master piece22 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。

 

ごめん。

期間が空いちゃった上にくだらない…。

でもこっからペース上げる!

おーのさんの誕生日のお話書きたいから!!(笑)

明るくハチャメチャなの考えてるんだ♪

内容空っぽだけど♪w

さておき。

半月ほど前だけど、完全防備で個展行ってきましたよっ!✨

感動して涙ぐんで…必死で目に焼き付けて…

幸せだったなぁ。

それに山キャンプから色々、ほんっっと~に色々と…ありがとうございます…。

ストーリーは…あの笑顔は…パフェは………ねぇ?

ラジオもあるしソフ〇バンクの花火はえげつないし何なの?

twitterも山の時間帯ほぼ被ってるしtiktokも山率高めだったし最近やばくない?

遅刻してる大野さんに話しかける櫻井さんも先輩後輩問題解決した時の笑顔も

も~~~~~~あまあまのあま。でろあま。

え、私たち何見せられてるの?????

山のイチャつき&マウントが止まらなくて幸せが溢れてるほんとしあわせ(´;ω;`)

嵐フェスも楽しみすぎるよ~~~~っ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、せんせー起きたかぁ。早いな、ちょっと待っててぇ~。」

 

智くんが笑いながら振り返る。

 

その笑顔はいつもより少しだけ眠そうだけど、晴れやかで。

 

ああ、泣いてない。

 

そりゃそうだ、俺が勝手に見た夢なんだから。

 

けど、

 

──ばいばい

 

あの台詞がずっと耳に残ってて、すごく怖かったんだ。

 

智くんがどっか行っちゃうような気がして──。

 

 

当たり前に笑顔を向けられたことにこっそり安堵の息を漏らす。

 

鰹節をわしづかみにしているところを見ると、味噌汁か何かのダシの準備だろう。

 

すでに鍋からは昆布と椎茸の良い匂いが漂っている。

 

「…あの、今日は…朝飯作んの、俺も手伝っていいかな。」

 

えっ、と一瞬眉根を寄せる智くんは残酷なほどに正直だ。

 

「いやあの…出来る範囲で。」

 

補足するとようやく智くんが笑う。

 

「珍しいな~。んーじゃぁ…畑から大根と茄子とってきてくれる?」

 

「!了解!!」

 

言葉通りのポーズを右手で作り、ダッシュで洗面台と着替えに向かった。

 

 

「そうそう…うまいじゃん!」

 

こんな怪しい色の円柱っぽいもの(ただの茄子)を包丁で切るなんて俺的にめちゃくちゃ危ないんだけど、智くんはハラハラしつつも見守ってくれていて。

 

いつもだったら「あ~もう貸せ!」って言われるけど、今日はなかなか頑張れてる方だと思う。

 

「もーちょい幅を狭く…あぶねぇ!…そう、そうやって…」

 

距離感に動揺しつつも何とか一本切り終えた。

 

「次は何したらいい?」

 

「何か今日は積極的だな。どしたぁ?」

 

笑いながら菜箸を出すように言われる。

 

これくらいなら文字通り朝飯前だ。

 

「…自分を自覚したんだ。エリートなんかじゃないって。透明で空っぽなことを認めたんだよ。…智くんのおかげで、悪夢を乗り越えることができた。ありがとう。」

 

そんな言葉が素直に口から出て、自分が一番驚いている。

 

自分の言葉を素直に出して話してくれる智くんには、等身大で飾らず話したくなっちゃうんだよな。

 

これは一体何の魔法なんだろうか?

 

「んふふ、何だそれ。ほんで何で朝食作り?」

 

智くんが照れくさいのか鼻をかき、菜箸を受け取ってそっぽを向く。

 

「イチから始めてみたいんだ。智くんもこの島でそうだったんでしょ?…俺、もっとあなたのこと…知りたい。

……あっ、いや今のは、その、同居人としてっていうか、いや居候なんだけど、」

 

知りたい、だなんて。

 

…告白みたいじゃないか。

 

あわあわと言い訳してる俺に智くんはふわりと笑う。

 

「そっか。」

 

智くんは微笑んだまま料理に向き直る。

 

指示された通りに冷蔵庫のタッパーを出しながら、ふと思い立って「あのさ」と口を開く。

 

「絵のことなんだけど。智くんは…プロにはならないの?仕事にしてるって言ったって、頼まれごとがメインなんでしょ?画家とか…夢があったりしないの?」

 

俺だったらあんな才能あるなら個展とか画家とかイラストレーターとか、野望を抱くと思うんだけど。

 

「あはは、おいらが?人にどうこう言われて描くのとか向いてないな(笑)」

 

言いながら智くんが土を洗い流した大根をまな板の上に置く。

 

カツラムキして、と言われ意味が分からず首を傾げると、智くんが笑いながら指示してくれる。

 

「ん~…夢、か。先生は?」

 

智くんの細く長い指が俺の手を包み込む。

 

こんな経験今まで全然ないから、ドキドキしてしまう。

 

いつになったらこの心臓は智くんの異様な距離感に慣れてくれるんだろうか。

 

松本とはピッタリ肌を重ねても鼓動が速まることはなかったのに。

 

「俺?俺はね、マスターピースを作ること。」

 

ドキドキしながらも、はっきりとそう口にする。

 

「ますたー…ぴーす?ピースってパズルとかの?マスター…大事な…欠片?」

 

考えるときの癖だろうか、むぅっと下唇を出しながら首を傾げている。

 

