言い訳とYour lies2 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。

お誕生日祝いなのに亀更新でごめんなさい。
おばあちゃんが足怪我してて運転出来ないからGW前から仕事終わりにアッシー生活してるのと、
私の咳治ってきたら今度はまた息子が中耳炎と蓄膿で…これぞ『言い訳』ですねすみませんw

あ、私ワクワク落ちたから観覧当たるはずなんです←
山あればレポ書くのでお楽しみに✩.*˚←強がり

……….あ゛ーーー会いたかった~~~ッ˚‧º·(´ฅдฅ`)‧º·˚.













頬に落ちた涙に二宮はゆっくり顔を上げ、歪んだ大野の顔を視界に映す。



「……泣く程嫌?」


「………。」



否定も肯定も出来なかった。


大野自身にも分からないからだ。


二宮のことは好きだ。


こんなことをされても、嫌悪感が無い。


何なら、流されてしまいたい程。


しかし決定的な違和感がある。



『櫻井ではない』。



大野にとってそれを凌駕する要因などこの世に存在しない。


他者で紛らわそうと何度も試みたが、身体は重ねられても心は無駄だった。


大野が好きなのは、この世でただ一人で。


誰がどう繕っても、薬の力を借りても、気持ちが変わることは無い。



だけどそんなこと、本人に伝えられるわけがない。


グループの輪を乱すし、グループでなくとも受け入れてもらえるわけがない。


拒絶されることが何よりも怖いのだ。


良くも悪くも、櫻井という人間は大野に近過ぎた。


拗れた想いと関係は大野を雁字搦めにする。


肉体的にも、精神的にも。



「…やっぱ、無理かぁ。」


二宮はふふふっと笑う。


「ニ、ノ…?」


突然変わった空気に、大野は少し緊張を緩める。


いつもの二宮だと感じたからだ。


「…アンタらしいよ。…最後にさ。あげるよ、プレゼント。狡くて、汚くて、最高の…言い訳を。」


どこから出したのか、カプセルを自ら口に含む。


そのまま立ち上がり、座っている大野に不意に口付ける。


「んっ!!?」


深く深く差し込まれた二宮の舌に、大野の身体は意志に反して反応する。


そしてカプセルは二宮の歯に割られ、大野の口中に流し込まれる。


「んーっ!」


抵抗しても頬を両手で挟まれ上を向かされているため、とろりとした感触が大野の喉を流れていく。


通った箇所が、一呼吸置いてカァッと熱くなる。


ぞくぞくっと背中を甘美な電気が走り抜ける。


体内の火照りは、先程までの比では無い。


「…っ、これ、何…!」


ようやく離され、肩で息をしながら熱い首元を手で抑える。


「言ったっしょ、薬だって。あ、因みにそれさっきよりも強い即効性のやつですんで。どう?ビンビンきてる?(笑)」


「何…でっ…」


「何度も言わせないでよ。見てらんないんだって。」


二宮は近くにあったミネラルウォーターを口に含み、口中に残った薬をペッと自身のグラスに吐き出す。


「…お前が、何がしたいのかわかんねぇんだよ…!」


「…いいのよ。リーダーは、分かんなくて。そこがアンタの良いところでもあると思うから。でもさぁ、そろそろ頑張ってよ。…早く幸せになっちまえ。じゃないと………」


二宮は何かを飲み込み、何でもない、と笑う。


大野の目にはその顔がどこか寂しげに映り、まさかな、と思いつつ口を開く。


「…あんさぁ、ニノ、もしかして…俺の事、好きなの…?」


短い呼吸の合間で尋ねる。


ピタリと動きを止めた二宮は、すぐに意地悪そうに口角を上げる。


「ジョーダン。暇潰しに決まってんでしょうが(笑)あーぁ、飽きたから帰るわ。面白くねーもん。泣かれたら萎えるよ、流石に俺だって。」


心底嫌そうな顔をして、わざとらしく溜息をつく。


「…ニ、」


「安心してよ。もうこんなことしないからさ。」


そのまま大野を部屋に残し、後ろ手をヒラヒラと振りながら二宮は出て行った。





薬の効果なのかは分からない。


しかし、内側から燃えるような熱さを持て余す大野はどうしても後ろでないと満足出来そうになかった。


仕方なくよろよろとシャワールームに移動し、慣れた手つきで掻き出し洗浄作業をする。


櫻井への想いを自覚した時から、自 慰は自然と後ろになった。


敏感 過ぎるそこを手早く流し、バスローブを羽織りベッドへと移動する。


髪の毛からはぽたぽたと水滴が落ちているが、そんなこと構っている余裕など無かった。



──早くイキ たい。


大野の頭にはそれだけだった。


右手の指を3本まとめて舐め、待ちわびた箇所へ当てる。


そこは洗浄で既にある程度拓 いている。


ヒクリと窄 みが震えるのを自覚する。


つぷ…と入れると、いつもの感覚が数倍の刺激を纏い身体中を駆け抜ける。


脳裏に思い浮かべるのはいつも同じ人。


イケメンで、頭が良くて、どこか残念で、そこが可愛くて、誰より頼りがいのある優しい人。


その人に…妖しい目で、艶 かしい 手つきで 触 られる想像をし、ぞくりと期待する。


想像の中の櫻井は、本物と違い少し乱暴だ。


そして都合よく気持ちのいい 場所を擦 り上げてくれる。


「あ、しょぉ…っ」


いつもより呂律の回らない呼び名は、口にすると余計にゾクゾクが加速する。


同じ建物にいるのに名前を呼びながら想像の中で穢 す背徳感。


「あ、はぁっ、しょぉ、そこ…っ」


指の動きが速まったその時、



「智くん!!!」



ガチャリと突然扉が開き、予想だにしないご本人の登場に大野は飛び上がってシーツを手繰り寄せた。


「な、なななななんで?!鍵…っ」


自部屋のルームキーはマネージャーすら持っていないはず、と大野は考える。


「ニノから貰った!それより、薬って…どういうこと?!大丈夫なの?!!」


驚いてテーブルの上に視線を滑らせる。


なるほど、確かに置いてあった鍵はなくなっている。



── あげるよ、プレゼント。


──狡くて、汚くて、最高の…言い訳を。



そういうことか、と理解するも、身体は絶えることなくずくん、ずくん、と大きく脈打っている。


「身体、平気?!」


「み、見んなっ…!」


「だって、今はそれどころじゃ…っ」


見られたくない、と大野は身体を自身で丸くなって隠す。



当たり前だよ、無理だ。


こんな醜態。


ニノ、言い訳になんてなるわけないよ。


だって、俺は。


薬なんか関係なく、ずっと


翔ちゃんに抱 かれることを想像してヌ いてたんだから……。



「だいじょぶ、だから、出てけ…っ!」


櫻井は暫く無言で立ち尽くし、戸惑いながら尋ねる。


「…本当に大丈夫なの?」


必死に頷き、出ていくよう促す大野。



「…ニノの方が、良かった…?」



櫻井の言葉に、大野は驚いて顔を上げる。


先程から羞恥心で目を合わせていなかったが、櫻井の表情は酷く辛そうに見えた。


何故櫻井がそんな顔になるのか、大野には皆目見当がつかない。


どう返していいか分からず、


「そりゃ、翔ちゃんのが、いい…けど。」


と小さく呟いた。