最近は、今年はどういう年にしたいのか? 自分の人生の中で今年はどう成長を目指せばよいのか?などを考えていることもあり、自己啓発本を中心に読んでいる。そういえばこういった本があったなぁ。と思って引っ張り出したのがこれ。
ちょっと前までは成功本が売れていたが、それを読んで成功したという人が、なかなかいないのが現状。
なぜ成功しないのか? それは目標を立ても実践しないからだ。ということを書いている本もある。ではなぜ実践できないのか?
その理由と、成功させる方法を書いたのがこの本。
作者の新田さんは小学校教員として21年間、その後出版社で15年の経験を積まれた方で、
日本心理カウンセリング協会の理事でもあり。そういった経歴から1万人以上との相談を体験
してきており、今回のなぜ実践できないのか?を、人間の心理面から説く。
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目次
はじめに - 成功本・お金儲け本・勉強本・・・で、結局"成功"しているのは誰?
第1章 成功本はな~んにもわかっていな!?
第2章 成功本、「八つの成功ノウハウ」に物申す
第3章 成功本を"自分流"に読み替えるヒント
終章 そもそも"成功"って何だ?
おわりに
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◆人の4つの傾向性
(1)目標達成的傾向
達成願望が強く、考えるより行動を重視する傾向が強い人
(2)親和的傾向
数値目標だけでは心は動かされず、調和することを重視する傾向が強い人
「みんなの役に立つ」と感じられたときに、内発的動機が高まる
(3)献身的傾向
愛し愛されることを重視する傾向が強い人
数値目標をクリアすることが相手を喜ばせることにつながらないと、やる気も起こらない。
(4)評価的傾向
考えることを重視する傾向が強い人
自分が興味を持ち、おもしろく思うことに対してのモチベーションは高いが、数値目標を
掲げてみても、内発的動機が高まらない。
※成功本は目標達成的傾向の人が書くケースが多い。そのため自分が他の傾向があるなら
目標達成傾向の成功本を読んでも実践できない場合が多い。
◆成功ノウハウ
(1)目標を明確にする
4つの傾向性に合わせた目標設定が必要。
(2)期日を決める、スケジュールを立てる
願望は直線だが、実際の成功は曲線である。
つまり最初は思うように願望が叶わず、低迷するがどこかのタイミングで飛躍的に上がって
くる。そのためには目標を継続させるための期日、スケジュールが必要
(3)好きな仕事をする
「好きなこと=苦労しても大丈夫なこと」。だから好きなことをやり続けると成功する確率は
高くなる。
(4)ポジティブ思考をする
表面上だけポジティブに思っても意味はない。身の丈にあった、自分が確信できることを
良い方の考えるようにする。
(5)人に感謝する、人に与える
人は何に行動の価値基準を置くかが異なるので、これは成功の傾向の一つでしかない
(6)自分に投資する
あくまで目標達成に必要な物だけで、それ以外のなんとなくといったことでの投資は無意味
(7)いい人と付き合う、人脈を広げる
自分の得手を掘り下げて、相手に貢献することが、人脈作りの第1歩
(8)潜在意識を活用する
潜在意識を変えることは非常にむずかしく時間もかかる。
※願望の根本にあるものによって、内発的動機づけとなるものは違うので、ひとつの成功本が
述べるモチベーション維持の方法が、必ずしも自分のモチベーションアップに役立つとは限らない
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