【読んだ本】エクセルで日記をつけよう | kottsunのLogノート

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「知」のシャープナー 人生が変わる知的生産日記 (光文社新書)
御厩裕司


ちょっと変わったタイトル名ですが、「知のシャープナー」とは著者の造語で「知を鋭くする道具」「知を磨く道具」という意味になります。

そしてその「知を鋭くする道具」として、
①表計算ソフトで作成した連用日記をつける(MY法)
②頭を冴えさせる技法を体系的なカタログに整理する(サエカタ)
③自らの知を出版や講演などで公開し、その対価も寄付する(2重らせん型社会貢献)
と、3つのことが書かれています。

その中でも自分が一番関心があったのが
①表計算ソフトで作成した連用日記をつける(MY法)

日記を表計算ソフト(MicrosoftOfficeのエクセルや、Appleのナンバーなど)を使って書くって面白いと思いませんか?
確かに日記というデータを蓄積するには、表計算ソフトで十分活用できますよね。しかも最近はスマートフォンやクラウドが発達していますので、パソコンの前に座らないと日記が書けない。ということもありません。ビジネスではよく使う表計算ソフトをプライベートに日記に活用するというのは自分的には盲点でした。

しかも今ならEvernoteや、その他iPhoneアプリでの日記の作成を考えがちですが、表計算だと前後日がページをめくることなく、さっと観ることができます。その点が非常にメリットが高いと感じました。

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目次
はじめに~「知のシャープナー」とは?
第1章 理論編~「知のシャープナー」の土台づくり
1 無限連用日記とは?――一生買い替えなくてもいい日記
2 日記に込める知の7要素
3 名づけて「MY法」――マトリックスは創造の母体
4 私の日記遍歴
第2章 実践編~「知のビッグピクチャー」を描く
1 なぜマトリックスの日記をつけるのか?
2 マトリックスの日記はこうつける――知的な日記の5原則
3 マトリックスの実例解説
第3章 応用編~「冴えるカタログ」を編集
1 「サエカタ」とは?
2 サエカタの柱I――環境を整える
1人 2物 3情報 4場
3 サエカタの柱II――アウトプットを磨く
5企画 6文章 7プレゼン
4 サエカタの柱III――健康力を高める
8運動 9栄養 10休養
第4章 発展編~「ソーシャル・シャープナー」で社会に貢献
1 知のリレー――親から子、前任から後任へ
2 知のコラボ――チームシャープナー
3 知のアセス――超エントリーシート
4 知のコントリビューション――めざせ! 社会兼業家
おわりに~想定問答集
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◆作り方は簡単

MY法

行(下に向かって)に月日
列(右に向かって)に年
をとるだけ。
つまり1つのセルが1日分となります。

◆表計算ソフトで作成する利点として
・デジタルデータなので紙の連用日記のような制限がない
・数日分×数年分の日記を一覧表示することが可能なので、俯瞰的に情報をつかむことができる
・ファイルのパスワードを設定すればセキュリティも万全
といったことが挙げられます。

◆この日記の付け方のポイント
①夜つける
 →「今日の統括」と「明日の準備」は今日中に済ませる
②現在→過去→未来の順に見わたす
 →表計算ソフトなので、過去も未来も見渡しながら日記をつけることができます。なので、「今日という日を振り返る」→「過去の経験という貴重な資源を振り返る」→「夢に日付をつける」ということを行います
③手短にまとめる
 →情報をふるいにかけることで、さらに情報を消化することができます
④ニュートラルなことは書かない
 →新たな刺激や発見を書くことで「知」となるので、天気や食事、時事ネタなど、心が動かないことは書きません
⑤ファクトベースで書く
 →感情が動く原因となった事実を書き残しておけば、感情をプラスに動かしたことは再現できます。

◆日記に付ける7つの要素
①インプット
 →本を読んで心に残った文や、聴いた言葉や、観た写真や絵など
②アウトプット
 →つくった資料や作品。自分で取った写真など
③クエスチョン/④アンサー
 →日々抱く疑問や課題など。「?」マークを付けておく
⑤ターゲット
 →年間目標を「年」を表す最初の行に記載する
⑥アラート
 →自戒
⑦リマインダー
 →再確認事項