学習効果を高めるためには4つの基本を学ぶ必要があると言います。
それが
①目的を持つ
→「何をすべきか」をはっきりさせ、その実現のために「今日何をすべきか」を考える
②集中して時間を使う
→時間の使い方や環境を変える
③上手に覚えて、しかも忘れない
→面倒ではないやり方で、復習を習慣にしている
④自分で考える
→本をたくさん読むほど「自分で考える力」を養うことができる
ということ。
この本はでその4つのことを、具体的にどうしていくのか? ということがかかれており、なかなか参考になりました。
いずれも単純で誰でもやろうと思えばできることばかりなので、継続して続けていきたいなと思います。
1日目 「目的を持つ習慣」を身につける
目的は『すべき』ではなく『したい』と表現したほうがいい
目的を持つときは、「目的を達成した後の自分の姿」を「できるだけ、具体的にイメージ」するようにする
2日目 「集中して時間を使う習慣」を身に付ける
◆たくさんの本を読むための時間の使い方
①「締め切り効果」を使う
②「朝の時間」を使う
③「12分集中+3分休憩」のサイクルで読む
◆集中力を高めるエクササイズ
ステップ① 環境から集中してみる
→耳から入る雑音が集中の妨げになるので、雑音の少ない早朝に起きて、勉強したり、読書をする。
ステップ② 早口で音読する
→早口で音読すると、目、声(口)、耳を複合的に使うので、集中力が鍛えられる。ポイントは、内容の難しい文章を選ぶこと。理解に多少の困難を伴う方が集中力が必要となる
ステップ③ ノイズの多い環境で、集中力を強化する
→集中できるようになったら、ノイズが大く集中しにくい環境で勉強や仕事をすることで集中力を強化する
3日目 「上手に覚える習慣」を身につける
◆復習を効果的にする「3つの方法」
①要点をまとめたメモを、月に4回見返す
②思いだせない場所をパラパラとめくる
③勉強したことや読んだ内容を人に話す
◆記憶力を高めるエクササイズ
ステップ① ブレインフードのブドウ糖、不飽和脂肪酸、アミノ酸、抗酸化物質を積極的に摂る
→脳は、そのほとんどのエネルギーをブドウ糖から出ている。特に不飽和脂肪酸(オメガ3)が有効。これらは記憶にとって重要な役割を果たす。アミノ酸はタンパク質が豊富な食品に含まれ、神経伝達物質の連結をサポートし、脳の回転の速さに寄与。抗酸化物質はこの酸化ストレスから脳を守る。
ステップ② 睡眠時間をしっかり確保する
→睡眠の質を良くすることは、記憶力の上昇につながる
ステップ③ メモは、「手書き」で取る
→文章を書くことでエピソード記憶を刺激する
ステップ④ 視覚記憶の活性化のために、目をつぶって原稿用紙に字を書く
→記憶力を高めるためには、イメージ力が大事。ここでいうイメージ力とは、「たくさんのセンサーでものを感じる力」のこと。五感や5W1Hを使って表現すると、イメージ力が働きやすい
4日目 「自分で考える習慣」を身につける
◆思考の4つのプロセス
プロセス① 既に持っている知識を呼び起こす
プロセス② 新しい知識と照らし合わせて推測する
プロセス③ 結果次第で、「新しい知識」と認める
プロセス④ 新しい知識を、自分のものにする
事前に持っている知識や経験の量が多いほど、物事を、深く、正しく、速く考えることができる。
本に書かれている内容を鵜呑みにせずに、自分なりの意見を持って読む
◆考える力を高めるエクササイズ
ステップ① 雑誌、新聞、本を読んで気になった単語の同音異義語、対義語、類義語を洗い出す
→意味や使い方を調べることで、考える下地となる「語彙力」を増やすことができる
ステップ② メモを書く、友達にメールを打つ、授業でノートを取る
→文章を書くことにより、考える力を活性化させることができる
ステップ③ 「アイデアノート」をつける
→ここで言うアイデアとは「組み合わせ」のこと。例えば、「インターネット+日記→ブログ」「パソコン+携帯電話→スマートフォン」。新しいものを生み出そうとせずに、「いまあるもの同士を組み合わせる」、という心構えが重要
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