その1 から読んでほしいの👇
もちろん その2 も用意しております👇
もうちょっと読んでみてほしいの👇
そろそろ着地よ
一応最終話です👇
カレンダー祭りーその6ー(12月・・・クリスマスイブ 僕は…)
「わぁっ大変!寝坊しちゃった!」
羽の生えた黄色い帽子の妖精ミリは、飛び起きました
「もー今日から12月よ!1日よ!また楽しくツリーの周りを飛び回らなくっちゃ!楽しくみんなで遊ばなくっちゃ」
ミリは、カレンダーの12月の絵です。絵達は時折 『カレンダー祭り』といわれるイベントを企画したり参加したり、たわいのないおしゃべりをしたりして カレンダーの中で毎日楽しく過ごしています
カレンダーの絵達は、11月 神無月が来ると 12月になるまでの1か月間眠ってしまうので、
ミリは久しぶりに動き回りみんなとおしゃべりしたり遊んだりできると思うと嬉しくてたまりません
「あら、遅かったわね!ミリ お寝坊さん(´∀`*)ウフフ」
声をかけたのは妖精仲間のサラ。
ミリはペロッと舌を出してサラに言いました。
「びっくりしちゃった!もうお昼前なんだもの(/ω\) ところで ね、サラ!あの2人はどうして る?ヒロと孔雀サンタ!ちゃんと勉強してる?またコントみたいに面白いことやってるの?」
ミリはカレンダーの中から部屋を見渡します。そしてカレンダーのすぐ前で布のおもちゃのようなものを一生懸命触っている小さな男の子に声をかけました。
「ねぇ ヒロ!ヒロ!クリスマスまでにしっかり教育できそう?孔雀サンタは?今日はまだ来ないの?」
しかし目の前の男の子は、ミリの言うことなんかまるで聞こえないかのように、ミリなんてまるで見えないかのように、おもちゃを引っ張ったりぶんぶん振ってみたりするだけです
「ヒロ!ヒロ君?・・・どうしたの?」
戸惑っているミリに、2匹のトナカイがやって来て言いました
「ミリ、僕たちも今朝から何度もヒロ君に声をかけるけどやっぱり僕らの声は聞こえないし、こちらには気付かないみたいだ。」
そこへパイプをくわえたサンタクロースがゆっくりと近寄ってきました
「あ、サンタクロースさん!大変なの!ヒロが、ヒロの耳が聞こえなくなっちゃったみたい!目も見えないかもしれない…かわいそう(´・ω・`)」
慌てるミリをサンタクロースは手のひらに乗せて言いました
「ミリ、ヒロはなぁ…」
サンタクロースが言いかけた時、部屋のドアがゆっくりと開きました
入ってきたのは男の人と女の人です。トナカイが言いました
「『パパ』と『ママ』だ。ヒロの・・・」
パパは大きなケーキを持っています。ママがヒロを抱きかかえて言いました
「ハッピーバースデー♪ ヒロ!今日はあなたのファーストバースデイよ!ほーら!パパがこんな大きなケーキを用意したのよ!!さあ!みんな待ってるわ!行きましょうね(^^♪)」
3人は賑やかなドアの向こうへ消えていきました
「サンタクロースさん?」
ミリがサンタクロースを見つめました。12月のカレンダーの絵達はいつしか勢ぞろいしてサンタクロースの周りに集まっていました。
サンタクロースは ぽつりぽつりと話し始めました。
「見習いサンタの教育係じゃったヒロは もういないんじゃ…」
「どういうこと?」
ミリは信じられないというように頭を振りながら聞き返しました
「初めての… 一歳の誕生日を迎えると、みんなサンタの教育係だった時の記憶も、それまで見てきた、聴いてきた見えない世界のことも、みんな忘れてしまうんじゃよ。だから孔雀サンタと過ごした日々も、わしらとおしゃべりしていた日々も、ヒロはもう憶えていない…」
「そんな…。じゃあ 孔雀サンタは?」
ミリは目に涙をためながら聞きました
「そうじゃな もうここに勉強しに来ることもないじゃろうて。彼らには他のペアのようにクリスマスイブまで一緒に居られないというのはわかっておったからな。孔雀サンタは1人で立派にクリスマスイブの仕事をやり終えると…わしは思っておるよ。」
