番外 松浦鉄道MR-600形気動車による「列車命名権」が与えられた車&ラッピング広告列車 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 松浦鉄道(MR)には、MR-600形気動車を中心に、車体にラッピングが施されました広告車両が見られておりまして、現在後述のように見る事ができております。

 それ以外にも、MR-609で存在しております画像1の「ハッピートレイン」、そして過去には画像2にもありますように、当ブログでも番外でもご紹介しました、地元長崎県佐世保市に本店があります親和銀行のラッピングがMR-607におきまして施されておりましたが、その後ラッピングは解除されております。

 私自身も、これら列車に関しましては印象が高い(高かった)車両ではありましたが、MR-609に関しましては車体全体にMR沿線の様子が描かれておりますので、より目立っている印象があります。一方、MR-607に関しましては白地のラッピングではある訳ですが、キャラクターの口をかたどった形が印象的ではありましたので、現在みられないのは契約が切れている事を思いますと仕方がない事ではないかとも思います。

 
 さて、ここまでラッピング広告列車に関しましてご紹介しておりますが、それとともにタイトルにもありますように、そのMR-600形気動車におきまして見られております「列車命名権」に関しましてご紹介してまいります。
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 この「列車命名権」は、こちらもMR-600形気動車を対象に行われているものでありますが、車両ごとに法人・個人の方を対象に販売しているものであります。それによりまして、命名された列車名を明記したヘッドマークを車両の前後に取付られまして、その契約期間中走行するものでありまして、列車内にも命名された列車名を掲出するものであります。

 肝心の料金でありますが、法人で1年間1車両で25万円、個人で3ヶ月1車両15万円、1年で25万円となっておりまして、もちろんヘッドマーク制作費も含まれているそうです。さらに、列車内の中吊・窓上広告も、列車内広告掲出料を特別価格14万6160円を5万円で販売しているそうで、オプション自体も充実しているのもわかります。


 そんな列車命名権がなされた列車を、今回乗車する事ができましたが、今回乗車の車両はMR-611の「伊万里自動車学校いまりん号」であります。
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 このMR-611は、青ラインの入った車両であるのが特徴でありますが、その車に佐賀県伊万里市にあります伊万里自動車学校のヘッドマークが前後に掲出されておりまして、沿線にあります(最寄り駅は伊万里駅)学校をアピールしているようにも感じさせられます。
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 ちなみに、ヘッドマークをアップした姿は上の画像のようになっておりますが、キャラクターであります「いまりん」の姿を良く出しているようにも感じられます。それにしても、羽の部分が初心者マークを表す黄色と緑となっていまして、見ていてユニークでもありますね。


 車内には、以下画像にもありますように「伊万里自動車学校いまりん号」と書かれましたプレートが見られておりまして、これでこの列車にはそう言った愛称が入っている事がわかります。尚、命名されましたのは平成25年8月ですので、既に4年間MR-611ではこの愛称で運行されている事もわかるのではないでしょうか。
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 この他にも、吊り広告や側面の広告が全て伊万里自動車学校の広告となっております。こうして見ましても、入校者をMR沿線から獲得しようとしている事が伺わせているようにも思いますが、特に18歳以上の学生さんにとりましてはこう言ったアピールでより獲得させようとしている事が見えるようでもあります。
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 また、今回乗車列車は1両目には「伊万里自動車学校いまりん号」でありましたが、2両目には佐世保市が推奨します地球温暖化防止のための「COOL CHOICE」の推進宣言に関しますラッピングがMR-612に施されておりました。
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 これは、環境省が平成27年から地球温暖化防止対策全般の考え方として「COOL CHOICE」を合言葉に国民運動をスタートさせておりまして、佐世保市も「COOL CHOICE」の考え方に賛同しまして、市民・地域・業界などとの連携を深めまして地球温暖化対策に取り組むものでありまして、そのために公共交通機関利用の推奨につとめているものであります。側面には上の画像にもありますようにそう言ったラッピングが施されておりますし、以下画像のようにヘッドマークも掲出されております。
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 尚、上の画像のMR-612では青地のラッピング・ヘッドマークでありますが、同じくラッピングが施されておりますMR-613では同じく「COOL CHOICE」のカラーでもあります黄地のラッピング・ヘッドマークが設けられております。


 画像はMR-612の車内でありますが、この列車は佐々駅からの列車であった訳でありますが、ほとんど乗車されていたのは1両目でありまして、相浦駅辺りから2両目でも乗車される方がいらっしゃっておりました。尚、MRでは2両以上の列車で乗務員は2名以上の乗務となっておりまして、したがってこの列車は運賃の収受は2両目でも行う事ができておりました。
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 本当に、このような広告列車の存在は、見ていても引き付けられる場合が多く見られるようであります。しかも、列車命名権がなされた列車となりますと契約期間の間にはいつまでも見られる事にもなりますので、より存在が大きい事も伺えるのではないかとも思います。やはり、こう言った事をやる事で収入を得る事ができる訳でもありますし、広告主にとってもアピールできる訳でもありますので、本当に松浦鉄道の経営努力も感じられる所ではないかとも思う所ではあります。
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 【参考】
 佐世保市「COOL CHOICE」宣言
 https://www.city.sasebo.lg.jp/kankyo/kanhoz/coolchoice.html

 松浦鉄道HP、列車命名権
 http://matutetu.com/publics/index/14/