業界のセオリーとは、過去から言われている知恵でもあるが、ここまで語りづがれると、それは原理・原則に近いのかもしれない。
この本では「なにがなんでも数字が欲しいとき」「仕事で失敗したいくないとき」「どうしてもアイデアが浮かばないとき」などなど、困ったときにどうすれば良いか? 色々な事例を元にセオリーを紹介してくれている。
個人的には「プレゼンの前日は、ホステスを口説け」というのが一番心に刺さった。
プレゼンでクライアントの心を惹きつけることと、クラブでホステスを口説くことは同じこと。どちらも「オレと一緒にいるとこんないいことがある」ということをアピールすることに通じるのだと思います。
その他におもしろいなぁ、イイねと思ったのが以下。
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目次
第1章 「なにがなんでも数字がほしいとき」に効くセオリー
第2章 「急いで売り上げを上げたいとき」に効くセオリー
第3章 「思うように結果が出ないとき」に効くセオリー
第4章 「仕事で失敗したくないとき」に効くセオリー
第5章 「どうしてもアイデアが浮かばないとき」に効くセオリー
第6章 「予算がないとき」に効くセオリー
第7章 「顧客の気持ちをつかみたいとき」に効くセオリー
第8章 「人間関係に疲れたとき」に効くセオリー
第9章 「揺るぎない自信を持ちたいとき」に効くセオリー
第10章 「プロフェッショナルになりたいとき」に効くセオリー
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◇黄金長方形はヒットの形
アップルの救世主「iPod」は、黄金長方形(縦と横の長さが黄金比1:1.618・・・の長方形)である
◇ヒット商品は多数決から生まれない
マーケティング調査は、消費者が何を欲しているか、ニーズを探ることはできるが、そこで選ばれたものは無難な物が多く、ヒットにつながるような斬新さが抜け落ちてしまっていることが多い。多数決で癖のないものを選ぶよりは、「ものすごく好き」と熱狂的な支持者がいるものを採用するほうが良い
◇もう駄目だと思ってからが勝負
「最後のひと粘り」が、大きな受注のヒントとなる
◇息抜きも仕事のうち・・・植木職人
休憩時間は体力を維持するために設けられているだけではなく、差し入れをしてくれるお客と対話をすることで、作業の目的を明確にする意味もある
◇やまびこ挨拶で万引き防止
ブックオフなど、ひとりの定員が「いらっしゃいませ」と挨拶すると、フロアにいる他の店員も「いらっしゃいませ」と繰り返すことがある。この手法は、店の活気を演出するだけでなく、フロアのすみずみに店員が配置されていることを客に意識させる。
◇時間帯に注目するとヒットにつながる
朝専用コーヒー「ワンダ モーニングショット」やOLの昼の歯磨き用としてパナソニックの小型電動歯ブラシ「ポケットドルツ」など、商品が使われる時間帯に着目し、見事に成功した例も多々ある
◇うまい人より早い人が生き残る・・・放送作家
テレビ業界では「明日までに代案を1本」という時が意外に多い。そのため早いとう印象を与えることで、どんどん仕事を回してもらい実績を築くケースがある
◇きれいなトイレは汚せない
トイレの張り紙は「汚さないでください」「きれいに使ってください」より「いつもキレイに使っていただき、ありがとうございます。」と書いたほうが効果的。お客は「~しろ」という命令には従わないもの。
◇スタッフには、指示ではなく相談する・・・外食業界
そもそもモチベーションが低いアルバイトスタッフを動かすには、「あれをやれ」「これをやれ」と細かい指示をしてもダメ。かえって反発を買う。それより「どうしたらいいんだろう?」と悩みの相談の形で持ちかけることで、スタッフは頼りにされたと思いモチベーションが上がり、積極的に解決策を考え、実行しはじめる。
ビジネス界に脈々と伝わる先人の知恵 業界のセオリー
