言い訳とYour lies1 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。

短編のつもりがだらだら長くなってるので
テーマも作ってアップします。
遅ればせながら、りんさんのお誕生日祝いに!
本当に遅くてすみません!!
しかもまだ全然書き終わらないww

リクエストのイメージからだいぶ変わってしまってると思います。
ごめんなさい、暗く重くしてしまった…このアホの思考が…
読んだらわかると思いますが、途中限定はさみますっ(笑)














何故だろう、と大野は思った。


季節は春先。


いくら暖かい気候だからと言って、この季節、こんなに暑いと思うことは少ない。


いくら酒を飲んでいるからと言えど、あまりの暑さに1枚で着ているシャツを脱いでしまおうか悩むなどということは、暑がりでない大野にとって珍しいことだった。


ましてやコンサートのため東京よりも幾分涼しい地域に来ているわけで。


それにここはホテル内の自分の部屋。


空調は動いていないはずだし、実際酒を片手に突然訪ねてきた目の前の男は暑そうには見えない。


何かがおかしい、とは思うものの、大野の頭はボーッと湯だったように働かない。



「美味しい?リーダー。」


「う…ん……。」


差し入れられた酒は確かに美味しい。


美味しいんだけど…。


「ねぇ、汗かいてるよ?」


二宮の手が額に触れ、それだけでビクッと大野の身体が跳ねる。


ドクン、ドクンと身体の奥の血が騒ぐ。


くらりと視界が歪み、疲れているのかと疑うも、仕事の量は目の前の男に比べても多くないはずだ。


「なん、か…」


二宮は口の端を上げ、唇を大野の耳元へ近付ける。



「…ムラムラする?」


「……っ!」



大野は驚き、目の前の飄々とした男の顔を見た。


図星だったからだ。


何故バレたのだろう、と大野は考える。


もじもじと足を動かしていたから?


顔が赤く息が短いから?


…いや、違う。


自分の部屋へと持ち込まれた酒の瓶を見て、確信する。


「…お前、酒に…何か変なん、入れた…?」


二宮は少し目を開き、くくっと喉を鳴らして笑う。


「おじさん、案外鋭いね。そういう知識は一応あるんだ?俺が言う前にバレるとは思わなかったわ。」


カタリと席を立ち、腕を伸ばしてテーブルの上に置かれた藍色の瓶をとる。



「媚 薬、っつーの?誕生日にさ、ほら、いるじゃん。悪ふざけでそういうゲスいのくれる奴。余ってたから、アンタのグラスに入れてみました。」



さらりと恐ろしいことを言われ、息が浅くなり微かに震える。


内側から燃えるように暑く…否、


『熱く』なって、じわりじわりと中心へと集まっていく。


「あっは。リーダー、超エロいよ?自分じゃ分かんないだろうけど(笑)」


「何でこんなこと…っ」


「わかんない?言われないと。それとも、認めたくないの?」


「んなん、分かるかよっ!!ちゃんと言えよ…っ!」


大野は二宮の言わんとすることに全く心当たりがない。


ただただ、ずくん、ずくん、と少しずつ硬度を増すそれを感じて狼狽している。


「もうさ。俺にしときなさいよ。薬のせいにして、俺を利用すればいいのよ。」


「利用…って…」


ごくり、大野の喉が鳴る。


先程から自ら触りたい欲望と必死で戦っているが、メンバーを前にそんなこと出来るはずが無い。



「…あんたさ、いるでしょうが。好きな人。」



どきりと心臓が跳ねた。


好きな人。


その表現で浮かぶ顔は、いつだって優しく整った顔。


自分とは釣り合わない、一番近くて誰よりも遠い男……。



「俺にしなよ。ね?」


二宮が大野に擦り寄り、腿をそっと撫でる。


「ふ、ぁっ」


不確かで曖昧なその手の動きに、ぞくりと肌が粟立つ。


「見てらんないのよ。リーダーだって溜まってんでしょ?ホラ…こんななってんじゃん。」


「やっ…やめろよ!!」


二宮が不意に布地の上からそれを撫で、突然の快 感に身体が跳ねる。


「別にさ。お宅ら、付き合ってるわけでも無いんだし。良くない?大人なんだし、どっかで発散しないと。」


二宮は御託を並べてカチャリとベルトに手をかける。


大野の手が慌てて止めるも、薬のせいかその手に力は入らない。


「ニノ、やめろ、やだ、こんなんやだよ」


「何で?単純にキモチイイだけじゃん?…ああ、もしかして怖いの?別に俺、突っ込まれる側でもいいし。リーダーに任せるよ。」


二宮の器用な指は呆気なく覆っていたものを剥ぎ取り、大野の猛 ったモノが空気に触れる。


「あ、ばかっ…ぅあっ…!」


突然ぱくりと口 内に 咥 えられ、大野の背中が仰け反る。


くちゅ りと二宮の唾液 が 音を立てる。


何の覚悟も出来ないまま、ただ身体が快 楽 の波を求めて止まない。


「に、の、やめっ…」


言葉とは裏腹に大野の手が二宮の後頭部に回る。


もっと、もっと。


腰の奥が溶けそうだ。


単純で残酷な 欲 に、ずるずると呑み込まれていく。


心だけは置き去りに。


「んっ…でけぇ……」


「あっ、う…んっ、はぁ、はぁ…っ」


二宮の丸い指が、舌が、口内が、大野を容赦なく追い上げる。


もう少し、というその時。


大野の脳裏に浮かんだのは、勿論。



『好きな人』の、笑顔で。



──翔ちゃん──……。



ぽたり。


二宮の頬に、温かい涙が落ちた。






大宮のお話じゃないよ、安心してね(笑)