僕たちの道19 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。

エイプリルフールズって映画見たことありますか?
窪田くんにゲイだとカミングアウトするシーン知ってますか?
超好きなんですけど、あらしで見たくないですか見たいですよね本当に見たいんです喰われるおーのさん(謎の宣言)

めっちゃ好きなんだエイプリルフールズ…













「おいっしーーーい!」


「ほんとだー!いろんな味するー!あ、こっちきいろだー!!」


「わーほんと!まるでチーズケーキとショートケーキともんぶらんを足したみたいな味だなぁ~!」


「え?んーっ、確かにそう言われてみれば…」


「もんぶらんてなに?」


こ、コノヤロウ!


あのレシート!!


そのまんま読み上げてるだけじゃねーか!!


「んふふ、櫻井さんが上手に作ってくれたからね~?複雑な味で美味しいよね!色々な材料を混ぜるとこんな味になるんだね!」


「「うん!おいしー!!」」


大野さんがニコニコフォローしてくれたおかげで、何とか話は流れる。


よかった。


バカで。←



「あ!ケータイ、さとちゃんの!」


いれてもらった紅茶を啜りながら、雅紀の指さすテーブルの上の光るディプレイを見る。


「あ、ほんとだ。誰だろ…あ、旬くん。」


「ぶっ?!!」


「ちょっ…あっちー!きたない!翔ちゃん!!!」


「わ、悪い雅紀!」


盛大に吹いてしまい雅紀の手にかかった。


慌てて拭きんで手を拭うと、大野さんも同じように雅紀の手を拭いてくれる。


「だ、大丈夫でした?」


「これくらいなら火傷もないと思います。雅紀くん大丈夫?」


「うん!ありがとねさとちゃん!」


「あ、いや…良かった。ごめんな?で、小栗さんは…。」


「あぁ!なんでもない内容でした(笑)」


はい、と見せられた画面には、


『ケーキ美味しく出来ましたか?俺も今度大野さんの手作り料理食べてみたいなぁ。いつでも泊まりに来てくださいね。ベッドはキングサイズなので、遠慮なく!まぁ、その際は寝かせませんけどね?(笑)なーんて(笑)とにかくいつでも遊びに来てくださいね!』


と書かれている。


泊まりにって、同じベッドかよ?!


どんだけ本気で狙ってんだよこいつは?!


「冗談お好きなんですね~(笑)」


多分、多分だけど、こいつ冗談言ってない。


大野さんしっかりしてくれ!


「ていうかいつの間に連絡先…」


俺だって知らないんだぞ~っ!!


何だかんだで聞きそびれてんだよっ!!!


「あぁ、昨日…ほら、生クリーム、買い出し行った時に偶然会って」


後半こそっと耳打ちされる。


ふわりと、ケーキとは違う何か甘い匂い。


あ~そういうこと。


ていうか俺の、耳打ちされた位でピクっとすんな!


免疫ないと距離感ないと反応するのか…?


そして小栗め…


やっぱあいつ侮れない…


…マジで気をつけないと、大野さん平気でついて行ってしまって襲われんじゃねーか。。


「遊びに行くんですか?」


「え?いや、別にそんな予定は無いですけど…」


あ~よかった!!


こっそり安堵の息をつく。



「あ、また…」


「また小栗ですかっ?!」


「いえ。スーパーの方です。仲良くなって。」


「スっ…」


スーパーの方?!?!!


何だその新キャラは?!?


「それ、男…?」


「はい。菅田さんっていう大学生のバイトさんです。ほら、1番近いスーパーのレジしてる子です。」


ふ、ふ~~~ん。


知らない。知らないぞ。


つーか買い物してたけどレジの奴と世間話したことないぞ!!


あ、いや、女に逆ナンされたことはあるけど…


ま、男なんだし、別に他意はないか。


「さとちゃんのことだーいすきって言ってたよね!」


げっほぉ。


なんですと?


