熱闘!後楽園 -11ページ目

ドラゴンゲート後楽園大会



熱闘!後楽園-image ふと思ったのだが、ドラゲーと橋田寿賀子のドラマには、ひとつ共通点がある。とってもセリフが多いのである。「渡る世間は鬼ばかり」を見ている方にはお分かりだろうが、とにかく橋田ドラマでは登場人物がよくしゃべる。で、ドラゲーもよくしゃべるのである。本日もいきなり初っ端からこれ←である。

 

 青いTシャツの「帰ってきたベテラン軍」が本日のメーンイベント、5vs5のイルミネーションマッチにたいする抱負と意気込みを語り、相手の「マッド・ブランキー」を呼び込む。このイルミネーションマッチは最初1vs1から始まり、90秒ごとに交互にそれぞれのコーナーから選手が登場するのだが、どう考えても「先攻側」が得である。で、その先攻後攻を決めるために、腕相撲を行ったのだが、「マッド・ブランキー」の怪力ブラックマン、ウーハー・ネーションに対したのは、ハリウッド・ストーカー市川とドラゴン・キッドの小兵コンビ。2対1ではいくらなんでも勝てよう、とおもったのに、秒殺されてしまったのが、ご覧の場面である。わかりにくくてごめんね。


 てな風に、笑いの要素を交えつつ、懇切丁寧にこれまでの流れと本日の興行のキモを説明してくれるのが、ドラゲーのスタイル、なのである。まあねえ。橋田先生は「視聴者の想像力を信用しないからこそ、すべての事象をせりふで語る」って言われてるからねえ。ドラゲーも「観客の想像力をあてにしていない」のかもしれまへんな。


 
熱闘!後楽園-image  まあ、ドラゲーがそうなるのも、客席を見れば少しわかるんだけどね。


 フル仕様の後楽園は超満員、照明も目いっぱい使って、とっても明るく見やすいのだけど、何しろ女子率が高い。「どこに出しても恥ずかしい」プロレスファンはあまり見当たらないのである。つまり、ドラゲーだけでなく、プロレスそのものを見慣れていない人のために、とりあえずポイントポイントで「解説」というか「啓蒙」というか、「説明」をする必要があるわけ。


 とりあえず、アタマから見ていると、ドラゲー初心者でも「どう見れば楽しいか」がわかるようになっている今の作りは、そういうところを意識しているんだろうからねえ。ヘビーな後楽園ウオッチャーの我々が文句を言う筋合いではないかもしれない、と最近は思っている。あ、今大会の詳細は、こちらの公式サイト(http://www.gaora.co.jp/dragongate/ )を見ておくんなさいまし。


 で、話を戻そう。ドラゲーの魅力は「細マッチョの肉体美」と「アクロバティックな飛行技」と「スピード」である。



熱闘!後楽園-image  日本のプロレスはイノキの「闘魂」だろうが、ミサワの「四天王プロレス」だろうが、相手の技を受けたおす「意地」とそのうえで精神、肉体ともに相手を上回る「気合い」で今までできていたのだけど、ドラゲーは「根本が違う」のである。


 「空飛ぶホスト集団」と揶揄する声もあるけど、あくまでスポーティーにカッコよく見た目鮮やかなワザを決め続ける。まあ、もっともそれでは旧来の男性プロレスファンはついてこないので、「団体抗争」を持ち込んだりしているが、根っこにある「思想」は、そうだ。だからファン層も他団体とかなり違っている。新日本、全日本、ノアに続く「第四のメジャー」と言われるまで大きくなった団体なのだけど、「独自の戦い」である。その一例が、「多人数タッグ」だ。


 前から思っているんだけど、ドラゲーの真の魅力は、6人タッグとか8人タッグとか、多人数でのタッグマッチに現れるんですよ。


熱闘!後楽園-image  なにしろスピーディーに試合が展開し、隙あれば飛びまくり、次から次へと状況が変わる。さっき書いた「ドラゲー3原則」がプラスに働く状況なのだから。本日も全7試合中、3試合が多人数試合だった。いきなり「6人タッグ」の第一試合、「キャプテンフォールマッチ」のセミファイナル、メーンのイルミネーションマッチも最終的には5vs5のタッグになる。


