今回はお坊さんの持ち物・応量器(おうりょうき)について。
応量器は食事に使う器です。
器はすべて漆塗りとなっていて、洗剤を使って洗うことはできません。
食事の最後にお湯を入れて軽く洗って終わり。
そんな恐怖の応量器がこちら。
通常、上のように布に包まれています。
白い布は鉢拭(はっしき)といい、いわゆる布巾です。応量器を洗ったときに拭くためのものです。
その下には以下のような袋が入っています。
これは匙筯袋(しじょたい)あるいは箸袋(はしぶくろ)といって、お箸とさじをいれるものです。
漆塗りの箸。なお、お寺では箸先は右。
匙(さじ)。
こちらも箸袋に入っているもので、鉢刷(はっせつ)または刷(せつ)といいます。
これを使って応量器を洗うのです。
先っぽに付いている布は四九日作務の日に各自取り替えます。
取り替えないと雑巾臭がしてきて食事が大変辛いものとなってしまいます・・・。