今日からこの本を読み始める。今日読んだのは「第1部トレンド」
タイトルにもあるマーケティング3.0とは何か?
マーケティングがどう流れてきているのか?
を説明している。
◆ちなみに1.0、2.0、3.0では何が違うのか?
マーケティング1.0 製品中心のマーケティング
マーケティング2.0 消費者志向のマーケティング
マーケティング3.0 価値主導のマーケティング
◆価値主導のマーケティングとは?
消費者を満足させることを目指すのは、マーケティング2.0と同じだが、その根底はより大きなミッションやビジョンや価値を持ち、世界に貢献することをめざしているマーケティング。
つまりマーケティング3.0になると、『7つの習慣』ではないが、企業も「ミッション」「ビジョン」「価値」を明確にさせ、それをはっきりとうたっていく必要があるようだ。
◆それはそうと、なぜマーケティング3.0に進化しないと行けないのか?
ビジネスそのものが変わってきていることが一番の要因である。
ソーシャル・ネットワークなどにより「参加の時代」になってきたこと
ITや経済により「グローバル化のパラドックスの時代」になってきたこと
そして「クリエイティブ社会の時代」になってきたことなどが挙げられる。
最後にこの章に書かれている言葉
「マーケティングとは、
ブランドのユニークなアイデンティティを明確化し、
本物のインテグリティ(誠実さ)で強化して、
強力なイメージを築くことなのだ」
まだまだマーケティング3.0がどういうものか、しっかりわかった訳ではないが、とにかく簡単には物が売れなくなり、企業としてビジョンビジョン、ミッション、価値といった、その企業の意義や強みをもっと出していく必要があるということらしい。
この本を読んだ後は、『ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則
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目次
はじめに
第1部 トレンド
第1章 マーケティング3.0へようこそ
なぜマーケティング3.0に向かうのか
参加の時代と協働マーケティング
グローバル化のパラドックスの時代と文化マーケティング
創造的社会の時代とスピリチュアル・マーケティング
マーケティング3.0----協働、文化、精神
第2章 マーケティング3.0の将来モデル
過去六〇年のマーケティングの歩み
マーケティングの未来----縦ではなく横の関係
精神への移行----3iモデル
価値主導のマーケティングへの移行
マーケティング3.0----マーケティングの意味と意味のマーケティング
第2部 戦略
第3章 消費者に対するミッションのマーケティング
ブランドは今や消費者のものに
優れたミッションを策定する
まとめ----変化の約束、感動的なストーリー、消費者の関与
第4章 社員に対する価値のマーケティング
批判されている価値
価値の規定
価値がもたらす利点
言葉どおりの行動
まとめ----共有価値と共通の行動
第5章 チャネル・パートナーに対する価値のマーケティング
成長の移動と協働の必然性
マーケティング3.0におけるチャネル・パートナー
まとめ----価値主導のチャネル・パートナーシップ
第6章 株主に対するビジョンのマーケティング
経済を害する短期主義
長期的な株主価値=持続可能性を包含したビジョン
持続可能性と株主価値
ビジョナリーのマーケティング
まとめ----マーケティング3.0のためのビジネス・ケース
第3部 応用
第7章 社会文化的変化の創出
ポスト成長市場に対するマーケティング
慈善活動から変化へ
変化を生み出す三段階
まとめ----変化を企業のキャラクターに組み入れる
第8章 新興市場における起業家の創造
ピラミッドからダイヤモンドへ、援助から起業家精神へ
三つの前提と四つの要件
ソーシャル・ビジネス・エンタープライズの意味
貧困緩和のためのマーケティング
まとめ----起業家精神の奨励による貧困の緩和
第9章 環境の持続可能性に対する取り組み
ポスト成長市場へのマーケティング
環境維持の三つの事例
イノベーター、投資家、普及者の協働
コミュニティをターゲットにしたグリーン・マーケティング
まとめ----持続可能性のためのグリーン・イノベーション
第10章 まとめ
マーケティング3.0の一〇原則
原則1 顧客を愛し、競争相手を敬う
原則2 変化を敏感にとらえ、積極的な変化を
原則3 評判を守り、何者であるかを明確に
原則4 製品から最も便益を得られる顧客を狙う
原則5 手ごろなパッケージの製品を公正価格で提供する
原則6 自社製品をいつでも入手できるように
原則7 顧客を獲得、つなぎとめ、成長させる
原則8 事業はすべて「サービス業」である
原則9 QCDのビジネス・プロセス改善を
原則10 情報を集め、知恵を使って最終決定を
マーケティング3.0----今こそ変化を起こすとき
本書が生まれた経緯
推薦の言葉----インドネシア共和国大統領 スシロ・バンバン・ユドヨノ
解説----早稲田大学商学学術院長兼商学部長 恩藏直人
注
索引
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コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則
ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

