「紙にポイントを書いて考える」
様々な本を出されている斎藤孝さんのノート術に関する本です。
斎藤さんと言えば昨年『「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術』 という本をだされ、その中でノート術に関することを書かれていたが、今回の本はその内容をより深く、そしてより幅広く取り上げられており、ノート術好きな自分にとってはたまらない1冊になっている。
自分もこの本を読んで、バンバンノートを使っていこうと思い、常に鞄の中に入れるようにした。今はまだ読んだ本の内容を整理するためにだけ使用しているが、いずれは自分の考えをもっとノートに書き出すようにし、それを整理・発展させるところにまで使って行きたく思っている。
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目次
はじめに
第一章 頭のよさはノートで決まる!
ノートが頭をよくし、心を強くする
学校教育で欠落しているノート技術
ノートは社会に出てから役に立つ
頭をよくするノートのとり方
できない人は「ノートづくり」にハマる
数学者は紙の上で数式を解く
できる人はノートを「ワザ化」する
パソコンは脳にはなり得ない
自己肯定力と客観視を車の両輪にする
第二章 ノートはビジネスパーソンの必須スキル
ノートで狩猟系ビジネスパーソンになる!
メリット1 ノートで情報吸収がうまくなる
ノートで外の世界と内の世界を結ぶ
ノートの厚みは自信につながる
メリット2 仕事が上達する
メリット3 課題を発見する
メリット4 他人とのコミュニケーションがうまくなる
メリット5 時間を有効活用できるようになる
メリット6 目標を達成できるようになる
第三章 頭と心がスッキリする斎藤式ノート術全公開
斎藤式ノート術10のメソッド
メソッド1 いつもノートをカバンに入れておく
メソッド2 自分にフィットするノートを見つける
喫茶店でノートを開く習慣をつける
メソッド3 ノートに名前をつける
メソッド4 ページにタイトルをつける
メソッド5 三色ボールペンを使う
メソッド6 図を描く
メソッド7 ポイントを3つにまとめる
3つに要約する技術
メソッド8 日付を入れる
メソッド9 ノートは1冊にする
メソッド10 本をノート化する
実践で使える!これが斎藤式ノート術
ノートは書いた時点で8割の役割を終えている
第四章 仕事のスキルを上げるノートのとり方
教える立場で書くと、吸収度が上がる
段取りを見抜く
ノートを書くと出世したくなくても出世してしまう?
引き継ぎを甘く見ると、足下をすくわれる
仕事は段取りと問題意識の集積
上司に認められたいなら、段取りノートをとれ!
慣れない仕事はノートでシミュレーションしておく
第五章 セミナー・勉強に役立つノートのとり方
質問・コメント・感想を書きながら聞く
頭の中の魚をつかまえろ!
ノートの上で自問自答する
ノートで話し上手になる!
コメントは「3秒以内」をルール
にする
3人の師匠を持とう
つまらない話を聞かされたときのノートのとり方
ノートを書いて眼力をつける
少人数セミナーや会議でのノートのとり方
ノートをトレーニングシート化する
間違うほどにうれしくなるノート
第六章 心が軽くなるノートのとり方
人間関係をよくしたいなら図をつくる
ノートをとれば、雑用も楽しくなる!
「なんて私が」から自分を解放する
ストレスの原因をリスト化する
心配事はノートに書く
モヤモヤした心を整理する
南の島に行ったように心が軽くなる
第七章 アイデアがどんどん出てくるノーートのとり方
タイトルをつければ、アイデアを書きこみたくなる
マイテーマを常時20持つ
仕事がつまらない人こそ、企画・構想ノートをつくれ!
下積み時代に将来やりたいことを準備しておく
楽しみながらアイデアをリストアップする
友だちとの会話でもノートを間に置く
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◇頭をよくするノートの取り方
①話を聞いている時点で、「次に自分が話すのだ」と思ってノートをとる
②話されていることとリンクする自分の経験をメモする
(→客観情報と主観情報をどちらもノートに書く)
・作業は隠れ蓑だ。
◇ノートのワザ化
①大事なことをすぐにメモする
②ポイントを3つにしぼって書く
③客観情報と主観情報(コメント・感想)を書き込む
・本当の意味で利益を生む思考をするときに、パソコン上でやる必要はない。意思決定をしなくてはならない人ほど、手書きで考えることを大切にしたい
・ノートは自己肯定と客観視を同時に行える場所となる。ノートに向き合うことで、客観視が促され、自己肯定力も湧いてくる。ノートで心を強くしよう
・成功へのただ1つの道は、小さな気づき・工夫を積み重ねることだ。そう考えたとき、その気づき・工夫を積み重ねるツールが欲しくなる。そのツールとして最適なのはノートだ。
◇ビジネスパーソンがノートをとるメリット
①情報の吸収・整理
→ノートをとれば、自然と、積極的に身を関わらせる姿勢を確保できる
→ノートの厚みは自分の思考の蓄積であり、「自分はこれだけやってきたんだ」という自信になる
②仕事の上達
→仕事の出来る人を観察し、暗黙知をノートに書き出す。
そして自分のトレーニングメニューを組み立ててみる
③課題発見
→反省ノートを書く
④コミュニケーションがうまくなる
→問題点の指摘をノートで行うと、受け入れやすくなる。
⑤時間の有効活用
⑥目標達成
◇齋藤式ノート術
①いつもノートを鞄の中にいれておく
→常に持ち歩く
②自分にフィットするノートを見つける
→お気に入りのノートだけ開けやすい
③ノートに名前をつける
→名前をつけておけば、常に課題を意識できる
(例:おやっとノート、段取りノート、出世したくなくても出世してしまうノート)
④ページにタイトルをつける
→タイトルを付けることで、書けるようになる
⑤三色ボールペンを使う
→頭に入りやすく、効率もよくなる
⑥図を描く
→話の構造がスッキリして、理解が深まる
⑦ポイントを3つにまとめる
→要点を押さえるには3つくらいまでがベスト
⑧日付を入れる
→自分の生きた記録となる
⑨ノートは1冊にする
⑩本をノート化する
→ノートに移すより、効率的
大事なことは3つにまとめなさい!