 「キャプテンフォールマッチ」ってのは、多人数タッグのそれぞれのチームでキャプテンを決めておき、どちらかのキャプテンが負けるまで勝負がつかない、という試合形式。メキシコでよくある形である。ルチャの流れを引くドラゲーは多人数タッグについてのノウハウも豊富である。


 この日も、その魅力は十分に表れた。開幕試合は、コント・ユートピア的ゴムパッチンなどを取り入れた「楽しいプロレス」、セミは若手2人をキャプテンにして、スピード感あふれる試合を組み立てた。イルミネーションマッチでは、オーバーザトップロープ・ルールをうまく使いながら、最後はパワー満点のウーハー・ネーションと小柄ながら技の切れ味鋭いドラゴン・キッドの対決へと導いていく。カラフルに色が変わる試合の数々を楽しみましたですよ。


 
熱闘!後楽園-image  ただね、「スピーディー」で「アクロバティック」な「細マッチョ」にも、弱点はあるわけで--。


 どうしてもシングルが軽いんですよねえ。


 この日も、残り4試合はシングルだったのだけど、2試合は「ネタ」。第2試合、菊タローセンセイvs斎藤ジミー了は「オープン・ザ・お笑いゲート選手権」で、「試合の勝ち負けでなく、面白かった方がチャンピオンになる」と最初から宣言されてたからね。第4試合、ドン・フジイ、ジミー・カゲトラ、リッチ・スワンの3ウェイマッチは、「プロレス・のど自慢・アルコール3本勝負」が売り物。3人が得意な歌を歌いながら登場し、持参した酒を飲みながら戦う。酒を飲み干すか、相手2人を倒したら勝ち、というルール。



熱闘!後楽園-image 活躍したのはこちら→スワン君で、ドン・フジイの持ち込んだイモ焼酎に手を付けて、「中身はオレンジジュースだ」と“不正”を摘発してみたり、得意の「その場飛びファイヤーバード」をやろうとしたら酔いが回ってずっこけてみたり。


 最後は、カゲトラにローリング・クレイドルをかけられて、バケツにゲーゲーやってたからねえ。


  ということになるのも、「重さ」と「強さ」を単体で表現できる選手が、あまり見当たらない、からななのかもしれない。しいて言えば、第5試合にK-NESSとシングルをやった鷹木信悟、ゴムパッチンに出たサイバーコング、メーンのウーハー・ネーションあたりが「パワー派」なのだけど、彼らだって他団体、特にノアみたいに大きい人が多いところにいくと、ジュニア・ヘビーの扱いだろうからね。そうは言っても、ヘビー級をそろえると、ジェットコースターのような面白さの多人数タッグは維持できないだろうしね。矛と盾の命題みたいなもので、ある意味仕方がない、とは思うんですよ。



熱闘!後楽園-image  現在の新日本プロレスは、ドラゲーよりも少しヘビーによった形で、「細マッチョ」なプロレスをやろうとしているけど、あそこはものすごく層が厚い団体だからねえ。


 パワー派の鷹木でもこんなこと←ができるドラゲーは、やっぱりワン&オンリーの団体だし、「重さ」なんてあまり意識せず、バンバンアクロバティックなプロレスを見せてほしいんだけど、個人的には。メーンイベント、ウーハー・ネーションがドラゴン・キッドを沈めた決め技は、その場飛びのシューティング・スタープレス2連発だったわけで。ジュニア系の技の切れ、試合のレベルの高さはハンパない。このまま行っていい、と思うんだけどなあ。別に「重い試合」なんて、他団体に任せておけばいいじゃない。


