまでもご紹介しておりますように、特急・急行・普通と列車が運行されておりまして、特急は福岡(天神)~大牟田間、急行は主に福岡(天神)~筑紫・小郡・花畑間において運行されておりますし、普通列車に関しましても福岡地区(福岡(天神)~筑紫・小郡・大善寺間など)・筑後地区(甘木~花畑・西鉄柳川・大牟田間など)を中心に列車が運行されておりまして、それぞれの地域におきまして多くの乗客を運んでおります。
編成に関しましては、甘木線~天神大牟田線直通列車に関しましてはワンマン運行も行いながらもありまして2両編成が存在しますが、それ以外では4両編成から最高で7両編成までが存在しておりまして、時間帯によりましてはそれぞれの編成の姿も見られております。
そんな天神大牟田線ではありますが、線内におきましてはホームの有効長が停車します編成からも足らない駅が存在しておりまして、それは以下の駅が該当しております。
津古駅(福岡県小郡市) 最高5両
三沢(みつさわ)駅(福岡県小郡市) 最高5両
櫛原駅(福岡県久留米市) 最高3両
矢加部駅(福岡県柳川市) 最高3両
三沢(みつさわ)駅(福岡県小郡市) 最高5両
櫛原駅(福岡県久留米市) 最高3両
矢加部駅(福岡県柳川市) 最高3両
(津古駅)
これら駅に停車する列車のホームの有効長が足らない列車に関しましては、ホーム外にある編成はドアを閉め切りにしまして、ホーム内に停車する編成で乗り降りの対応を行っております。
その際に使用されますのが、画像の棒状のドアスイッチでありますが(画像は9000形電車のドアスイッチです)、スイッチは全車2つ設けられております。これには「此の戸」・「他の戸」とありまして、ホームの有効長が足りない駅にはそれなりの操作ができるような対応が取られております。それにしても、棒状のドアスイッチは昔から見られているドアスイッチではありますが、そう言った事もありまして現在も採用されているのもわかるのではないでしょうか。
さて、天神大牟田線のホームの有効長が足りない駅に関しましてご紹介しておりますが、今回は長い編成も運行します西鉄久留米駅より北側で、最高3両しかホームの有効長がない久留米市の櫛原駅におきまして以前撮影を行っておりましたので皆様にご紹介してまいります。
(駅板)
この櫛原駅は、画像からもわかりますように、西鉄久留米駅の隣駅であります。そう言った事から、特急や急行も停車します西鉄久留米駅の隣駅にこう言った駅が存在している事が驚きの方もいらっしゃるのではないかとも思いますが、駅周辺は住宅地となっている駅でもありまして、比較的利用者は多い駅でもあります。尚、それでも自動券売機と言ったものは設けられておらず、ICカード「nimoca」対応の自動改札機が設けられているだけの駅でもあります。
この駅は、後述のように普通列車しか停車しない駅であります。したがって、以下画像の3000形電車などで運行されます急行・特急列車もこの櫛原駅を通過して行きます。
(3009F以下、急行花畑行き)
(3015F以下、特急大牟田行き)
ここからは、櫛原駅のホームでの模様をご紹介します。先述のように、櫛原駅は最高3両しかホーム内に入る事ができません。そのために、画像のようにホーム自体が短い事がお分かりいただけるのではないかと思います。
(画像は下り2番ホームです)
このホームの場合は、ホームが短い事もありまして、編成が長い場合には必ず停車時にははみ出す事になります。実際に久留米方面の2番ホームにおきましては、踏切を過ぎまして「4」・「5」・「6」・「7」と見られますが、それら編成の停車位置を表しております。それにしても、後述でご紹介しますが、踏切を越える事になりますのでそれだけはみ出る事も伺える所でもあります。
さて、ここからは櫛原駅停車の姿をご紹介してまいりますが、停車列車の姿をご紹介します前に、駅内で見られます看板の姿をご紹介します。まずは画像の看板でありますが、下りホーム(2番ホーム)に関しましては4両以上で最後部車両1両におきまして乗り降りを行っておりまして、その証としまして、車掌向けに『「この戸」操作』と書かれた看板が見られるのがわかります。
一方、上りホームであります1番ホームに関しましては、以下画像の時刻表にあります列車におきましては最前部の車両のみしか乗り降りができないようになっております。これは5両編成以上を表しておりまして、長い編成でも最前部のドアしか乗り降りができない列車もあると言うのがこの駅の特徴でもあります。
(注意書き)
ここからは、停車列車の姿をご紹介してまいります。こちらの画像は、甘木線~天神大牟田線直通の7000形電車の櫛原駅停車時の姿でありますが、画像のように2両編成の列車でもありますので、その下の画像にもありますように、ホーム内に余裕で停車している事がお分かりいただけるのではないかと思います。
(櫛原駅停車時)
ここからは、4両編成の列車(福岡(天神)~大善寺系統)を収める事ができましたので、それらのはみだしの姿をここからはご紹介します。まずは、大善寺駅からやってまいりました、福岡(天神)行きの6000形電車(6003F)が櫛原駅にやってまいりました。
この列車では、前3両におきまして乗り降りを行っております。画像のように1両に付き4つの扉がきれいに開いている事が画像からもお分かりいただけます。
しかし、最後部の4両目に関しましては、踏切を越えた上にドアは閉め切られております。こう言った所もホームの有効長が3両しかない分、仕方がない所ではないかとも思う所でしょうか。
(アップ)
こうして、福岡(天神)行きは発車して行きました。やはり、16枚のドア全てが開いていれば良かったように思いますが、ホームの有効長の関係で最後部のドアは開かない事を思いますと仕方ないのかなと思うような姿でもありましょうか。
一方、こちらは大善寺行き6050形電車(6051F)の櫛原駅入線シーンであります。先述のように、下りホームに関しましては最後部の1両のみのドアが開くようになっております。実際に、この列車も踏切を越えまして停車している事がその下の画像からもお分かりいただけるのではないかと思います。
(踏切を越えて停車)
さらに、こちらは同じく6050形電車(6052F)の大善寺行き列車でありますが、こちらはこれまで撮影しました踏切の反対側で撮影したものであります。
画像は、手前から1両目~3両目を収めておりますが、画像からもわかりますようにドアが開いていない事がわかるのではないでしょうか。何と言いましても、先述のように下り列車は乗り降りが4両目しか行っておりませんので、ドアが開いていないのもわかります。
踏切の外側から収めました6052号であります。この姿を見ましても、ホームはおろか踏切までもはみ出している訳ですので、もしも踏切を渡るために待っていらっしゃる方にとってはどう思うのだろうかとさえも思う所でもありましょうか。もちろん、列車が通過するまでは踏切を渡る事ができないのは当然の事ではありますし、かつ仕方がない所でもあります。
本当に、こう言ったつくりになっている駅が存在している事に関しましては、これら駅の特性を考えましても仕方がない所ではあります。また、ご紹介しましたそう言った有効長が短い駅に関しましては、一番はホームを伸ばす事ではないかとは思いますが、踏切や道路などといいました何らかの障害があるなどしている事もありまして、そう言ったホームを伸ばす事ができない駅もある事も事実です。そう思いますと、結局は現状のままという事につながる訳ではありますが、とにかく利用されます際には乗下車方法に関しまして注意をしていただきたいと思います。