NO.1411 北部九州「SUGOCA大回り」体験記第3弾!(その1・竹下→熊本編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 当ブログでは、上の画像にありますJR九州のICカード「SUGOCA」区間を利用しました、北部九州「SUGOCA大回り」体験記の話題を、第1弾がNO.1316より4回に渡り、第2弾もNO.1343より同じく4回に渡りましてご紹介しました。

 利用区間は・・・
 第1弾 竹下(福岡市)→久留米→日田→由布院→大分→博多
 第2弾 滝尾(大分市)→豊後竹田→(代行バス)→宮地→肥後大津→熊本→大野下→(代行タクシー)→大牟田→博多→大分
と、鹿児島線・久大線・日豊線・豊肥線を利用しまして、これでご覧の皆様も「SUGOCA大回り」に関しましてご理解をいただけた方もいらっしゃったのではないかと思います。それでも、第2弾ではこの利用時に豊肥線は寸断しておりましたので代行バスを利用、さらには後述のように鹿児島線で架線の停電が発生した事で代行タクシー利用と、まさかの事態もあった「大回り」でもありました。

 さて、これからご紹介する前に、この「SUGOCA大回り」をまだ理解されていない方々のために、改めて簡単ではありますが概要も3たびご紹介いたしますと・・・

 JR九州のICカード「SUGOCA」は、24年12月よりこれまでの福岡都市圏に加えまして、大分地区・熊本地区・長崎地区・鹿児島地区にも範囲を広げております。

 それによりまして「SUGOCA」のエリア内ならばカード1枚で利用する事が可能になりまして、それによりまして今回の「SUGOCA」エリア拡大により、福岡都市圏・大分地区・熊本地区を北部九州エリアとして構成する事でカード利用者には特例も与えられておりまして、乗車区間の運賃を計算する際に、「運賃計算の特例に使用する路線」を経由して計算した方が最も安くなる場合、実際には異なる経路で乗車する場合でもこれらの線区を経由したものとして運賃を計算するというものであり、いわゆる最短経路で利用する事が可能になっております。

 つまり、熊本から大分間で利用する際には、通常は豊肥線を経由した方が運賃は当然の事ながら安い訳ですが、例え鹿児島線・日豊線を経由しましても豊肥線経由の運賃であります3150円で利用する事が可能になっておりまして、鹿児島線・日豊線経由であるならば5670円ですので、2520円も安く行く事も可能になっております(以下図参照)。この場合も、豊肥線の「SUGOCA」エリアが熊本~肥後大津間及び中判田~大分間で使用が可能な訳ですが、通常使用が不可能であります、肥後大津~中判田間も、下車しない限り利用する事が可能になっております。
 (図)
 熊本~(豊肥線)~大分 通常運賃3150円
 熊本~(鹿児島線・日豊線)~大分 通常運賃5670円
 熊本~(「SUGOCA」利用)~大分 最短経路運賃(豊肥線経由を適用)3150円
 その結果、今回からはさらに範囲が広い久大・豊肥線などを利用しての「大回り」も可能になっておりまして、一度「SUGOCA」などのICカードを通しますと、これら路線を経由した数百キロに及ぶ「大回り」も可能になっておりまして、下車しない限りその駅間の最安運賃での利用が可能になっております。