 まあ、余計なことを言っちゃったから蛇足ついでにもう一つ、注文を出しましょう。「丁寧な説明もいいけど、興行時間は短めに」。午後6時半スタートの興行が終了したら9時半を軽く回ってたからね。ドームや武道館などのオオバコはともかく、後楽園は2時間半で終わらせてほしいものだ、と思ったワタクシでありました。


ZERO1「ZERO1_TWELVE」12周年 Steve-K


チャン・マメルトンさんにお誘い頂き、初めてのZERO1観戦。

今回はZERO1旗揚げ12周年記念大会ということで豪華メンバーが参戦。
さぞや後楽園ホールも押すな押すなの人だかりと思っていたのですが
チケット席種がS席とA席のみで、閑散としてます。

会場内に入ったら、南側を使わない「コンパクトスタイル」
ほぼ満員で男性が9割、年齢層が高い客層。
しかし、温かい目でZERO1を応援しているので
館内の熱気はアツいのですが常連ばかり。

カードと結果はこちらから


☆絵本プロレス 30分1本勝負
ドラゴン・ジョージ&とびだせ!チンタマン VS ゴキブリマスク&どくとるブレイン

子供向け絵本の登場人物が試合をするというコンセプトで
以前ノアで行ったムシキングテリーのようなスタイル。
ドラゴン・ジョージは若鷹ジェット信介で、90%棚橋10%潮崎というキャラクターになっていました。
既にパッケージでイオンのイベントなどでやっていると思いますが、幼稚園児や小学生には受けます。


1、横山佳和 VS 那須晃太郎

ゴツゴツとした一戦。
ZERO1の若手を体現している横山が回転式のキャメルクラッチで勝利。


2,菅原拓也&藤田峰雄&佐藤悠己 VS マイバッハβ&スティーブン・ウォルター&ジャック・アンソニー

この試合を持っていったのはジャック・アンソニー。
色白でボブ・バックランドとマーチン・ジョーンズとブライアン・ダニエルソン(ダニエル・ブライアン)
を足して割ったような風貌。
妙なクネクネした動きで幻惑をしますが、急所攻撃に悶絶に観客は大喜び。
WWWFでバックランドがゲイに愛されたと同じく、アンソニーは「ゲイキャラ」で
ZERO1以外でも戦わせたい逸材です、間違いなく。
小柄なKAIENTAI-DOJOの佐藤が、マイバッハβフロムロシアのパワーに翻弄され
ツームストンでピン負け。


3,佐藤耕平&KAMIKAZE VS 植田使徒&小幡優作

チョップ合戦、エルボー合戦、植田&小幡のチャレンジマッチの様相となりましたが
最後はKAMIKAZEのムーンサルトで植田をピン。
かなり攻め込まれていました、佐藤&KAMIKAZE。
KAMIKAZEは三沢&川田の後輩(足利工業大学附属高等学校)でSPWF退団後
全日本プロレスに入団を直訴しましたが、馬場より「新弟子扱いだ」と言われ
新婚だったKAMIKAZEは入団を断念したと、当時の週刊ファイトに書いてありました。
もし、あの時全日に入団していたらどうなっていたのでしょう。
ふと考えてしまいました。


4,日高郁人&丸藤正道 VS 高岩竜一&フジタjrハヤト

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丸藤とハヤトの絡みというか、意地の張り合いが最高。
これが初遭遇でした。
最初のコンタクトで丸藤が「お前なんてまだ小僧だよ」といなした所
ハヤトが「ナメんじゃない」とやり返し、かわしていく展開。
丸藤は「意識していない」態度だけど、思いっきり意識していて楽しんでいるのがよくわかります。
2人に日高が加わりハイスパの攻防中、高岩が「俺を忘れるな」とパワーファイト。
最後は、丸藤がハヤトに不知火、日高が高岩にミスティフリップと同じ技の共演。

試合後、日高が丸藤に握手を求めた瞬間、丸藤不知火を仕掛ようとしてスッとリングを後にする。
「おまえ、俺の技を使うんじゃないぞ」という、無言のアピール。
アピールする日高の横で、丸藤を指さし睨みつけるフジタjrハヤト。

