ちなみに昨日の勉強会の中で面白かったことは、
コミュニティと組織の違い。
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コミュニティは目的+人間関係=生存する ための場
それに対して
組織は目的+目標と成果+人間関係=存在と成果 を必要とする場である。
ベストセラーの『もしドラ』を例にすると
チームが単純に野球が好きな同好会だったら、それは目標がないので単なるコミュニティ
にすぎない。
しかし彼らは「甲子園に行く」という目的、目標が生まれたとういことで組織となった。
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なるほどと思う。
またよく「日本のホワイトカラーの生産性は低い」と言うが、それはなぜなのか?
たぶん「断る」ということが弱いから。だから余計な仕事をしょってしまい、余計な
ことをしてしまっているのであろう。
では、なぜ断りづらいのか?
それは日本はコミュニティ意識が強いから。例えば仕事で上司が帰らないから、
なかなか自分も帰りづらい。なんていうのはその典型的な例。
自分の成すことを成したのであれば、上司の目を気にせずに帰れば良いのである。
でもそれがやりにくいのは、コミュニティ意識が強いからであろう。
以下は本の内容から気になった部分を抜粋。
・「知識労働者は一流を目指さなければならない。無難では役に立たない」
工場で働く人などは、やることが決められているが、ホワイトカラーの仕事には「これで良い」というモノはない。常に自らがなすべきことを、知識と目的によって規定していかなければならない。
・知識労働者の生産性を向上させるための条件
1. 仕事の目的を考える
2. 働く者自身が生産性に責任を負う
3. 継続してイノベーションを行う
4. 継続して学び、人に教える
5. 量よりも質の問題であることを認識する
6. 知識労働者は組織にとってコストではなく資本である
→知識労働の生産性向上のために最初に行うことは、行うべき仕事の内容を明らかにし、その仕事に集中し、他のことは可能な限り行わないことである。そのためには知識労働者自身が、仕事が何であり、何でなければならないかを知らなければならない
・生産性向上のための4つの秘訣
1. 責任を持たせる
2. 自らの貢献を評価できるようにすること
3. 本来の仕事をさせること
4. 機会に対しては、有能な人材を配置すること
・組織は、優秀な人材を手に入れるから成果をあげるのではない。組織は、文化と風土によって自己啓発を動機づけるから優秀な人を育てる
・高い水準ほど、仕事の改善に挑戦させるうえで効果的なものはない。仕事と自己実現の誇りをもたらすものはない。
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