国名:神聖ローマ帝国
発行年:1617年(元和3年)
発行枚数:不明
銀品位:0.889ぐらい
重さ:約27.78g
持ってるドイツの馬コインはよく見るとセントジョージの竜退治デザインでした。
馬コインについて詳しくありませんがどうやら人気の収集ジャンルらしいので持ってれば調べたくなるかと思ってコレクションに入れています。結局手持ちの資料では情報が限られますのでよく分からないコインはブログにあまり掲載してこなかったのですが、まいっかと思って個人的に楽しんだ部分を書き記していきます。
ドイツ神聖ローマ帝国・マンスフェルトのアルテルンで発行されていた古いターラー銀貨でこのコインは数年間発行されていた内の1年号。相当使い古され文字が消えかかるほど磨耗しています。グレードはVF30。鑑定枚数が少なすぎてこの1枚で今のところNGC最高グレードです(笑)。ドイツ騎士団風の聖ジョージが小さい竜を槍で一突き、イギリスコインで有名なデザインですがドイツでも有名なようですね。
裏面はおそらくマンスフェルト領の伯爵紋章でしょうかね。マンスフェルト領は鉱山で有名らしくコインを集めているとちょいちょい耳にする地名です。
ドイツの古いターラー銀貨は豪快な文字のタッチと線の力強さがカッコいいです。商人達と共に長い間旅をしてきたのでしょう、残存する個体の多くがこのような状態で後世に伝わっています。
17世紀の西洋を駆け巡ってピカピカに磨り減った金属の輝きに趣を感じます。この手の銀貨はその状態から安価に収集できるのでこういったジャンルに面白さを見出すのも一興でしょう。ただビックリ価格のものも多く存在するのでハマったら大変である事も言い添えておかねばなりません。
それにしてもこの時代のコインの造りは面白いですね。文字が二重になってます(笑)。そういえば江戸時代が始まったばかりの我が国のコインもなんとなくこんな感じありますね。
マンスフェルトの紋章と場所