NO.2076 9.16ミリカローデン那珂川バスの日イベント訪問記(その3、夜行用車両試乗編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 NO.2074よりご紹介しております、去る9月16日に福岡県那珂川町(10月からは那珂川市)の「ミリカローデン那珂川」で行われましたバスの日イベントの訪問記をご紹介しておりますが、前回NO.2075では上の画像の展示車両でありました、西鉄創業110周年を記念しました西鉄バスの「復刻バス(画像1、9375・日産デADG-RA273MAN)」、及び「ZOOバス(画像2、9656・日産デPKG-RA274MAN)」に関しました話題をご紹介しておりました。

 

 「復刻バス」に関しましては、先述のように西鉄創業110周年を記念してラッピングされた車両でありまして、福岡・久留米地区では「青バス」が、北九州地区(西鉄バス北九州)では路面電車をかたどったラッピングとなっておりまして、計5台(「青バス」3台・路面電車2台)にラッピングされておりまして、車内では各座席に昔の写真の姿も見られております。

 

 また、「ZOOバス」に関しましては、福岡市動物園をアピールするために運行されておりまして、福岡市動物園を経由するルート(56番系統・58番系統)を中心に運行されております。車内には動物の写真やぬいぐるみの姿が見られておりまして、この9656に関しましてはカワウソのぬいぐるみの姿も見られております。

 

 

 さて、今回のバスの日イベントでは、上の画像の3台の試乗体験も行われておりまして、朝に配られました無料の乗車整理券も早いうちに配布が終了されておりまして、全便満席となっておりました。

 

 そして、今回私も夜行用の車両であります、西鉄高速バスの三菱エアロクィーン(4303・BKG-MS96JP)の最終便を取る事ができておりまして、体験試乗を楽しむ事ができておりました。今回はその模様を皆様にご紹介してまいります。

 

 

 この西鉄高速バスの4303は、平成20年4301・4302とともに西鉄バス博多営業所に導入されました車でありまして、導入当初は福岡~東京線はかた号」に、その後は福岡~名古屋線どんたく号」や、現在は廃止されました福岡~大阪・京都線ムーンライト号」、福岡~岡山線ペガサス号」でも使用されておりました。

 

 (平成24年撮影、「ムーンライト号」運行時)

 

 その後平成27年頃には、引き続き博多営業所所属九州内の路線でも使用されるようになりまして、特に画像の福岡~鹿児島線桜島号」でも西鉄バス担当便の1往復におきまして使用されておりまして、私自身もこの年の鹿児島訪問時にこの車に乗車しておりましたが、独立3列シート車である分ゆったりと約4時間座る事ができていた事を覚えております。

 

 そして、平成28年には福岡~宮崎夜行便延岡経由で運行を開始されますと、この4303は西鉄高速バスへ移籍しまして、4101とともに使用されておりました。しかし、4101が宮崎交通へ貸し出されたため、現在宮崎夜行便の主力車両として使用されております。

 

 

 所で、今回のバスの日イベントでは、私自身部品即売コーナーにおきまして、その福岡~宮崎夜行便で、かつこの車におきまして使用されておりましたスタフを購入しておりまして、まさにラッキーでもありました。この運行区間を見ますと、経由地や休憩地などかなり細々しく記載されておりまして、このスタフによりますと仮眠は宮崎行きが宮崎県延岡市の「北川はゆま」で、福岡行きは福岡県小郡市の井上パーキングエリアでそれぞれ1時間40分行われている事がわかります。

 

 (詳しくご覧になりたい方は、画像をクリックしてご覧ください)

 

 ちなみに、後述の車内撮影時に、今回上の画像のスタフを運転士さんに見せますと、「いやあ、良かったですねえ!」と言う言葉も返ってきておりまして、よりラッキーであった事が伺わせていました。そんな運転士さんはこの訪問時までに現在(4月27日改正より)の日向インター経由となってからの乗務はまだ行っていないとの事で、近く担当する機会が回る事になるのではないかと思われるようでした。それにしても、わずか5か月足らずで売りに出される訳ですから、それほどその後変更事項もあった事も伺えるようでした。

 

 

 今回の試乗前には、車の展示も行われておりまして、車内の撮影を行いました。これまでもこの車に関しましては収めておりましたが、改めまして車内を収めるに至りましたし、座る事もできておりましたが、独立3列シートの広いシートがゆったりできるのがいいのではないかとは思います。尚、この車にはコンセントやオーディオも設置されておりますが、普段オーディオは現在ラジオしか使用できないようであります。

 

 (後方より前方)

 

 (前方より後方)

 

 (座席)~この時コンセントは元から切られておりまして、挿しても使用不可でした

 

 (トイレ入口)

 

 この車の運転席であります。このMS96タイプの後継でありますMS06タイプとなりますと、ミッションはAMTに改まっておりまして、ハンドル横にありますギアの姿が見られなくなっております。尚、運転席左側にあります白いものは非常用連絡システム受信機でありまして、各座席にありますSOSスイッチを押しますと、この受信機に表示されるシステムとなっております。