「すだくん、まーくんと同じなまえでねぇ、えーと、うん…うん……」


ちらりと和を見ると、「ウンメイ。」と短く不機嫌そうに答える。


「そぉ!ウンメイってゆってた!だからデンワバンゴーおしえてって!」


潤が得意げに言う。


う…運命だってぇ?!


大野さんと雅紀となんの関係もねーぞ!!


「そ、そいつが何て?」


「スーパーの特売とか教えてくれるんです。丁寧なスーパーですね!助かる~。」


違う、絶対違う!


それスーパーのサービスじゃない!!!


「他は…?最近連絡先聞かれた人とかいないんですか…?」


何故か声が震えてしまう。


「え…?侑李くんのパパとか。幼稚園の帰りに話しかけられて。」


ゆーーうーーーりーーーー?!?


驚いて和を見ると、(和に頼りすぎだって?仕方ねーじゃん俺帰りの幼稚園事情わかんねーし!!)


外人のジェスチャーのように肩を竦ませ溜息をつく。


「侑李に最新のゲームをかりてるあいだに…まったくユダンもスキもないんだから。」


いやいやいや油断と隙がありすぎじゃありませんか和さん?


侑李が黒い笑みを浮かべてる姿が目に浮かぶんですけど!?


「な、何か言われますか?!」


「いえ、別に…毎日侑李くんの写メが送られてきますけど、それだけですよ?侑李くんが送れって言ってるそうです(笑)自分を見て欲しいなんて、可愛いですよね(笑)」


可愛くねーーーーーーーっ


父親まで使うなよ!!


アイツどこまで本気で大野さん狙ってんだ?!


5歳児だけど…アイツが一番怖いのはなんでだろう?!


「あ、そん時のぞむせんせーにも聞かれてたよねっ。」


雅紀がニコニコ報告する。


「あ、はい。連絡網、櫻井さんよりおいらの方がいいだろうからって。」


マジか?!


そういや俺姉貴から引き継いでから一度も連絡先聞かれてねーぞ?!



ま、また…!!


「んふふ、今日は朝からたくさん来ますね、すみません。」


「だ、だ、だ、誰ですかッ」


「先輩です。あ…たまに食べに来るって言ってた。家に行ったらおいらがいないから食べものないって怒ってます(笑)」


あ~~~そんな話してた~~~っ!!!


どんだけいるんだよ~~~~~~~っ!!



くっそ、どいつもこいつも腹立つ!


誰だこんなくだらねー精密機器を開発した輩は!!!


いっそあのスマホ、事故を装って水浸しにしてしまおうか……。


「あ、、そういえば、櫻井さんの連絡先も聞いておいていいですか?」


「ふエっ?!あ、はい!」


こ、声が裏返った…!!!!


「早く帰れそうな日とか連絡してくださいね!皆で食べましょー?」


「は…はい…。」


…やべぇ。


なんか



くっっっっっそ嬉しい。



Thank you so much、開発者!


なんてsmartなphoneなんだっ!!!!


ありがとう文明っ!!!!



…和!!


お前はなんでそんな蔑みのcold eyesしてんだよ!!!!(?)


「翔ちゃん、さとちゃんのでんわばんごーまだ知らなかったのー?」


雅紀が不思議そうにキッズ携帯を取り出す。


…ん?てことは…


雅紀がピ、ピ、と操作し、耳に当てる。


~♪


「はい、もしもし雅紀くん?」


「さとちゃーん♡今日ねー餃子がいい!」


「んふふ、分かった。包むの手伝ってくれる?」


「はーい!」


隣に居るのに携帯で話す2人を呆然と見つめる。


「因みに、ボクらのおまもりケータイにも智の番号トーロクしてありますからね。」


「ここ!ここおすとね、智につながるんだよ?すごいでしょ。智、ボクも手伝うからね!」


「ふふ、ありがとー!」


え、何それ?


知らなかったの俺だけ?


「というわけで、今日は餃子です!出来たら早く帰ってきてくださいね♪」


「はーい…」


す…すげぇ疎外感………。