6日のBS-TBSのSong To Soulはプロコル・ハルムの「青い影 A Whiter Shade Of Pale」でした。
この作品は1967年の作品で、70年代のプログレッシブ・ロックの先駆をなした作品です。この曲そのものは何度も聴いたことがありましたが、67年の作品だったことは知りませんでした。
番組のなかで当時のプロモビデオも流していましたが、なかなか面白い。
(You Tubeで視聴できます http://www.youtube.com/watch?v=Mb3iPP-tHdA )
番組では、アンジェラ・アキやかまやつひろしが登場して、この作品の魅力などを語っていました。
2人のインタビューなども興味深かったのですが、それよりもこの作品の構成や楽器についての解説についてが興味を引きました。ハモンドオルガンが効果的に使われていて、番組のなかではその演奏方法や魅力についても紹介されていました。
なかでもベースが一音ずつ下がっていくベースラインについて、バッハとの共通性があることを解説していましたが、なぜこの作品が時代を超えて聴き続けられているかわかったような気がしました。
さらに、この作品の意味深な歌詞についてや、アルバムジャケットの裏面に印刷された "To be listened to in spirit in which it was made"という一文について紹介していました。
「つくられた時のスピリットで聴いてください」というこの一文の意味は、音楽や絵画など芸術にむかう姿勢について、彼らの思いを込めたものだったのでしょう。なかなか的を得た表現に感心しました。