良い物を見せてもらいました。


休憩後、リングに橋本大地が登場。
復帰に向かって肉体改造中との事、身体に厚みが増してきました。

1つ疑問、どうしてプロレスラーは襟足を長くするのでしょうか。
ZERO1では横山・植田・橋本、そしてレフェリーまで襟足が長いのにはビックリ。
ロックンロール・エクスプレスやファンタスティックスのオマージュかと
思ったけど、幾ら何でも「田舎のアンちゃん」にしか見えないのです。
顧客ターゲットに合わせたヘアスタイルなのでしょうかねぇ。


5,崔 領二&KENSO VS ジェームス・ライディーン&×ゼウス

KENSOはやはり千両役者です、登場しただけでリングが光輝きます。
張り手一発で空気を変えて、アピール一つで場内を沸かす「華がある」のです。

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三冠時代の秋山が「KENSOお前はダメだ」と言ったのは
ファイトスタイルのありますが、世界を変える力があるってことだと
私は捉えます。

ライディーンは有望だけど、他の2人はプロレスが下手。
ゼウスは劣化版アルティメット・ウォリアーにも到達しないボディビルダーのプロレスごっこ。

崔は一発の蹴りや投げ技の力強さはあるけど、すべて「点」の攻撃です。
これは耕平にも言えます。
本来、崔と耕平がZERO1のスターになるポジションのはずなのに
今ひとつパッとしないのは、プロレスの流れがなくブツ切りだからです。
プロレスになっていないから、格闘家が中途半端にプロレスをやっている印象をうけます。



6、大谷晋二郎&田中将斗&大仁田厚 VS 曙&関本大介&大森隆男

豪華メンバーの6人タッグマッチ。
まずは曙が大仁田の毒霧で赤鬼になりゴング。

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リングで動けないコンディションの大仁田は、場外乱闘中心でも館内熱狂。
田中と関本のハードヒット合戦もイイ!
大仁田と大森の絡みは、大森が実にやりにくそうでしたが
しっかりと存在感を見せました。

驚いたのは曙の速さ。
最近減量して180キロになったとのことで絶好調のよう。
試合運びに緩急をつけ、たたみかけるエルボーやタックルの速さは実に素晴らしい。

「少年時代、ニックのAWAベルトに憧れていた」と本人が語っているように
曙本人がプロレスが大好きなのが全身から伝わってきます。

あの大きさであの瞬発力は驚異、もっとレスラー曙は評価されるべき。
大晦日のボブ・サップ戦が無ければ。。。。

最後は曙のボディプレスで大谷がフォール負け。

最後に大谷が
「プロレスの教科書、523ページ。
かっこ悪くたって、情けなくたって、
そんな経験をした人間が、本当の勇気を与えられるんだ! 
ありがとうございました!」と締めました。

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ZERO1は大谷を中心に熱い団体で
試合内容もゴツゴツしていて
熱狂的ファンもついています。
また、NPO活動やイオンでのプロレスなど
独自な道を歩んでいます。

今日の興行も「12周年記念」なので大々的に開催するべきなのに
堅実に「コンパクトサイズ」でホールを使用したという事は
「無理に外に響かせる必要はない、判ってくれる人に響けばいい」
という気持ちの現われでしょう。

ファンは敏感ですから、「内輪受け」を敬遠しているのではないでしょうか。

また、新日・全日のようにメジャー感はないし
大日・DDTのようにインディーズの自由がなく
大谷・田中・日高のスリートップと
崔と耕平とKAMIKAZEの差が広く
若手の植田・横山・小幡がスマートでなく
全体的にレスラーが地味すぎるところがある。

「ひたむきさ」や「ガムシャラさ」が
時には格好悪くなるときがあります。

だから、今日のKENSOが眩しかったわけで
KENSOの定期参戦がカラーを変えるかもしれませんね。

平成25年2月23日 『2013エキサイト・シリーズ』 by.ザ・スーター

ハロー、レディース!
久々の登板となる、ザ・スーターです!!