 今回は、「SUGOCA大回り」第3弾を第1弾と同様、福岡市の竹下駅→博多駅間で体験しました。ただ、前回通る事ができなかった豊肥線寸断区間も、ご存知のように以下画像のポスターにもありますように8月4日に全線開通しておりますので、今回はこの区間も利用してまいりました。それに伴いまして、第3弾では豊肥線の寸断していた区間を中心に6回にわたって皆様にはご紹介してまいります。尚、少々長々しくはなりますが、開通区間の現状を知るためにも皆様最後までお付き合いしていただければと思います。
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 では、今回利用しました行程です。尚、[ ]の部分が今回掲載の部分です。
 [竹下→(2147M)→二日市→(4235M)→荒尾→(4325M、快速「くまもとライナー」)→熊本]→(1463M)→肥後大津→(437D)→宮地→(1076D「九州横断特急6号」)→三重町→(4459D)→大分→(5020M「にちりんシーガイア20号」)→博多
 画像は、スタート駅であります竹下駅であります。第1弾の時もこの駅からスタートだった訳でありますが、この時は春とはいえまだ寒い時でありました。しかし、今回第3弾は非常に暑い時でありましたので、この違いが時が経った事がわかる所ではないでしょうか。
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 今回最初の乗車は、11時31分発の811系運行の普通列車鳥栖行きであります。この列車で二日市駅へと向かいまして、荒尾行き快速列車に乗り換える事になります。

 (時刻)
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 (811系普通鳥栖行き)
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 約20分で福岡県筑紫野市の二日市駅2番ホームに到着します。ここでこの列車は8分ほど停車しますが、ここでは後述の貨物列車及び乗り換えます荒尾行き列車から追い越される事になりまして、そのためにそれだけ長い停車となっております。
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 しばらくしますと、まず鳥栖貨物ターミナル行き4095レが通過します。が、この日はコンテナ車は1両も連結されておらず、いわゆるED76形単機として二日市駅を通過して行きました。
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 そして、その数分後に813系によります荒尾行き快速列車がやってまいりました。これで、終着地であります荒尾駅までの約50分間の乗車になります。
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 この列車の乗車時には、画像にはありませんが、普段はEF81形が牽引します、この日はED76形が牽引しました「大牟田貨物」の1152レをはじめとした列車を見る事ができましたし、同じく「大牟田貨物」に関連しました三井化学専用線の旭町駅や分岐線の姿も撮影する事ができました。この区間も、普段は路上から撮影している訳ですが、車内からの撮影も悪くはないという印象でしょうか。

 (三井化学専用線旭町駅)
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 (三井化学専用線との分岐線)
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 こうして、この列車の終点になります、荒尾市の荒尾駅にやってまいりました。ここからは熊本県に入りまして、ここから豊肥線まで熊本県内での話題が続く事になります。

 (813系荒尾到着)
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 (荒尾駅駅板)
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 荒尾駅からは、今度は817系運行によります快速「くまもとライナー」熊本行きに乗車します。この「くまもとライナー」は、日中運行されておりました特急列車の代替的役割を果たしておりますが、オールロングシートの815系を使用する列車もある一方、この列車のような転換クロスシート車の方がまさに快速らしさが出ていていいのではないかと思ってしまいますね。
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 この日の列車は荒尾駅を過ぎますと、進行方向右側に雲仙普賢岳がうっすらと見えておりました。この日はまさに暑い上に快晴でありましたが、約40キロ先のものが見られただけでもすばらしいものを感じる所でした。
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 列車は玉名市の大野下駅を通過します。この大野下駅と言いますと、先述やNO.1346でもご紹介しましたように、前回の「大回り」ではこの駅から大牟田駅までその下の画像にもありますように、鹿児島線の架線の停電によりまして列車利用ができなかった区間でもありました。その利用ができなかった区間を今回の「大回り」では通過しまして、さらに熊本駅へと目指す事になるのでした。

 (大野下駅通過)
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 (大野下駅)
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 (前回寸断列車)
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 こうして大野下駅から約30分、熊本駅に到着しました。熊本駅からは豊肥線に入りまして、さらに阿蘇・大分方面を目指す事になります。
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 今回の行程では、前回の事を思っての行程でもありました。何と言いましても前回は大野下→大牟田間は列車利用ができなかった訳ですので。そして、前回利用しました第2弾から約5ヶ月、ようやくつながったなと言うのがこの熊本までの印象でありました。とにかく、この話題はまだまだ始まったばかりでありますが、ぜひとも最後までご覧いただければと思います。