コウチ・ジョー

コウチ・ジョー

   ★★★★★★★★★

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こう君はしっかり考えてくれた。
俺もちゃんと自分の気持ちを伝えなくちゃいけないんだ。


「俺はこう君のことが大好きだよ。
だけど・・・気づいたらゆうのことを考えてる。

本当は、こう君だけを好きでいようと思い込むようにしてたけど、
その度にゆうを思い出す。

俺は・・・ゆうを愛してる」

こう君はそれを聞いて悲しげに微笑んだ。
「ヨシオさん、言ってくれてありがとう」

そして彼はその場を去った。
僕は馬鹿だ。

俺とゆうが抱き合っている横でぽつりとこう君が呟いた。

俺は慌ててゆうと離れた。

一瞬ゆうが寂しそうな顔した

僕は、ずっと一人ぼっちで辛くて、なんで父さんと母さんは殺されたんだろうって考えてた。
「もしも」とか、「れば」とかそんなどうしようもないことを一人で思ってた
そして、兄さんを探しながら、どうして僕の傍にいてくれないんだろうって恨みもした。ヨシオさんに会って、兄さんはこんな素敵な人に思われて羨ましかったし、嬉しかった。でも、兄さんだけ幸せだったのかって思いもした。
僕は馬鹿だね。兄さんは一人で僕よりもたくさんのものを抱えていたのに。兄さんを恨んだりして。
兄さん、ヨシオさん。 邪魔なのは僕ですね。二人の絆が強いのを実際に見て感じました。

僕のことは気にしないで。
僕はこれから、ヨーシミン一族と組織kが何を企んでいるのか調べるよ。
僕はもう守られる立場じゃないよ。一緒に戦える。

こう君はすこし大人びた顔でしっかりと答えを出した。



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ヨーシミンが・・・?

「あの一族にどんな力があるんだ?」

ゆうは一度緑茶を飲み、ヨーシミンについて語り始めた。

「ヨシオ、
あの接着剤を覚えているか?」

覚えている。
接着剤でゆうと俺のカイワレがくっつけられたんだ。
忘れるはずがない。

ゆうは俺の答を聞かずに、話を続けた。
「あの接着剤はお腹にあるポケットから取り出したんだ。
俗に言う、四次元ポケットからね。」


体毛で気づかなかったが、ヨーシミン一族には生まれた時からポケットが装備されている。

便利な物が入っており、俺がヨーシミンに心惹かれたのも何か道具を使われたかららしい。

「俺はヨーシミン達を許すことができなかった。あいつらさえいなければ、俺達家族は幸せに過ごすことができた。

俺はヨーシミンと婚姻し、中から家族全てを滅ぼそうとした。
相手が油断した隙にね。」

ゆうはそこで話を止めた。

「だけど、出来なかった?
俺がそこでヨーシミンに捕まっていたから?
俺がゆうの邪魔をしたってことだよね。」

突然ゆうは俺を抱きしめた。
「邪魔なんかじゃない。
俺はお前に会えた時、本当にうれしかったんだ。
お前を抱きしめた時、他のことなんてどうでもよくなってた。」

ゆうは俺から離れた。
「それに・・・本当はわかってたんだ。
ヨーシミン一族を滅ぼしても、父さん
や母さんは帰ってこない」


ゆうは一人で苦しんでいたんだろう。
自分一人で抱え込んで、辛いのに誰にも話すことができず。

俺は気づいたらゆうを抱きしめていた。
「話してくれてありがとう」
親父に?俺の?

ゆうは困惑している俺に困ったように笑い話しを続けた。

俺がヨシオの親父さんに助けられたのは、俺たち一族が組織に潰される前の日さ。
大分前から組織の不穏な動きに気づき、父さんと母さんに組織から手を切るように説得していたんだ。しかし契約違反は死を意味する。父さんは俺とこうの身を考え中々組織から手を切れないでいたんだ。
そして、あの悲劇の前日。俺は組織が俺たち一族の代わりを見つけたと、錬金術師は処分だと話しているのを知ってしまったんだ。
俺は急いで家に帰ったさ。
でも途中で組織の奴らに捕まった。
殺される。そう思っていた。
そこにヨシオの親父さんが現れたんだ。
親父さんは幹部だから俺の処分を決めるといい人払いをしてくれた。
そして、これさ。親父さんは俺に偽物のカイワレのニップレスをつけてくれたんだ。
俺は組織に寝返ったこととされた。まぁ、俺がカイワレを抜かれても死ななかったのはそういう訳さ。
でも俺は命は助かったが一族からしたら裏切り者。
なんとか交渉してこうだけは助けてもらえたんだ。