「あはは、そうだね、そういう風にとれるかも(笑)けど、masterpieceはそれで一単語なんだ。『最高傑作』とか『代表作』みたいな意味になるんだよ。

智くんが言ったように大事なピースをひとかけらずつ集めていって出来た『集大成』みたいな意味もあるね。とにかく俺はコレだ!ってものが作りたい。人生長いんだから、一つくらいはおっきいもの作り上げたいって感じかな。」

 

大ヒットするもの、ってずっと思ってた。

 

万人受けする作品。

 

世界が認めるようなもの。

 

それが『最高傑作』なんだって。


だからこそ口コミとか世間の声を大事にして、作風や自分の希望する展開を無理に変えてた。

 

…だけど、最近はそういうことじゃないのかな、と思い始めていて。


 

「…誰かの人生に影響を及ぼすような、自分が納得出来る、自分だけの。そんな作品が作りたいって思ってる。」


 

それが大切な誰かに響くならそれ以上のことはない。

 

万人受けするものじゃなくて

 

自分が

 

そして自分の大切な、愛する人にとって

 

最高の作品になることが大事なんじゃねぇかって。

 

そんな風に思うようになったんだ。

 

智くんがもう俺の包丁のサポートは必要ないと判断したのか、棚からすり鉢を取り出しながら「すげぇ~…」と零す。


 

ねぇ、こういう考えに至ったのはあなたの影響なんだけど。

 

あなたに色々教わったからなんだけど…

 

多分伝わってねぇんだろうなぁ、と苦笑する。

 

 

「あ!その時はさ、智くんの絵ジャケットに使わせてもらいたいんだけど!」

 

智くんの絵は結構抽象的だし、どんなものでも合いそう。

 

…もし復帰してこの島を出ることになったとしても、智くんとの懸け橋にもなるし…。

 

我ながらナイスアイディア!

 

「はぁ~?やだよめんどくせぇ。大体おいら先生の本も歌もいっこも知んないし。

 

スパアァァァン。

 

この研いだばかりの包丁より切れ味鋭いんですけどあなたの言葉の刃。

 

けど負けねぇ!!

 

過ごしてみてわかったけど、基本は頑固なんだけど案外押しに弱いから!!

 

口約束だけでもいいから、今後の繋がりが欲しい…!

 

「俺がオファーする内容とかじゃなくて、あなたが聴いた感覚で描いてもらったらそのまま使うから!…ダメ?」

 

両手を合わせてちらりと見ると、智くんは「ん~」と悩んだ後、観念したように笑う。

 

「まぁ~それ位ならいっかな?おいらの好きなようにしていいんでしょ?上手く描けるかわかんねーよ?ダメならダメでちゃんと言えよな。」

 

「…!ありがとう!!」

 

やっぱり智くんは縛られたり指示を受けたりするのが嫌いなんだね。

 

それでいて自分の『自由』に作ったものが形になるのは嫌いじゃない。

 

それならやっぱり、プロはダメでもフリーの画家として個展とか目指すの向いてんじゃねぇかなぁと思うんだけど…。

 

「先生はさ~、Sなんでしょ?」

 

えっ…え、え、

 

「なまえ。」

 

「…あ、ああ、ペンネーム?そうだね。今『S』でやってるけど。」

 

 

びびった。

 

性 癖かと。

 

誰だよこんな紛らわしい名前つけたやつ!←自分

 

 

「おいらは何て名前にしよっかなぁ。」

 

「あ、作画としての名前?」

 

「そー。ぺんねえむ的な。」

 

智くんが楽しそうに思案する。

 

前向きに考えてくれたんだって思うと胸の奥から思いきり温かいものがこみあげてくる。

 

「いっそ二人のユニット名つけちゃう?(笑)」

 

別に一緒に活動するわけじゃないにしても、面白いかも。

 

そうだな、クールで俺らの雰囲気にあったもので…

 

SatoshiとShoだから…

 

This is S&S!みたいな…

 

はたまたSugar and Saltみたいな…

 

ん~~~悩む。

 

「…わかった。」

 

「え?」

 

何が?

 

 

桜大根。

 

 

智くんがじっと俺の手元にあるいびつな大根を見て呟く。

 

………は?

 

「さくらい、と、大野の大、で、桜大根!」

 

 

…え、ユニット名!?

 

さくらだいこん!??!!??!

 

 

「………だ…ダセぇ………!絶望的にダセェ!!!(笑)」

 

「え、結構よくない?」

 

「ぶはっwwwいやマジでダs…wすげぇ個性的…wwwげほっげほっっ」

 

ダメだ、笑いすぎて咳込んでしまった。

 

「うるせぇな!いいじゃん別に!誰ともかぶんないしなんかピンク色っぽくてかわいーだろ!!」

 

智くんが足でげしっと全然痛くない蹴りを飛ばしてくる。

 

いや、もう嘘偽りなく本当にダサい。

 

桜大根の新曲~…とか紹介されんの?

 

歌詞:桜大根 とか表記されるんでしょ??

 

マジ勘弁!!

 

けど…

 

「ふふっ…、結構しっかり考えてくれたんだね?」

 

「~~~~~あーーもぉ、うるせぇなぁ!」

 

智くんがものすごく照れている。

 

あの智くんが!!!

 

俺との名前を考えて、提案してくれて、

 

更にはものすっごく照れている!!!!!!

 

 

ああもう、何この気持ち!

 

なんかもう、よくわかんないけど叫びたい!!

 

 

すっっっっげぇ嬉しい!!!!!

 

センスは皆無だけど!!!!!!!!

 

絶対そんなん嫌だけど!!!!!!!!!(ひどい)