なんといっても注目は来日初先発のバリオス。
ベネズエラリーグ時代はアレックス・カブレラの息子とバッテリーを組んでいた右腕は、11年に来日し関西独立リーグでプレー。ソフトバンク入団後は故障に苦しんでいたが、今季ようやく支配下登録。背番号は投手としては異例の「7」となった。
そんなナンバー7の救世主は、結果としては5回を投げ88球。7被安打5奪三振2失点。打線は7得点し、初登板初勝利を達成した。
感想としては、なんといっても球種が豊富であった。確認できただけでもストレート、スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォーク、カットボール、ツーシーム。まさに「7」変化だ。
中田にホームランされるなど、スライダーは甘く入っていたが、落ちる球や右打者の胸元を突くツーシームは見事であった。ホフパワーの2打席目の三振を奪ったフォークも絶妙な変化をしていた。
そして1番の長所は、コントロールの良さだ。
ものすごく速い球があるわけではないが、とにかくキャッチャーの求めるところに投げることができる。四球はわずか一つであった。3回、二死一三塁のピンチで中田を三振に打ち取ったが、あの最後のたまもキャッチャーの求める「中田の打てないところ」に正確に投じていた。
課題としては、解説の水上氏が言っていたように、追い込んでからの球だ。ストライクを取ろうとするとどうしても甘くなってしまう。4回にカウント3-1から大谷に右前打されたが、あれもストライクを取ろうとしすぎて甘くなっていた。ボール球で三振が取れたり、高めのストレートで抑えることができればさらによくなるだろう。
初登板ながら非常に落ち着いていて、メンタルの部分も心配なさそうだ。まだ1試合しか投げていないため未知数ではあるが、ソフトバンクの日本人投手にはあまりいないタイプであり、後半戦のキーマンとなりそうだ。