 

 この車のハンドルにもスタフを置いた所を収めてみました。売りに出されるまでは、このスタフがこの車の運転席にあった訳ですので、これから離れる事になるのは残念に思いました。しかし、私自身が購入した訳ですので、これからも大事にしていこうと思ったほどでした。

 

 バスを降りまして、宮崎夜行では「北川はゆま(宮崎行き)」・井上パーキングエリア(福岡行き)で休む事になります仮眠室も収めました。仮眠室は画像のようになっておりますが、狭いとは言いましても比較的快適ではあるようでした。とにかくここに約1時間半ほど休む事にもなる訳ですが、それでもこの必要性は大きい事には間違いないようにも思います。

 

 

 さて、これからいよいよ試乗します。画像はその前の便の姿でありますが、後述の画像にもありますように、「ミリカローデン那珂川」の駐車場から左折していく事になります。

 

 

 ここからの画像が、乗車時の画像であります。やはりスーパーハイデッカーであるがゆえ、高い位置である事がお分かりいただけるのではないかと思います。よく見ますと、手を振られる姿も見られておりまして、それほど「行ってきます」・「行ってらっしゃい」と言う感じが出ていていいのではないかとも思ったほどでした。

 

 車は、「ミリカローデン那珂川」より左折を繰り返しまして、3箇所目の左折の場所が画像の中原3丁目交差点でした。ここから西へと向きを変えまして、那珂川営業所近くの道善交差点へと進む事になります。

 

 さらに、那珂川に架かります「那珂川橋」を渡ります。ここまで来ますと、福岡市の繁華街「中洲」もあります下流と比べましても、中流に差し掛かる事にもなりますので、川幅も狭いのもわかります。

 

 そして、那珂川橋を渡りまして約500メートルほど進みまして、道善交差点にて左折します。この交差点から約100メートル進みますと、立ち寄り先であります那珂川営業所にやってまいりまして、ここでは右折する事になります。

 

 

 那珂川営業所では、様々な路線車やスクール専用車の姿が見られておりましたが、それ以外は残念ながらうまく収める事はできませんでした。それでも、かろうじてスクール専用車2台を収めましたが、左側の車(9247・日産デKL-UA452TAN)は元は佐賀営業所で福岡~佐賀線「わかくす号」として使用されていた車、隣の車(3220・三菱KC-MS829P)は貸切車として使用されていた車で、今年で21年になる車でもありますが、現在も活躍を続けております

 

 それら車庫スペースを過ぎますと、洗車機にかけまして洗車を行います。それにしても、この洗車機はスーパーハイデッカー車まで対応している事がわかりますが、バス自体も大きな車体でもありますので、手洗い洗車では対応できない分こういった洗車機の存在は大きいのではないかと思う所ではないでしょうか。

 

 (洗車機をかけられているシーン)

 

 (前方→側面・上部→後方と進みます)~画像は後部

 

 洗車が終わりますと、一緒にやってきておりましたサンデン交通の車を待つために営業所の建物前で停車します。それにしても、後日ご紹介しますが、他社でもありますサンデン交通の車も洗車機にかけられる訳でもありますので、まさにこの時だからこそ見られていた姿ではなかったかと思います。

 

 

 こうして、2台の洗車が終わりますと那珂川営業所を右折しまして今度は南下します。そして300メートル近く進みまして、画像の道善バス停交差点左折しまして東へと進んでまいります。

 

 さらに、仲1丁目交差点右折しますと、再び南下しましてミリカローデン那珂川へと帰ってまいります。この間約30分ではありましたが、バスの洗車シーンも体験する事ができた事や、夜行用の車でもありましたのでゆったりとできた事が良かったのではないかと思いました。

 

 

 これでこの三菱エアロクィーン4303の試乗は終わりましたが、この後はこの車を使っての綱引きが行われる事になりました。画像は準備のシーンではありますが、もしも故障などの時に牽引しないといけない場合のために、画像のように牽引用のロープも備え付けられていた事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 

 この後、準備も終わりまして、多くの子供たちの手でこの車の綱引きが行われました。この綱引きは2戦行われましたが、綱引きの結果は2戦とも子供たちの勝利!本当に、このような大きな車体も、多くの子供たちから引っ張られますと動いてしまうのもわかります・・・。

 

 

 今回は、夜行用の車両の試乗と言う事でご紹介しましたが、やはりめったに夜行バスに乗車する機会がない方にとりましては、この体験乗車は良かったのではないかと思います。私自身も、この車には久しぶりの乗車でもありましたが、快適さは全く変わらないのがいいのではないかと思いました。それにしても、一番の目玉車両としてこう言った各地のイベントにやってきてはいました、元「はかた号」用でありました三菱エアロキングも、今年度はそう言った機会もないようですので、今後どうなってしまうのか気になる所ではあります。とにかく、廃車にするのももったいない上貴重な車でもありますので、「いい方の処遇」を期待したい所ではあります。