短歌は「五七五七七」、俳句は「五七五」、日本の伝統的な詩歌は
五音と七音で構成されています。現代の交通標語なども「五七五」
や「五七七」など五音と七音で作られています。これは世界の中で
も非常に珍しいと言われます。
五音節と七音節で作られた詞はリズム感があり、日本人にとって
非常に心地よく、また耳に残るものであると言えます。
ちなみに、五音・七音で意味の句切れが来るものを「五七調」とい
い、七音・五音で意味の句切れが来るものを「七五調」と言います。
日本の歌謡では,初めに五七調から始まり、「記紀歌謡」や「万葉
集」の長歌は五七調を基本としました。奈良時代末期から次第に
七五調にとってかわられたと言い、「古今和歌集」などは七五調
が主となっています。明治時代に再び五七調が復活します。
五七調は重く沈んだ感じ、重厚荘重な調子で、七五調は軽快優美
な、リズミカルな感じの調子です。