その次の日、次の次の日も、ミリはヒロに声をかけました。が、結果はいつも同じでした
朝が来て、夜が更けて、また朝が来て
とうとう12月24日 本番のクリスマスイブがやってきました
クリスマスイブ カレンダーの中で12月の絵達は大忙しです
だって今日は12月のカレンダー祭りもかねてのクリスマスパーティーなのですから
他の月の絵達も12月に大集合して、サンタクロースからプレゼントをもらうのです
こんなにカレンダーの中が賑やかでも、やっぱりヒロは知らんぷり
辺りは真っ暗 夜も更けた頃、ヒロを抱っこしたママが部屋に入ってきました
ヒロはもう おやすみの時間なのでしょう
「おやすみなさい ヒロ 早く寝ないとサンタさんが来てくれないわよ(*^^)v」
ママが優しくヒロの頭を撫でました
ヒロがスヤスヤと寝息を立て始めるとママは部屋を出て行きました。それからしばらくして
「あれ?何か聞こえた?」
カレンダーの中でパーティーを楽しんでいたミリは、近くにいる緑色のブーツを履いた妖精仲間のレイに言いました
ミリとレイは耳を澄まします。と、家の中にピーンと透明で澄み切った空気が流れました。と同時に、カチカチなっていた時計も、ヲォーンと低い音を立てるヒーターの音も、家じゅうの音が止まり、家は呼吸を止めました
その時 静かにドアが開き入ってきたのは
「孔雀サンタ!!」
ミリは思わず大声を出してしまいました。(かといってその声に気付く人間は誰もいないのですが)
赤い服のその人は、カレンダーに近づき言いました
「いや 皆さん!サンタクロースさん ご無沙汰しています(〃▽〃)ポッ
無事仕事をやり終えて、ここが最後の一軒ですぜ~」
サンタクロースは孔雀サンタに
「ようよう 1人で頑張った!全て滞りなく…のようじゃな!」
と労をねぎらいます
孔雀サンタは
「えぇえぇ、これも指導者先生のお陰様だなぁ」
と寝ているヒロの寝顔をじっと見つめました。そして プレゼントの包みをヒロの枕元に置きました。
とその時 ヒロがうっすら目を開けました。起きてしまったようです。
しかし孔雀サンタは慌てず
「指導者先生 本当にありがとうございました。あんたのことは、ずーっと忘れないよ。あんたは俺のこと忘れたとしてもね」
そして続けて言いました
「メリークリスマス…」
ヒロの目がまた閉じようとしたその時、孔雀サンタがカレンダーの前に突進してきて言いました慌てたようにカレンダーにむかって
「名前・・・聞くの忘れてた(―_―)!!」
カレンダーの絵達は気づいたでしょうか 孔雀サンタの後ろでヒロがぱちりと目を開けたのを
カレンダーの絵達には見えたでしょうか 立てた人差し指を口元に近づけ、ぱちんと片目をつぶったヒロの顔を
おしまい
幸せ生活送ってますか?
どーもかおるですヾ(*´∀`*)ノ
クリスマスイブの夜
あなたはどのようにお過ごしでした?
私はワクワクしつつも…
眠かった
今週ずっと
眠かった
何とかこの長かった創作話もようやく着地となりました
いいね!や
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に励まされ
世の中にはこういう突飛な物語を読んでくださる素敵な人達がいらっしゃる~
と嬉しい日々を過ごさせてもらいました
睡魔のやつが邪魔をして訳わからん文章になっているかもしれませんが
私的にはサンタクロースについてまとめられたので良しとします( ̄▽ ̄;)
今回 ーその6ー で一応の最終話ですが、
外伝も書く予定
また読んでいただきたいと考えておりますので、またぜひお立ち寄りお待ちしています
ヾ(*´∀`*)ノ
最後までお読みくださりありがとうございました
あなたが幸せに包まれますように