損をしたくない
と思うのは誰もが感じることですよね。
でも、
損をしたと思っていることが
実は間違っているかもしれない、
そんな経験をしたことはありませんか？
今回の僕の話も、
そんな一例です。
日常の中で起こったちょっとした出来事から、
人との交流の大切さとユーモアの価値を見つけることができました。
こんにちは、
あなたの物語を動かすコンサルタント
大和田です。
ある日、
何気なく財布を開けた時、
思いもよらぬ発見が僕を待っていました。
その瞬間から、
ちょっとしたミステリーと
笑いの時間が始まったのです。
「え？ ちょっと待って」
財布の中に、
見たこともないコインが入っていました。
僕はゲームセンターには行かないし、
スロットもしないし、
スーパーでドライアイスのコインももらわないのに、
見たことも、
聞いたこともないコインが財布に入っているのです。
一体、どういうことなのでしょうか。
とても謎に感じましたが、
僕は他にやることがあったので、
机の上の小物置きに、
ちょんと置いておきました。
そして、
昨日、
たまたま友達と
「ユーモアとおつりをもらうって大事だよね」という話題になった時に、
このコインを見せることにしました。
友達に聞いてみると、
グーグルの画像検索をしてくれて、
それがモロッコの硬貨であることがわかりました。モロッコの「ディルハム」という単位のコインです。
「へー、そうなんだ」
と僕はさらっと受け入れました。
なぜなら、
外国の硬貨というのは、
大きさがある程度大きければ、
それだけ価値が高いと思っていたからです。
ちなみに、
僕は一度も外国に行ったことはありませんが、
パスポートを持っているという、
外国への興味関心が高い人間です。
なので、
アメリカの１セント硬貨がとても小さく、
１円よりも小さいことを知っていました。
手元にあるモロッコの１ディルハム硬貨は、
１００円玉と同じくらいの大きさだったので、
アメリカでいうところの１ドル硬貨くらいの価値があるだろうと考えました。
それであれば、
円安ドル高の今の時期なら、
１ディルハムも200円近くになるのではないかと思い、
ワクワクしながらディルハム硬貨の為替レートを調べてみました。
しかし、結果は僕の予想をはるかに下回りました。
１ディルハム＝15.8円。
アニメやバラエティ番組であれば、
「チーン」という悲しい効果音が
鳴っていたことでしょう。
そして僕は、
そもそもこの硬貨がどうして財布に入っているのかを思い出そうとしましたが、
全然入手経路がわかりませんでした。
おそらく、
どこかのお店でおつりとしてもらったのでしょうが、
どのお店だったのかまでは特定できませんでした。
実はすでに1か月以上経過していたからです。
これからはちゃんとおつりを確認しようと思いました。
100円っぽく見えるものでも、
15円の価値しかない外国の硬貨であることもあるからです。
本当に悲しいです。
８５％の損失ですからね。
100円だったから８５円分で済みましたが、
100万円の８５％損失だったら、
８５万円の損失です。
（お札が８５枚も違ったらさすがに気が付くと思いますが）
そんな感じで、
実は損をしていたことが1か月以上経ってわかったわけですが、
思いもよらないこともありました。
それは、
友達とのちょっとした笑いの時間になったことです。
なんてこともない友達とのやり取りの中でしたが、話題になっていたのが
「ユーモアとおつりをもらうって大事だよね」ということだったので、
まさにこの一件と同じだったのです。
僕はちゃんとおつりはもらったのですが、
確認をしていなかったばかりに、
外国の硬貨が手元にきたのです。
その場で気が付いていたら、
店員さんとの面白い話題になっていたでしょう。
「これ、日本のお金じゃないですよ？」
「え！ そうですね！」
「面白いこともありますねー」みたいな感じで。
でも、そこで気が付かないことで、
友達とのやり取りで気が付き、
ちょっとしたユーモアが提供されました。
８５％の円は損失しましたが、
ユーモアのご縁は８５円分以上返ってきたのかなと思います。
自分が損したと思っているものは、
別の形で返ってくる。
人との交流は大事だなと感じた一件でした。
損したくない気持ちは僕もありますが、
別の角度でみることも大事かもしれませんね。
(おわり)
