NO.1805 運行開始からまもなく3年、「ななつ星 in 九州」を求めて「SUGOCA大回り」 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、JR九州のクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」と言いますと、九州を代表する超豪華列車でありますが、相変わらず非常に人気である事には変わりなく、なかなか予約取りにくい(抽選で当たりにくい)列車である事には変わりないのが現状である事はご覧の皆様もご存知の事と思います。

 それでも数度応募されますと、結果抽選に当たる方もいらっしゃるそうでありまして、一度外れましても何度か応募されますと必ず当たる事さえもあるとの事でありますので、ご覧の方々で応募された事がある方でまだ当選されていない方は、めげずに応募を続けていただければとも思います。


 さて、この「ななつ星」でありますが、昨年平成27年3月のダイヤ改正時に毎週土曜日発の「1泊2日コース」におきまして、佐世保駅への乗り入れが開始されておりますが、毎週火曜日発の「3泊4日コース」におきましても今年3月のダイヤ改正時からは、以前は鹿児島線でもありました第3セクター鉄道であります肥薩おれんじ鉄道への乗り入れが開始されておりまして、その結果肥薩線経由の乗り入れは廃止されております。

 さらに、去る4月に発生しました「熊本地震」によりまして豊肥線の一部区間が寸断されている事もありまして、運行区間に豊肥線が通らなくなっております。したがって、阿蘇方面への運行ができなくなりましたために、運行コースを大幅に変更、「3泊4日コース」では~7月・11月~28年2月まで柳川を観光コースに、8月~10月には天草を観光コースに、「1泊2日コース」では1日目晩~2日目朝まで鳥栖駅に停車後に、久大線を経由しまして由布院駅を往復するルートに変更されております。


 そんな「ななつ星」も、来る10月15日に運行開始からまもなく3年を迎えます。今回私は、運行開始から3年を迎えます「ななつ星」の姿を久大線において収めてまいりましたので、今回は長いですが5回に分けまして皆様にご紹介してまいります。


 今回「ななつ星」を収めるべく利用しましたのが、タイトルにもありますように第6弾にもなります「SUGOCA大回り」を敢行しましたが、これまでの「SUGOCA大回り」は・・・

 第1弾 竹下(福岡市)→久留米→日田→由布院→大分→博多 NO.1316より4回

 第2弾 滝尾(大分市)→豊後竹田→(代行バス)→宮地→肥後大津→熊本→大野下→(代行タクシー)→大牟田→博多→大分 NO.1343より4回

 第3弾 竹下→熊本→肥後大津→宮地→豊後竹田→三重町→大分→博多 NO.1411より6回

 第4弾 竹下→二日市→(特急「ゆふいんの森」)→由布院→大分→博多 NO.1580より4回

 第5弾 南福岡→久留米→日田→大分→博多 NO.1711より4回

とご紹介しておりましたが、この「大回り」区間には「SUGOCA」エリアに相当していない区間が存在しております。しかし、以下をお読みいただきますと、この「大回り」に関しましてご理解される方もいらっしゃるのではないかとは思います(一部修正済)。

 JR九州のICカード「SUGOCA」は、24年12月よりこれまでの福岡都市圏に加えまして、大分地区・熊本地区・長崎地区・鹿児島地区にも範囲を広げております。

 それによりまして「SUGOCA」のエリア内ならばカード1枚で利用する事が可能になりまして、それによりまして今回の「SUGOCA」エリア拡大により、福岡都市圏・大分地区・熊本地区を北部九州エリアとして構成する事でカード利用者には特例も与えられておりまして、乗車区間の運賃を計算する際に、「運賃計算の特例に使用する路線」を経由して計算した方が最も安くなる場合、実際には異なる経路で乗車する場合でもこれらの線区を経由したものとして運賃を計算するというものでありまして、いわゆる最短経路で利用する事が可能になっております。

 つまり、熊本から大分間で利用する際には、通常は豊肥線を経由した方が運賃は当然の事ながら安い訳ですが、例え鹿児島線・日豊線を経由しましても豊肥線経由の運賃であります3240円で利用する事が可能になっておりまして、鹿児島線・日豊線経由であるならば5720円ですので、2480円も安く行く事も可能になっております(以下図参照)。この場合も、豊肥線の「SUGOCA」エリアが熊本~肥後大津間及び中判田~大分間で使用が可能な訳ですが、通常使用が不可能であります、肥後大津~中判田間も、下車しない限り利用する事が可能になっております。

 【図】
 熊本~(豊肥線経由)~大分 通常運賃3240円
 熊本~(鹿児島線・日豊線経由)~大分 通常運賃5720円
 熊本~(「SUGOCA」利用)~大分 最短経路運賃(豊肥線経由を適用)3240円

 その結果、さらに範囲が広い久大・豊肥線などを利用しての「大回り」も可能になっておりまして、一度「SUGOCA」などのICカードを通しますと、これら路線を経由した数百キロに及ぶ「大回り」も可能になっておりまして、下車しない限りその駅間の最安運賃での利用が可能になっております。

 また、他の交通系ICカード「nimoca」・「はやかけん」・「Suica」・「ICOCA」などの「SUGOCA」と相互利用しているカードも利用可能となっております。


