松田を初めてみたのは、ルーキーイヤーの去年、雁の巣球場でのソフトバンク戦。
6回を投げ8奪三振1失点。そのほとんどがストレートだった。
制球力はまだまだ、といった印象であったが、そのストレートは藤川球児の”火の玉ストレート”を彷彿とさせた。
投げるたびに「ウッ」という声が漏れる。ほかの投手にはない気迫が伝わってきた。
それから1年、彼は甲子園のマウンドに立っていた。一軍での初対戦の相手はDeNA・石川雄洋。緊張のせいか、ストレートの威力は抑え気味な感じがした。ただ、1年前と違ったのは、内角を突くカット気味のスライダーが進化していた所だ。追い込んでから、最後は渾身のストレートで空振り三振。最後の1球はまさに「球児のストレート」だった。
それから、12試合に登板し防御率0.00。奪三振はイニング数を上回る14と、大車輪の活躍。ベテランの揃う強力中継ぎ陣のなかで輝きを放っている。
では、今後松田はどうなっていくのだろうか。
個人的には、先発でも良いのではないかと思う。阪神の先発は、藤浪以外はベテランや外国人ばかり。その分、2軍でくすぶっている若手も多い。秋山、岩本、歳内といったあたりだ。特に秋山なんかはストレート重視型のピッチャーで、同じタイプのライバルがいたほうが松田にとってもいい刺激になるかもしれない。
ただ、まだ19歳。縦の変化球を取得すれば、十分抑えでもやっていけるだろう。
どちらにしろ、阪神ファンにとっては期待の星であろう。
将来が非常に楽しみな投手である。


