『修羅の宴
普段あまり小説は読まないのですが、この本の作者である楡周平さんと幸田真音さんの小説だけは好きで、書店で見つけると読むようにしています。
なので今回、読むまで内容は全くわからないけど、とにかく楡 周平さんの本だからということで読んでみました。
<amazonからの引用>
バブル期に大銀行から出向し、専門商社社長になった高卒の男。その城に居座るには結果を出し続けるしかなかった。未踏のビジネスを開拓し、頭取からの汚れ 仕事を引き受け伸し上がる。地価も株価も天井知らずな狂乱の時代に蠢く、金だけを追い求める修羅たち。その宴は次第に、決して招いてはいけない男たちに巣 食われていく。楡周平ならでは筆致で迫る、剥き出しの人間ドラマ。時代が人を狂わせたのか、人が時代を狂わせたのか。
読んでいる途中に、「フィクションにしてはえらくリアリティがあるなぁ。どこかモデルがあるのだろうか?」 と感じ、ふとページの最後をめくると、ありました! この小説のベースとなるものが。
主要参考文献
『イトマン事件の深層 (ND Books)
『ドキュメント イトマン・住銀事件
『論壇:イトマン 住友銀行により百十年の”のれん”はかくして引き裂かれた』
つまり、この本に出てくる名前は、実際には以下のようですね。
浪速物産 = 伊藤萬
いずみ銀行 = 住友銀行
滝本哲夫 = 河村良彦
鏑木修次郎 = 磯田一郎
真田伸吾 = 伊藤寿永光
自分もあまりこのイトマン事件については詳しくは知らないのですが、なかなかドロドロしたものがあるようですね。
人間の欲がいかに恐ろしいものかということを知る1冊でした。
- 修羅の宴/講談社

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- イトマン事件の深層 (ND Books)/朝日新聞

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- ドキュメント イトマン・住銀事件/日本経済新聞社

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