修行僧のお盆 | 修行僧の涙目な日々

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修行僧時代を振り返ってみるブログ。

お盆明けですね。
今回は修行僧のお盆の過ごし方について書きます。

可睡齋は8月盆となっており、8月1日から檀家さんの家をまわって供養をする棚経がはじまります。

この棚経は、修行僧もいきます。1人で、もしくは2人でお寺所有の車を使って1日に15~20軒ずつまわります。
暑い中、動き回るので終わるころにはクタクタです。

毎年行っている古参和尚は気楽にまわれますが、入ったばかりの新到にとっては正直不安なことだらけです。

そこで、壇務を担当する副随寮の出番です。
副随寮にて、新到向けに棚経説明会が開かれるのです。
ここで、玄関先でのあいさつといったマナーや供養のやり方、法話の仕方を叩き込まれます。

これは後に副随寮に入ったときに知ったのですが、実はこの時テストも兼ねています。
基本的には棚経は1人でまわるのですが、2人の場合もあると書きました。
つまり、一人では危なそうな人にはもう一人ベテラン和尚についてもらうということです。

幸いなこと?に、私は1人でまわることになりました。
実は一人だと、いろいろおいしいのです。なんせ車で外に出られるなんてことはまずないですから。
お昼も自由に食べられます。

この時期、お昼時のラーメン屋には棚経でまわる修行僧がたくさん出没するわけです^^