~日本家族話~ 創作物語 カレンダー祭り(4月)その3~藍の眼の人魚
カレンダー祭りの下準備と称して 物語を話し出す不思議なカレンダーの絵の小学生達 まずは一番手の良太が『銀の所長』の話しをし終えると、次は自分も不思議な体験をしたのだという ハルカ が皆に話して聞かせますそれは不思議なお金の話し『お金の復讐』続いての話し手は雄馬雄馬の出会った『魔性の人魚とは?』よろしければお付き合いを前回 前々回のお話しはこちら⬇️良太の話し…『銀の所長』『土曜の夜かな?日本家族話 ~創作物語~カレンダー祭り(4月)』あなたがめくるカレンダーに もしも秘密があったならあなたが見ているカレンダーに もしも秘密があったなら見られているのはカレンダー?見られているのはあなたかも…ameblo.jpハルカの話し…『お金の復讐』『~日本家族話~ 創作物語 カレンダー祭り(4月)その2~お金の復讐』創作物語(4月)の始まりはこちらからどうぞ⬇️『土曜の夜かな?日本家族話 ~創作物語~カレンダー祭り(4月)』あなたがめくるカレンダーに もしも秘密が…ameblo.jp《雄馬の話し👦》海がみたいなもう11月も近いのにさ、僕は急に思い立ってランドセルに入ったさすがに肌寒くなってきたこの季節に海にいて、それもカレンダーを持ってきている人なんていないだろうから、せめて奇麗な碧が見たいものだと思いながらで、ランドセルから出ると「う~わぁあ!!」目の前に広がる景色に僕は感動しちゃった虹色に光る広大な海!・・かと思うほどの大きな水槽に、窓から差し込む光光は素敵な細工画のステンドグラスを通っているものだから、目の前にこんな風景が広がってたんだなしかしこんな家に住む人は一体どんなおしゃれな人なんだ?なんて辺りを見回してみると、四人掛けのテーブルセットが4つ5つああそうか、ここはレストランか何かだな!僕はピンときたよ。にしても大きな水槽!!水槽の前にはゆったりとした布張りのソファ 水槽には小さな小魚達が気持ちよさそうに泳いでる。僕は思わず声をかけた「魚くん達!気持ちよさそうだね!(⌒▽⌒)アハハ!」1,2,3…十数匹はいたかな。みんな すーい すーい と、僕が声をかけたとたん一匹の魚がピタリと止まったそしてすごい勢いで水面に上がり僕の方に向きなおった魚は口をパクパクさせて言った「助けてくれ!俺は!俺は人間なんだ~!」必死なその形相は、確かに人間のようにも見えた。僕に話しかけてるんだよな? てことは話が出来そうだ「よいしょっと」僕はカレンダーの中から降り立ち水槽の前のソファーに座ろうとした。すると「ダメだ~ぁっ!」大きな声で魚が叫んだんだ。びっくりして僕はちょっと飛んだよ(*ノωノ)キョトンとしている僕に魚はこっちに来いとでも言うようにひれをパタパタと動かした魚はさっきの大声と打って変わりひそひそ声で話し始めた。周りをすごく気にしながらね「いいか…ここには魔女がいる。そのソファーに座って人魚に変身するんだ…嘘じゃない!!人魚の姿をした魔女…そして俺ら人間はソファーに座ったらどうなると思う?魚になっちまうんだ!俺も、この水槽の中のちっぽけな魚も、悪い人魚に姿を変えらえた可哀そうな人間なんだよ」魚が訴えてくることは僕にはどうしても信じられなかった「そんなことあり得ないよ!今まで色んな人間や動物と話してきたけど姿を変えられたなんて聞いたことない。そういうのは お話の世界だけだよ(-。-)y-゜゜゜人間だったって言っても…他の魚たちは知らんぷりだけど?そう思ってるのは君だけなんじゃ?」魚は顔は真っ赤にして憤慨した「なんだって!ここの魚達がこんななのにはちゃんと理由がある!