新幹線に轢かれそうになっていた仔犬(パピー)を救出したせい(not テリーマン)で、会場に着いたら既に第2試合の【KONSO & リード・フレアー vs 吉江 & SUSHI】が始まってました。
えへへ、しーやせん。


しかし本日の後楽園ホールの客入りは物凄い!
見てみぃ、この画像を!!

熱闘!後楽園
もうね、最上段までビッシリですよ。
写真こそ撮ってませんが、バルコニーまで人、人、人でして…ホントにパンパンのフルハウス!
プロレス村の住人として、とても嬉しい限りですよ…って、そんな感傷に浸っていたら、試合が終わってました。

えっ、結果ですか?
ズバリ言って、そんなもん覚えちゃいねぇーんですよ!
どうしても知りたければ、各自がこちら でチェックするべし!!


第3試合の河野は酷かった…
得意にしてる膝蹴りは、誰がどう見ても腿蹴りだし、パンクラス時代に学んだであろうスリーパーホールドに至っては、自分の肘(極める部分)と相手の顎がスゲー開いちゃっているから、これじゃどこが極まっているのか、説得力無さ過ぎ。
情けない、情けなさすぎるよ!
このままだと諏訪魔との差は開く一方だって!!

河野はカラダがあるだけに、勿体ないよなぁ~
こうなったら、ハーリー・レイスやニック・ボックウィンクルに弟子入りして、プロレスのイロハを習ってくるべきですね。
もうね、河野が化けるには、ズバリ言ってそれしかありません。
【×真田 & 中之上 vs ○河野 & 田中】


第4試合は船木、曙、諏訪魔が出てくる、豪華なイリミネーションマッチ。
全日本のメインイベンターが休憩前にぞろぞろと出てくるなんて、実に贅沢極まりないカード。
これだけでも、本日の出場選手の豪華さが窺い知れるというもの。
こりゃファイトマネーだけでも、相当な金額が動いてるぞ…って、大丈夫なのか、武藤会長!?


少しは試合にも触れましょうか。
ただいま三冠を争っている船木と諏訪魔の絡みは、それなりに面白かったですよ。
まぁ、それもこれも諏訪魔が受けれる選手だからでしょうけど。
“マッドネス”船木のエグい蹴りも、すべて受け切ってしまう諏訪魔は、想像以上に素晴らしい選手ですね。
だって明らかにプロレスはショッパイ船木の粗さが、殆ど目立たないもの。
やはり全日本プロレスのエースは、諏訪魔で決まりですよぉ~
【×船木 & 曙 & 浜 & 金本 vs ○諏訪魔 & ジョー・ドーリング & 佐藤 & MAZADA】


ここで休憩を挟み、第5試合の大和 vs 青木戦で、いよいよ全日本プロレス vs バーニングの5大シングルマッチが始まります!
もうね、ゴングが鳴る前から場内は興奮の坩堝。
プロレス会場でこれほどまでの熱気を感じるなんて、ホントに久々の体験。
実に心地好い空間に仕上がっちゃいました。
私の前の席に座るスーツ着用のオッサンは、完全に全日本ファンなんでしょうね。
大和が攻めれば全力で応援し、青木が攻めれば心の底からブーイングを飛ばしで…これぞ正しいプロレスの楽しみ方!
オッサン、良かったな!!

試合は大方の予想通り、決め技のアサルトポイントで青木の勝ち。
前の席に座るスーツ着用のオッサンは、この結果に心底ショックを受けていた様子で…オッサン、ドンマイな。
【×大和 vs ○青木】


第6試合のカズ vs 鈴木は、この日一番スウィングした試合。
どちらもプロレスが上手い選手だけに、観客がグイグイと試合に引き込まれていました。
とにかく動ける男たちが全力で繰り広げるハイスパートレスリングは、実に小気味良い!
いいぞ、もっとカネ取れ!!