 さて、この日は火曜日でありましたが、今回「SUGOCA」大回り第6弾スタート駅の福岡市の竹下駅(画像は西口)であります。ここから鹿児島線→久大線→日豊線と回りまして、隣の博多駅に到着する事になります。
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 今回の行程は以下の通りでありまして、[ ]の部分が今回ご紹介します区間であります。
 [竹下→(145M)→二日市→(4231M)→久留米→(1843D)→夜明]→(945D)→日田→(1851D)→由布院→(4855D)→庄内→(4859D)→大分→(3054M「ソニック54号」)→博多
 さて、この竹下駅と言いますと、この火曜日隣接します博多運転区には早朝大分車両センターから回送されてまいりました「ななつ星」編成の姿を見る事ができました。これから金曜日までの4日間、乗客・乗員を乗せながら九州内を回る事にもなります。
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 (奥に783系電車との2ショット)
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 これから145Mに乗車する事になりますが、ここでも跨線橋より編成を収めました。この後3駅においても「ななつ星」の姿を見る事にはなりますが、出発までの一時が見られたのが良かったですけどね。
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 今回乗車の鳥栖行き145Mであります。この列車は811系電車による運行でありますが、スタート駅の竹下駅も普通列車しか停車しない駅でもありますので、普通列車しか選択肢がない分仕方がない所でありますけどね。
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 この145Mを収めましたのは南福岡駅でありましたが、この南福岡駅では久大線を運行しますキハ71系気動車によります「ゆふいんの森3号」の通過を待ち合せます。この後、行程上久大線でもキハ71系気動車の姿を見る事ができる訳でありますが、鹿児島線上は高速で走りますので、まさにパワーを発揮している姿であると言ってもいいかとも思います。
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 さらに145Mは太宰府信号場に特急列車(「みどり7号」)通過のため停車します。この信号場には、内側の本線に加えまして、外側に待避線が設けられている訳でありますが、この信号場の存在があるからこそ今の本数にまで増発できている訳ですので、この存在は大きいと言ってもいいかとも思いますね。
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 (4007M「みどり7号」通過)~窓の汚れはご容赦ください
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 二日市駅まで145Mに乗車しまして、快速列車荒木行き4231Mに乗り換えます。4231Mは画像の813系電車6両で運行されておりまして、画像の久留米駅まで乗車しました。
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 久留米駅からは久大線に入ります。これから約6時間半かけまして久大線を横断する事になります。これから夜明駅までは画像のキハ200系気動車によります1843Dでありまして、50分足らずかけまして夜明駅まで乗車する事になります。 
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 1843Dにて筑後大石駅を出ますと、列車は福岡県から大分県へと入る事になります。画像は筑後川でありますが、この日は天気も良かった事もありまして、川の流れも穏やかな姿が見られておりました。
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 こうして、日田市の夜明駅に下車します。所で、ICカードを通してきている訳でありますが、事前(途中駅停車時)に運転士さんに今回の「大回り」行程を伝えた所、「こういった形であるならば大丈夫です」とおっしゃられておりましたので、何とか下車する事ができたのでありました。尚、この駅自体は無人駅でありますが、完全に降りるとみなされる事になりますので、待合室より外には出ておりませんでした。
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 この夜明駅は、2面3線のホーム配置となっておりまして、1・2番ホームが久大線(1番上り・2番下り)のホーム、3番ホームが日田彦山線のホームとなっております。尚、久大線から日田彦山線へは日田方面からのみしかつながっておりませんので、久留米方面からはつながっていないのが特徴であります。
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 ちなみに、この夜明駅付近は「ななつ星」・「ゆふいんの森」は徐行して運行されております。以下画像の久留米方には、筑後川の存在もありますので25キロに減速して運行されております。やはり、上の画像14・15のように川の流れが穏やかな姿が見られるのもあるかも知れませんけどね。
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 夜明駅では約1時間20分ほどいる事になりましたが、「ななつ星」以外の列車を収める事もできておりました。この駅は、先述のように日田彦山線との接続駅でもありますので、日田彦山線向けの列車の姿も見る事ができておりまして、編成自体は1~2両と短れども、「白(キハ40系)」・「赤(キハ200系)」・「黄(キハ125形)」の近郊形気動車の姿を収める事もできておりました。

 (キハ125形気動車、久留米行き)~「ななつ星」・「ゆふいんの森」40キロ制限速度表示付き
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 (キハ147形気動車、小倉行き)
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 こうして、夜明駅に着いて約50分後、ゆっくりとした速度でDF200-7000号機を先頭に、77系客車「ななつ星」編成7両編成が夜明駅を通過します。この日は、私以外にも数名の方が撮影にいらっしゃっていましたが、3年経とうとしている今でもこのように収める方がいらっしゃる訳ですから、関心度が高い事がわかるのではないでしょうかね。
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 列車は、最後の画像にありますように、夜明駅を通過して行きました。この後、日田駅・由布院駅と停車して行く事になりますが、私もこの撮影後に由布院駅へと目指す事になりました。


 私も、久しぶり(8か月半ぶり)に「ななつ星」の姿を収める事ができましたが、本当に見ていて高級感が漂いますし、見ていて堂々としているなと言う事も伺えていたのではないかとも思います。やはり、この列車自体も九州を代表する列車でもありますのでわからなくはないですけどね。次回は、さらに追っかけるべく日田駅・由布院駅へと進みまして、「ななつ星」の姿をご紹介したいと思っております。
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