【読んだ本】 顧客第一主義を世界で一番実現する企業とは | kottsunのLogノート

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ワンクリック―ジェフ・ベゾス率いるAmazonの隆盛 』 リチャード・ブラント
 
 インターネット通販サイトのAmazonについては、雑誌やテレビ番組で色々取り上げられているので、知っている人は多いかもしれません。
 この本はその創業者であるジェフ・ベゾスを中心とした内容になっており、ジェフ・ベゾスという人物がどういう過程でもってAmazonを作り上げ、そして今後Amazonがどうなって行くのかを知るには、とても良い本だと思います。
 
 個人的には、日本にも上陸し大きくなったAmazonは知っているのですが、その前、アメリカで創業した当初のいちベンチャー企業にすぎなかった時代のことや、ジェフ・ベゾスが創業前にどういうことをしていたのか。というところは知らないことばかりで、興味深く読ませてもらいました。
そして後半のAmazonがどんどん大きくなっていく過程については、成功した企業の経済小説を読んでいるようで、ワクワクしながら一気に読み上げることができました。
 
 それにしてもジェフ・ベゾスが宇宙に非常に強い関心を持っており、宇宙旅行に関する事業を行っているというのは意外でした。そして今は経営者として名を馳せていますが、元々はITオタクであったということも。
まるでlivedoorの元社長のホリエモンに似たところがあるなぁと感じます。ホリエモンも道を誤らなければ、Amazonのような企業をつくっていたかもしれないですね。

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目次
 ワンクリックではまだ不満
生い立ち
就職
ベゾス、インターネットを発見する
ガレージの4人組
優れた書店の作り方
苦労の波
軍資金の調達
成長
書店とは誰のこと?
クラッシュ
ベゾス、金ドルに賭ける
アマゾンは書店を駆逐しつつあるのか?
おかしな笑い方をするクールな男
では、ベゾスはどういうマネージャーなのだろうか
頭をクラウドに突っ込んで
一歩ずつ、果敢に
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人々がオンラインで買いたいと思うものがすべて見つけられる企業、顧客第一主義を世界で一番実現する企業になる
 
ベゾスは物事の新しい進め方やより良い進め方にいち早く気づきます。この時も、ダメな理由を探してばかりの人に対して「私はこの新しい技術を信じており、この技術を使えばどうなるのかを示してみせます」と宣言し、実際にそうしてしまいました
 
ベゾスは善意の火星人
 
◆ベゾスが最初に本を選んだ理由
・よく知られた製品にあること
・市場が大きいこと
・競争が激しいこと
・仕入れが容易であること
・データベースが簡単に作れること
・ディスカウントのチャンスがあること
・送料があまりかからないこと
・物理的な世界には真似ができず、オンラインの可能性があること
 

「われわれは、電子商取引ならココという場所になりたいと考えています。誰かが何かをオンラインで買いたいと考えたとき、それが我々が取り扱っていないものであっても我々の所へ来てもらえるようになりたいです。オンラインで買ってもいいかなぁと思うものをオンラインで簡単に見つけられるようにしたい   売るのが我々でなくても、です」
(ミュージックストアの発表とともに、ベゾスが明らかにした自らの夢  1998年6月)
 
ベゾスのやり方は「競合他社より多くのイノベーションを実現し、顧客が望むものを提供する」で、実現は難しいが方針そのものはシンプルである。
 
とにかく実験してみて、うまくいったものは残し、うまくいかなかったものはやめる。大事なのは、辛抱すべきか諦めるべきか、その判断である。
 
検索ボックスなし、ナビゲーションのリンクなし、商品リストなしで、ただ、買いたい本、 1冊だけがバーンと表示されるが、それが理想だよな。
 

ワンクリック―ジェフ・ベゾス率いるAmazonの隆盛/リチャード・ブラント
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週刊 東洋経済 2012年 12/1号 [雑誌]/著者不明
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