みんな人魚に餌付けされて…もうなんの記憶も残ってねえ腑抜けになっちまったからだ人魚の餌を食べたが最後・・・しばらくしたらそいつらは腹を上にしてプカリと浮いていく…俺の言う住所に行ってみてくれよ!両親と住んでるんだ。きっといなくなったって騒いでるはずだ!いいか!今から教えるから・・・」魚が住所を言い終えた直後、カチャリとドアの鍵を開ける音がした「人魚だ…」魚は青ざめていた サバ そして僕に「早く隠れろ!魚にされるぞ!」と小声で言ううと自分は ぽちゃんと水に飛び込んだよ。だから僕も急いでカレンダーの中に戻った入ってきたのは30代くらいの普通の女の人だった。どこにでもいるようなでも髪がとっても長くて奇麗でさ。見惚れちゃったなするとその後から男の人が入ってきた。背が高くてやせ型の、ピシッとしたスーツを着た人だった。そのうち2人が話し始めた男の人は椅子に座ってピンと背筋を伸ばしていたよ。女の人は飲み物は何がいいかとか食事は?とかって聞くんだけど、男の人は表情を変えずに「お構いなく…」って几帳面な人なんだろうか、しきりにスーツの皺を気にしたり(皺なんて一つもないんだけど(゜-゜))襟を触ったり、鞄の位置をなおしたりしてたなそのうち女の人も椅子に座って、二人はテーブルの上に広げた紙を見ながらなにやら話してたよ。なんだか難しい言葉が飛び交うもんだから 僕眠くなっちゃった(/ω\)少しうとうとしたのかな…男の人はもういなくなってて、女の人は例のソファーに座ってたよ 水槽を見るとさっきのしゃべる魚が隅っこでガタガタ震えてた。僕もちょっと怖くなって静かにしてたんだけど 「あっ!」思わず声が出ちゃった。だってね…ゆったりとソファーに座った女の人は背もたれから長い髪を垂らしていた。ゆらゆらと頭を揺らすと、髪もサラサラと揺れた。ゆらゆらサラサラしているうちに、段々と女の人の頭も、身体もソファーに沈んでいって・・・消えちゃったんだもの水槽に目をやると、その中には長い髪をキラキラさせながら泳ぐ美しい人魚がいた。人魚の尾は虹色に光って、顔はさっきの女の人ではあったけど、目だけは引き込まれるような深い藍の色に変わっていた。何とも言えないその面立ちは目が離せない魅力を放っていたなだからなのか、魚達はウットリ彼女を見つめているようだった。隅で震えていたさっきの魚も例外ではなかったよフラフラと正気を失ったように近づいてくる魚達に人魚は手を差し出した。金の粉のように光るものが水槽の中に舞った。それは幻想的な光景だったね・・・その金の粉を魚達は追いかけ、また人魚は粉を撒き…ひとしきり人魚は、水槽の中で金の粉を撒きながら優雅に泳いだ後、ふっと消えてしまった後には小魚達がスイスイ泳いでいるばかり。しゃべる魚もいつの間にか呑気な顔をして泳いでいた。あれが魚の言っていた『餌付け』だったんだろうか…魚にもう一度話しかけてみようかと思った時だよ。入口の方からカタンと音がした。そして一人の男の人がソファーに近づいてきたんだああ!!それはさっきここで話していた男の人じゃないか! 彼は不思議そうにソファーを触ったり下を覗いたりしている。そしてソファーに座ってしまった「だめだよ!そこに座ったら魚になっちゃう!」僕は危険を教えてあげたんだけど、僕の声は男の人には聞こえないらしい男の人は人魚の真似をして頭をゆらゆら揺らした。男の人の頭も体も人魚の時と同じ様に…消えた小魚達がスイスイと泳いでいる水槽に向かって、僕は声をかけてみた「もしかして…魚になっちゃった…の?…」一匹の魚がピタリと止まったそしてすごい勢いで水面に上がり僕の方に向きなおった魚は口をパクパクさせて言った「助けてくれ!俺は!俺は人間なんだ~!」are?dejabu「仕事はどうする?