抱きしめたい!30 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。


tさんのおかげで…
文字数制限問題クリアー!!
ありがとうございますーーー!!!











【Side 潤】


「松本っ!!!!」


「何、ビビるわ静かに開けてよ。」


勢いよくスライドさせてガターンッとドアを鳴らしたのは言うまでもなく翔くんだ。


「悪い!今から俺会議なんだ!抜けられねーんだよ!!頼むから二宮達を阻止してくれ!!」


「はぁ??」


「いいから!ハンバーグ食いに行くっつってたから、アイツらの行動範囲で行きそうなところピックアップしといた!ここ見て回ってくれ!」


汚い字で書かれたメモを受け取る。


裏を見ると、女生徒からのラブレターらしきものの切れ端。


おいおい……。


「…何で?」


「智が危ないんだよ!頼む!!!お前しか頼れる奴いねぇんだ!!!うわっやべもう始まる!じゃぁな!!」


いや、何で俺に頼ってんの?って意味なんだけど…


バタバタと飛び出していったなで肩の背中を呆然と見つめる。


翔くんが大野を俺に任せるって…ありえなくね?


まぁ……


俺にとっては美味しいことこの上ない状況だ。


「…任せといてよ。」


ニヤリと呟く俺を、翔くんは知る由もないわけで。






「うわー、松本先生のお部屋も広いねぇ。」


「思ったよりはいいとこ住んでんじゃん。」


「お前は一言余計なんだよ!」


二宮の頭をべちんと殴る。


校内暴力!と騒ぐ二宮を無視して紅茶を用意する。


「ダージリン平気?」


「…?」


「ちょっと苦めの紅茶。」


「おいらね、苦くないのが好き…。」


「了解(笑)」


「ごめんね先生〜…」


ダージリンをしまい、アッサムの缶を取り出す。


少し考え、冷蔵庫を開け牛乳のパックを手に取る。


仕方ない、可愛いおこちゃま大野には特別にロイヤルミルクティーにしてやるか。


「あ、俺も。ミルクティーじゃなくて、ロイヤルミルクティーね。」


俺の手に持つ牛乳を見て二宮も便乗してきた。


ったく!


お前は牛乳割りでも飲んでりゃいいのに!


…ってわけにもいかず。


溜息をつきながら、小鍋にトクトクと牛乳を注いだ。


まぁ別に、もてなす行為は嫌いじゃない。




「お待たせ~。」


カチャ、とソーサーごとテーブルに置くと、大野がにっこり「ありがとう」と笑った。


「…いー匂い♪」


うん、今日も変わらず可愛い…。


「あざーす。つーかこれノリタケ?男の一人暮らしに普通ティーカップのセット置いてある?引くわー(笑)」


うん、いつにも増して憎たらしい…。




「…で?何でキスの練習とかわけわかんないこと計画してんの?」


「おいら、ちゅーのプロになりたいの!」


「これの一点張りなんだよ。」


二宮がズ、と啜りながらため息をつく。


因みに大野は熱いからスプーンでふーふーしながら飲んでいる。


ほんと、子どものようだ。


「大野は…上手になりたいんだね?」


「そう!おいらすごく上手になりたいの。」


「俺も。ブラッシュアップしたい!」


キスのブラッシュアップって何だよ、と心でツッコミを入れる。


しかし…何かよくわかんねーけど、これは大きなチャンスじゃないか?


まさか大野側からねだってくるなんて、願ってもないことだ。


携帯の電源をこっそり落とす。


誰かに邪魔されたくはない。



「じゃまず…どっちからする?」


「おいr「俺!!!」


大野を押し退けるように二宮が手を上げる。


そう来ると思ったよ。


思わずニヤリと笑う。


俺はさ、好物は後に取っとくタイプなんだ。


「じゃぁ、おいら見とくね!」


「え、そこで?(笑)」


じーーーっと俺らの間で観察する大野の距離感が可笑しくて、笑ってしまう。


ちけぇよ。


気になるわ。(笑)



「まずね、最初は短いキス。」


ちゅ、と二宮の唇に軽く当てる。


ビクッと肩が跳ね、目を強く瞑っている。


ちらりと下を見ると、正座して拳を握りしめて微かに震えている。


…緊張し過ぎじゃね?


「相手が緊張してる時はね、大野。」


「し、してねぇ…んっ?!」


後頭部を両手で支え、長めに押し当てる。


決して舌は入れず、少しずつ角度を変えながら、柔らかさを堪能するだけのようなキスを続ける。


「───ッ」


最初こそ手をバタバタとさせ抵抗していた二宮も、諦めたようにだらりと力を抜く。


な?と言わんばかりに大野にウィンクすると、目をキラキラさせながら「おぉー…」と小さく呟いた。


「相手の状況によって変えることは大事だよ。」


「勉強になる!」


二宮はぐったりしている。


はええっつーの。


「次はもうひと段階進んでみようか。」


「えっ!?」

「うん!!」


二宮と大野が同時に声を上げ、顔を見合わせる。



「ディープ キス。」



舌をべ、と出してみせると、二宮がごくりと生唾を飲み込む。


大野は…相変わらず楽しそうに目を輝かせている。


こっからだ…


一気に俺の空気に飲み込んでやる。



「二宮、目ぇ瞑って……。」



半開きの 口のまま、ゆっくりと近付く。


案の定横一文字に結ばれた唇と、ぎゅっと固く閉じられた目。


こいつ…ぜってぇ童 貞。(笑)


「…っ!」


唇ごと 食むと、二宮が驚いて跳ねる。


角度を変えながら、そして少しずつ 舌 を使いながら音も立てていく。


ちゅっ、 く ちゅ、ちゅ……。


ちらりと横を見ると大野がガン見しているわけで。


「ふ…っ、ん…、……っ」


二宮も、完全に勃 ってるし。


あ、やべぇ。


俺まで結構興奮 してきちゃったな…。




いっそ3人で……?


いいね、嫌いじゃない。


二宮さえオトせば、いける気がする…。


自然に上がる口角を隠し、こっそり笑った。





初めて末ズ…(笑)