俺もこう君と同様、信じることができなかった。
「母さん、ゆうのこと、kのこと教えてくれないか」
母は、少し考え込む様子だったが、ゆっくり話し始めた。
「・・・あなたたちの言う通り
ゆう君は、kの幹部よ。
だけど、一族を滅ぼしてはいないわ」
1000年ほど前から、錬金術師は世界各地に存在していた。
その多くは、人のため、国のためを思い、その力を利用していた。
しかし、あまりにも都合のいい力のため、悪用する人も少なくなかった。
次第に、錬金術師による事件も増え、理不尽にその力で殺される人もいた。
「そこで現れたのが、組織kよ。
kは、錬金術師が世界を統べるのではないかと恐れていた。
そして、秘密裏に、善人・悪人関わらず、錬金術師を消していったの。
ある一族を除いてね」
こう君はずっと下を向いている。
「こう君、って言ったかしら?
あなたはこのこと知っているわね」
「はい
両親から聞かされています。
・・・その一族が僕の先祖だってことも」
こう君はゆっくり話し始めた。
組織kは、世界を自分たちのものにしたいと考えていた。
しかし、それには力が必要となる。
そこで目を付けたのが、その一族だった。
kは、その一族を滅ぼさないことを条件に、一族全員をkに入るよう強要した。
「それは今の僕たちにも受け継がれている、組織kとの約束です。
僕たちがそれを破ると、kは僕らを殺すはずです」