古くから人が住む家には神様も一緒に住むといわれてきました。
人が家を出入りするのと同様に、神様も家の中を出入りする。
家が衰退すると、家の中の神様もどこかに行くとされていました
家の中の神様は様々な場所にいます。玄関にいる神様は門口
(かどぐち)の神と呼ばれます。外から悪霊が侵入しないよう
に守っています。家の中で火を扱う場所には竈(かまど)の神
が祀られます。火伏(ひぶせ)の神だけでなく、家の守り神
とされます。台所は、食物を扱う重要な場所であるので、恵比寿
や大黒などや荒神様が祀られます。厠(かわや)の神は出産と
深い関係があり、女性は便所掃除をすると、子に恵まれると
いわれてきました。家屋敷を守る屋敷神は、小さな祠を置いて
稲荷の神を祀ることが多いです。