『ハーバード流 自分の潜在能力を発揮させる技術
マリオ・アロンソ・ブッチ
最近は、「スタンフォード流」やら、この本のタイトルをでもある「ハーバード流」など、アメリカの大学名を冠に載せてくる本が増えてきているように感じます。
でも自己啓発に大学名は関係なく、この本を読んでいても書いている事は他の本にも書かれていることと同じであり、それをきちんと実行し自己実現できているかどうか? 結局は自分次第であるということを、自己啓発書を読むたびに感じます。(と言いつつ、自己啓発書をいろいろ読んで、未だに成長できていない自分も良くないと・・・)
この本の一番良いところは、各章の終わりに「まとめ」があり、これがしっかりとツボを突いているということ。本文を読まず、このまとめだけを読んで、気になった分だけを本文を読んでみるという方法でも、良いかもしれません。
=========================================
目次
第1章 新しい自分になるために
第2章 自分の内側を見つめる
第3章 ひとつの脳には2つの心がある
第4章 宝の発見
第5章 価値のある自画像を描こう
第6章 最高の遺産
第7章 崖から飛び降りる
第8章 認識の扉
第9章 問い――薬にもなり毒にもなるもの
第10章 言葉は現実を創る
第11章 勝利を願おう。そして勝利者になろう
第12章 人生の栄養素
第13章 細胞の心
第14章 自分を許すことを学ぼう
第15章 2つの教訓
第16章 暗闇から光へ
第17章 本当の自分に戻ろう
第18章 魂の暗夜
第19章 新しい世界
=============================
自分を変えたいなら考え方を変えよう。恐れている事を考えるのでなく、どうしたいのかを考えよう。
深刻な不安の根底にあるものは、その不安に対処する力がないという事実ではなく、自分には出来ないという信念であることが多い。
あなたには、分析したり論理的に考えると言う素晴らしい能力がある。そして、他にも同じくらい価値のある能力が眠っているのだということを忘れないようにしよう。左脳の働きをストップさせる時間を作ることで、今まで知らなかった現実が見えてくる。
最も価値あるものは目に見えないことが多い。オープンな心で向き合えば、知っていると思っていたことの中から、新しいことが見えてくる。
自分を本当に変えたいなら、恐れずに羽を広げよう。殻を破って前へ進む勇気をもとう。
集中力の主であれ。感情やエネルギーは集中力を受けた場所へ向かう。集中力を注いだ場所が、あなたにとっての現実となる。目標を達成するためには、自分にとって一番大切なことに集中することが必要である。
あなたは今の自分以外の何者にもなる必要は無い。なぜなら、あなたは本当はすでに完全な存在だからだ。必要なものは全て備わっている。必要なことがあるとすれば、それは「自分の存在」という言葉の本当の意味を知ることだ。
私たちは、自分の心理状態によって選んだ「部屋」の中で生きている。本当の自分につながりある扉があり、他の部屋に行く選択肢があることを心得ておくことが大切である。
一番大切なのは、知識を得ることでも現象を理解することでもなく、問いを発することである。問いには今まで考えてもみなかった道を切り開く力がある。
言葉を風に吹かれて消えてしまうものだと思ったら間違いだ。言葉には現実を作り上げる力がある。自分をダメにする言葉ではなく、自分の後押しをしてくれる言葉を探してみよう。それによって、驚くほどの変化が訪れる。
身体に気を配れば心に気を配ることになり、心に気を配ることになれば身体に気を配ることになる。
緊張したり混乱したりしたときには、まずは呼吸を整えよう。心を落ちつかせて、リラックスするのに、これほど効果的で即効性のある方法はない。
無自覚の反応を変えるのは簡単な事ではないが、食生活や運動の習慣、呼吸法を見直すことで、考え方や感じ方がポジティブなものになっていく。
実際に起こった事とそれに対する感情の間には、判断し表現するプロセスが常に存在する。視点と表現の仕方を変えれば、過去を変えることも出来るし、新しい自分を作ることもできる。
抵抗したり諦めたりするのではなく、起こったことを受け入れて、感謝しよう。受け入れも感謝もできないと、 「無理だ」という思いに負けてしまうことになる。
「感情」ではなく「選択」に基づいて行動することが、新しい現実を開くことにつながっていく。
思考をストップさせるという事は、聞こえてくる音を全てシャットアウトすることではなく、ノイズを消すことである。私たちを攻撃してくる思考の洪水をストップさせて初めて、頭ではなく心の声が聞こえるようになる。
「認識」 「感情」 「身体」 「精神」は相互に密接に関係している。エネルギーや活力が足りないと感じたら、この4つを残らずチェックしよう。
ハーバード流 自分の潜在能力を発揮させる技術