無断欠勤なんかしたら部下に示しがつかない…今の地位も奪われてしまう!家族は?俺が居なくて子ども達の躾がちゃんとできるか?妻が浮気するかもしれない。…あぁ考えると頭が痛くなる!!」 最初に話した魚とは違う魚だ。きっとさっきの男の人がこの魚になったんだと思った僕は、とにかく男の人が心配している会社と家族の様子を見に行ってあげようと思った住所を教えてもらって、僕は住所を何度も口に出しながらランドセルに入ろうとしたらさ、ほら、時はもう11月になる前だったじゃない。11月と言えばカレンダーの中のお休み月だ。となると僕もお休みしなくちゃいけない。遠くから フォーン って合図の音も聞こえてきてさ、魚には悪いけど僕はとりあえず自分のカレンダーに帰ったもちろん魚には「ひと月待ってて!12月になったら様子を見に行ってあげるから!」って声をかけて言ったよ。なんか魚はすごく怒って、帰る僕の背中に悪態をついてきたけど・・・まあこっちにも大事な事情だからさ12月になって 僕は約束通りあの水槽を訪れた。あの魚は…うん居たよ。少しやつれているようだったけど。僕が声をかけると魚は弱弱し気ではあったけど水槽の上に顔を出したそして自分は人魚からの餌付けも2回も我慢して限界だ。人間にもどれる方法をあの魔性の人魚から聞き出してくれと懇願されたあれ?仕事や家族のことは?気にならないの?って思って聞いたらさ「まだ行ってないのか!住所も教えてるのに!」だってまあこちらの事情なんてきっと想像もできないんだろうから一か月待ち長かったんだろう。しょうがないな。でも怒りっぽいなあなんて思いながら、まず僕は仕事先に行ってみることにした「あれ?」仕事先に着くと、見覚えのある顔があった。雰囲気は違ってるけど、それは緩めたネクタイのせいか?うん、いや間違いない。あれはあの怒りっぽい魚が人間だった時の顔だ。僕たちカレンダー仲間は一度見た人間の顔は忘れないものね和やかな雰囲気の職場だった。魚から聞いていたのは規律と秩序を慮(おもんばか)る会社だと聞いていたから もっとお堅い感じなのかと思ってたんだそのうち、怒りっぽい魚が人間だった時の顔と同じ顔をした人…ああん(*´Д`*)もう長い!怒りんぼ魚でいいや!ほかの人達とにこやかに話していたその怒りんぼ魚が席を立ったんだ。それで一緒に話していた人たちの会話が聞こえてきたんだけど「係長ホントに丸くなりましたよね!」「ホント!前は規律正しく!て説教ばっかりだったし、お堅くて話題もなかったけど こんな風に笑って話せるようになるなんて思わなかったよな!」「なんかの啓発本でも読んだのかしら?部下のやる気を出すためには!とか、むやみに怒らなくなったわよね!私 ちょっと緩んだ感じの今の係長の方が断然いいわー」「僕も僕も!!」『ウーン(゜-゜)評判いいなあ。怒りんぼ魚が言うには部下の指導を厳しくしてるからか俺は嫌われ者なんだって言ってたよな…ここ最近変わったってこと?別の誰かに成り代わられた?なんかミステリーだぞ!』こう思った僕は家にも行ってみることにした奥さんかな…電話中の女の人がいた「前は仕事で遅く帰ってきたら不機嫌そうにご飯食べてお風呂入って。子ども達の寝顔なんかチラッとしか見なくて寝ちゃって。休みの日に子ども達と遊んでくれるのかと思いきや!食べ方がなってないだの 勉強はしてるのかだの 終いには私に子ども達の躾はどうなってるんだとか言い出してたんだけどねそうなの!ここ最近!帰って来るのも早いし、なんだか機嫌がよくてね。今まで手伝ってもくれなかった夕飯の後片付けだったり子ども達の勉強を見てくれたり!休みの日なんか子ども達と公園に行って、一緒に泥だらけになって遊んで帰って来るのよ!!