それにしても最近のカズは、どうもショーン・マイケルズを意識し過ぎのようでして…
髪型はもとより、試合の随所で繰り出すトラースキック(スウィート・チン・ミュージック)までもが明確にコピーされていて…まぁ、いいか!
【○カズ・ハヤシ vs ×鈴木】


第7試合は征矢 vs 潮崎。
それにしても潮崎くんは、ちょっと見ない間に、ずいぶんとイケメンに育ったわネェ~☆
うふふっ、かなりタイプかも♪
ボディラインもかなりシャープになっちゃって…金丸のジムで鍛えているのかしら!?
潮崎くんに逢えるなら、アタシも入会しちゃおーっと!
【×征矢 vs ○塩崎】


それにしてもノアは、ホントに何を考えているのだろうか?
ガタイやルックスを見ても、小橋引退後の団体のエースは、潮崎以外には考えられないというのに。
それを仲田龍が個人的に気に入らないからって、エースの最短距離にいるお宝選手をクビにしちゃう(諸説あるけど)なんて…もうね、ノアは時間の問題でしょう。
個人的には、一番好きな団体でしたけど…さらばプロレスリング・ノア!


第8試合は大森 vs 秋山の同期対決!
結果を先に書くと、攻めに攻めた秋山が、不意に大森のアックスボンバーを浴びてのフォール負け。
もちろん秋山にはダメージ皆無で、『アレッ、今のがカウント3なの?』ってムーヴ付き。
こんなやり取りを上手に仕切れるレフリーは、“ファイティング・プロデューザー”と呼ばれる、村山大値の他なりません。
さすがはダイチ、もはや名人芸の域に達したレフリングだぜ!!
【○大森 vs ×秋山】


この結果から解ることは、これなら秋山の商品価値は下がらないし、大森にとってはランクアップに繋がるということ。
更にいえば、これで5大シングルマッチの対戦成績を2勝2敗の五分に持ち込め、観客の興味は俄然メインイベントに集約されるわけで…そう、この結果は完璧なシナリオなんですよ!
それが証拠に、この時点で会場の興奮はマックス最高潮!!
久々に会場が揺れるような、重低音ストンピング攻撃を体感できましたからね。
この日後楽園ホールに来た観客たちは、見事なまでに内田社長の掌の上で、気持ち良~く転がされていたんですよぉ~!!!(大炎上)


そして第9試合は本日のメインイベント、近藤 vs 金丸の世界ジュニア・ヘビー級選手権試合。
試合開始早々に、試合を終えてセコンドに着くバーニング勢と全日本勢が、場外の至る所で小競り合いを繰り広げており、場内は割れんばかりの大興奮!
この緊張感は、かつての新日本 vs Uインター、ゼロワン vs ノアに匹敵しちゃいますよぉぉぉ!!

最後は金丸が切り札のタッチアウトで、近藤にピンフォール勝ち。
近藤のジュニア離れしたパワーに苦戦しながらも、最後はキッチリ仕留める金丸は、やはりジュニアの偉人として数えられるべき選手の一人であると、再確認させて頂きました。
二人とも、良い試合をありがとう!


さて、この後はボーナストラック。
試合終了直後から、両団体の選手が代わる代わるリングに上がっては、ひたすらにアピール合戦を繰り返すカオス状態!
だけどもそんな中でも一番輝いていたのは、アタシの潮崎くんなの♪

熱闘!後楽園

見て見て、さっきからアタシの視線は、潮崎くんに釘付けよっ♪


でもって最後は、バーニング勢がリングジャックしての大団円!

熱闘!後楽園
なんだかノアという呪縛を解かれて、5人全員が晴々とした表情をしていたのが、とても印象に残りました。
これからもしばらくの間は、バーニング勢から目が離せない…どうやらそれだけは間違いないようですな!!

<追伸>
いま私は痔を患っております。
えぇ、いわゆる痔瘻ってやつです。
そんなデリケートな臀部を持つ輩には、後楽園ホールの椅子(木のベンチ)は拷問でした。
ホントその点でだけは、早急に改善して頂きたいものです。
これは世の中の痔瘻たちの、切なる願いなのです…