ゆうの話しを聞いていたこう君は

兄さん、ずっと俺を守ってくれてたんだね。ありがとう。と泣いていた。

俺はそんなこう君をの手を優しく握った。

ゆう。錬金術師の代わりになるそんな奴は誰なんだ?
俺は錬金術師を超える一族がいるとは思えなかった。


いたんだよ。それが、あのヨーシミンの一族だ。

俺は衝撃的な事実に倒れそうになった。







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「二人とも久しぶりだね」
ゆうは前と変わらない爽やかな笑顔を俺たちに向けた。

俺はさっきまでの不安が嘘のように、彼の声を聞いて安心した。

こう君も同じ気持ちなのだろう、安堵で涙を流しているようだ。


「どうしてここに?」
俺はこう君の肩を抱き寄せ、ゆうに尋ねた。

「・・・長くなるけどいいかな?」
ゆうはお茶を入れ、テーブルに置いた。

俺たちはテーブルの前のソファーに座り、ゆうが話始めるのを待った。


「実は俺、ヨシオの親父さんに助けられたんだよ」
たむ犬はなにも答えなかった。

ゆっくりと確かにたむ犬は俺たちを乗せて俺たちを待つ同居人のもとに連れていった。

たむ犬は着いたと言い俺たちに降りるようにいった

同居人がいるという家の扉の前でこう君は不安そうに俺を見上げてきた。

俺はこう君を優しく抱き締め、大丈夫、俺がついてると言った

こう君は震えていた。

ゆっくりとこう君を離し、扉に手をかけた。

中にはやはりゆうがいた。



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どれくらい進んだのだろう。
あれから30分以上は過ぎている。

「たむ、俺たちはどこに向かっているんだ?」

たむ犬は、気にとめることなく進み続けていた。
「今から行くのは、僕の住んでいる所だよ」

やはり、たむ犬は体が大きくなったせいで、地上の小屋には住めなくなったそうだ。
たむ犬は困っていたが、そのときタイミング良く、地下の存在を知り、地下に住むようになった。

「地下には同居人がいて、楽しくやってるよ。
そうそう、
今日二人が来るから迎えに行くように、同居人に言われたんだ」

同居人?
なぜ俺たちが今日来ることがわかったのだろうか?

俺がそのことをたむ犬に聞く前に、こう君が声を出した。

「その同居人って・・・ゆうなの?」
俺たちが落ちのはマシュマロのような柔らかいお腹を持った犬だった。

おおよそ10㍍はある背。

俺は危険を感じてこう君を守ろうとした

しかしこう君はマシュマロ腹を堪能していた。

そして、たむ。こんなところにいたんだね
と嬉しそうにマシュマロ腹をポヨンポヨンしていた。

こう!生きていたのか?

なぜかしゃべれる犬はどうやらこう君一家の飼い犬だったらしい

あんな犬小屋には入れないだろうと地上にあった小さな犬小屋を思い出した。

こう君の話しによるとこのたむ犬は非常に珍しい錬金術師一族に飼われている人の言葉がしゃべれる犬らしい。
正直ここまででかくなっていたことにこう君は驚いていた。

たむ犬は俺たちの仲間になり俺たちを乗せて薄暗い道を嫌なにおいがする方向へと向かった。


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小さな犬小屋の床を剥ぐと、扉が見つかった。

この扉の向こうにもしかしたらゆうがいるかもしれない。

でも俺はどんなことがあっても、こう君の手を離さない。

そう改めて思いながら、俺は扉を開いた。


扉の向こうは真っ暗で何も見えなかった。
階段もなく、落ちるようにして地下に行かなければならないようだ。

だが、ここで立ち止まっているわけにはいかない。

俺たちは決心し、一緒に地下へと飛び落ちた。

落ちていくのを体で感じたが、これほど心地悪いものはなかった。

内臓が口から出るのを必死にこらえていると、突然クッションのような柔らかい物で受け止められた。

「なんだなんだ?
俺のお腹に乗っかってきたのは」
地下へと続く扉を探すため俺たちは畳なフローリングをはずした。

作業中、俺は嫌な予感がして堪らなかった。

俺の実家にも地下へと続く扉があった。

開けてはいけないと言われていたのに俺は開けてしまった

そこで俺は忘れもしない恐怖を味わった。

そして、それがきっかけで俺の乳首には…

ちらりとこう君をみる。
何があってもこう君の乳首は守ると心に強く誓った




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