びっくりでしょ!でも子ども達もそんなパパ 面白くって大好き~って大喜びよえっ!私?もちろん! 家事を手伝ってくれるようになったのも嬉しいけど、毎日生き生きしているパパを見るのが何より嬉しいわ!でも何があったのかしらね(´∀`*)ウフフあんなにすぐ怒ってきれる人がね。うんうんそれで…あ、そうなの?(⌒▽⌒)アハハ!」楽しそうだこれは あの魚の心配していることはなさそうなんだけど…と僕はとりあえず水槽にもどって報告することにした・・・・Σ(・□・;) ‥・・・Σ(゚д゚lll)ガーン orz ‥・・・(゚Д゚)キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ怒りんぼ魚はかなりのショックを受け、最高潮に怒りだしたよ「それは俺じゃない! いや 俺だけど俺じゃない!そんなの俺じゃないんだ!ちくしょう!!そんなの嫌だ!!」何だか訳の分からないことを言うと魚は まだそんなに力が残ってたのかってくらい水槽中を駆け巡り、他の魚達に思いっきりぶち当たっていた。そのうち さすがに体力を使い果たしたんだろう急に動きが止まり ふわーっと水面に上がっていったそして腹を上にしてプカリと浮いたと同時にガチャっと音がした。そしてだれか入ってきた。ねえ、いったい誰だったと思う?ゆっくりと入ってきたのは・・・さっき僕が見てきたばかりの…怒りんぼ魚が人間だった時の顔の男…彼は水槽に近づくと、腹を上にした魚を両手ですくった途端に手の上で魚はくるりと向きを変え、手の中からぴょーんと飛び跳ねた。そして高く飛んだかと思うと、男の顔めがけてダイブした気のせいかな…その時 僕には怒りんぼ魚が にやっと笑ったように見えたんだそれきりだ それきりだよ。魚の姿は見えなくなった。後に残った男はというと、ハッとしたように辺りを見回し、少し頭を振りながら出て行ってしまった「何だったんだ(。´・ω・)?」僕は訳が分からなくてぼそりとつぶやいた「ホント…何なのよ…まったく 人間て不思議よねぇ…」急に暗がりから人影が現れたんで僕はびっくりした。それは人魚…いや人魚になる前の、この店の女主人だったよ「どうして必要のない負のエネルギーを手放せないんだろ…あたしにはどうも理解しがたいわ~」びっくりしている僕をしり目に 女主人は呆れたようにつぶやいた「高慢 支配 妬み 嫉み 不満…人間にはいつの間にか負のエネルギーが蓄積されていくことがある。それが周りを、自分をも苦しめていることに気付かず人生を歩んでいくのよせっかくあたしが切り離してやったのに…ああやって負のエネルギーを捨てきれない人間もいるのよね困ったことに」「貴方のこと、魔女だって言ってましたよ。あの怒りんぼ魚」僕が言うと女主人はふんっと鼻で笑って「いつかまた…きっとまた…」と男が出て行った扉の方を見つめた。その目は藍の色をした人魚のそれだった今も、これからも、人魚はあの水槽の中で、魚に変えた負の者を浄化していくんだろう。なぜそんなことをしているのか、人魚は教えてはくれなかったけど人魚のしていることが必要な人はたくさんいるんじゃないかなって思うよこんなところかな…僕の話しは雄馬の話しが終わると、少ししんみりした空気が流れました。すると、その空気を破る大きな音がグゥウウウウ~~「やぁだ!由美ったら!」「食いしん坊 由美さん!次は由美の美味しいお話し聴かせてもらおうかな?」みんなに言われて三つ編みをした丸顔の女の子が照れ笑いをしました「美味しい話は任せて!今日は特別に、『美味しい』に『不思議』をトッピングしてお話しするよ~!でもその前に!!」小学生達は腹ごしらえの準備ですまだお話は続きそう貴方も一旦お食事でも