それからも俺たちは相変わらずの生活を送っていた。
俺は執筆した書籍の映画化が決まり、以前以上に忙しくなっていた。
こう君の方は、大学の授業が増えたようで、寝る間を惜しまず働いている。
ただ、前とは違うことがあった。
一週間に一度は必ず一緒にご飯を食べる。
これは、二人で決めたことだった。
何気ない時間だったが、その時間があるから、お互い頑張れた。
仕事も二人の関係も順調にいき、俺は充実した日々を過ごしていた。
だが、幸せは永くは続かない。
幸せは、ある手紙が家に届いたその日までだった。
ある朝起きると、いつものようにこう君はいなかった。
食卓の上には、俺の朝食とメモが置かれていた。
『今日の晩は一緒にごはん食べましょう!!』
こう君はやっぱり可愛い。
そう思いながら、メモの下に置かれた封筒を見た。
俺宛になっているが、差出人の名前は書かれていない。
俺は、封を開き手紙を読んだ。
『あなたの腕のぬくもりを今でも覚えています。
またあなたに会いたい』