

佐世保市交通局(佐世保市営バス)では、昨年より再び東京都交通局(都営バス)の移籍車を導入しておりまして、最近の移籍車では画像1の日産ディーゼルスペースランナーJP(画像は市1016・KL-JP252NAN改)の導入が進んでおります。
この都営バスからの移籍車導入は、一時東京都側が中古譲渡は国内・海外等の人道的支援以外は行わないと言う事から休止されておりましたが、中古車両の今後廃車する車両がすべて排出ガス規制に適合する事もありまして、平成25年より基本的に中古車両として売却し有効活用を図るという事で再開されておりまして、その結果平成26年に佐世保市営バスでも再導入に至っております。
一方、それによりまして廃車が進んでおりますのが先に佐世保市営バスに導入されておりました元都営バスの車たちでありまして、昭和時代末期~平成初頭に製造されました、いわゆるP-規制の車が置き換えられておりまして、当ブログでもNO.1640でもご紹介しておりましたように、画像2にもありますいすゞLVキュービック(市924・P-LV314K)が全廃に至っております。
さて、今回「一日一鉄バス」としてご紹介しますのは、都営バスからの移籍車でありました市930・931号を名乗っておりました日野ブルーリボン(P-HU233BA)2台をご紹介してまいります。
(市930号)


(市931号)


佐世保市営バスの元都営バスの日野ブルーリボンは、先に市918号が平成10年に移籍してきておりましたが、この2台はその車に次ぐ車でありまして、いずれも平成元年に製造されておりました車となっておりまして、都市新バス「グリーン○○」として使用されていた車たちでありました。そのため、車内はハイバックシートとなっておりまして、東京時代でも重宝されていたようでもあります。


これら車は、平成12年に佐世保市営バスに移籍、以来930号が矢峰営業所、931号が黒髪営業所にそれぞれ所属の上運行されておりました。佐世保移籍に際しましては、側面方向幕の位置を前ドア横から中ドア横に移しておりまして、東京時代の「前乗り中降り」から「中乗り前降り」の形に改めている事を伺わせております。
以来、この2台も佐世保市内で運行されておりましたが、相次ぐ移籍車導入・経年によりまして平成25年頃に廃車となりまして、先に市918号も廃車になっておりましたので、その結果元都営バスの日野ブルーリボンは全廃に至っております。
私も、画像5にもありますように乗車歴もありましたが、同じく佐賀市営バスに移籍しておりました同型車の乗車歴もありましたので、同じような感じであったのが逆に懐かしく思う所です。本当に、考えてみましても移籍車も新たな移籍車に更新されつつあります現在でもありますが、かつてはこう言った車も存在していた事をこれからも覚えておきたいとも思っております。

