今回は修行僧のお彼岸の過ごし方についてです。
ご存知のとおり、お彼岸は春と秋の2回あります。
それぞれ春分の日、秋分の日を中心(お中日という)に前後3日間を合わせた期間のことをいいます。
ちなみに、本来彼岸とは、川の向こう岸と言う意味で煩悩のないところを意味します。
煩悩のないところ=いわゆる極楽浄土です。
お彼岸のお中日である春分・秋分は太陽が真西に沈むことから、
西方にあるといわれる極楽浄土への信仰へ繋がり、先祖供養をする期間になったようです。
さて、前置きは以上にして問題の修行僧たちの彼岸。
この期間は彼岸経(ひがんぎょう)という、お盆の棚経のお彼岸バージョンを行っています。
お盆と同様、檀家さんの家へ修行僧が出向き、お仏壇の前でお経をあげて軽く法話をしてまわります。
まわる件数はお盆よりは少なめになっています。
とういことで、わりと余裕があって気楽にラーメンタイムを過ごすことになるわけです。
ただし、それは春のお彼岸のみ。
秋は前回紹介した放生会があるため、
さっさとまわって可睡斎へもどり、準備を手伝う必要があるわけです。