梅子黄(うめのみきなり)とは七十二候の芒種の末候で6月16日
から20日までの頃で梅の実が黄ばんで熟すという意味です。
梅雨に入ると青かった梅の実が熟し黄色になってきます。
「梅雨」という字は梅の実が熟す時期だからだと言われています。
梅の実はまだ青くて固いころは「青梅」と呼ばれ、梅シロップや
梅酒に利用されます。梅雨の雨を2~3回あたったもので梅干し、
熟れた梅で梅ジャムと、梅の実を使ってたくさんの恩恵があります。
一連の仕事は「梅仕事」と呼ばれたりします。
また6月16日は「和菓子の日」「嘉祥(かじょう)の日」であります。
848年仁明天皇がご神託に基づき、6月16日に16の数にちな
んだお菓子や餅をご神前に供えて、疫病除け・健康招福を願い
元号を「嘉祥」に変えたということに基づいています。
民間でも16文で菓子や餅16個を食べるしきたりがありました。
また6月16日に採った梅の実の梅干しを食べると災難を逃れると
いう言い伝えもあり これを「嘉祥の梅」と言ったそうです。
このしきたりは、疫を逃れ健康招福を願うおめでたい行事として
「嘉祥の日」と呼ばれていたものを、現代に復活させたものが「和菓
子の日」なのです。