『CEO仕事術』 吉越浩一郎 | kottsunのLogノート

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主に、読んだビジネス書のこと、iPhone関連、パソコン関連のことなどを書いています。


「仕事はゲーム」と割り切って楽しんだ方が、かえって強く生きられる

トリンプインターナショナルの吉越さんの「社長」としてではなく、「CEO」としてどうあるべきを書いた本。
ちなみに社長とCEOの違いは「現場からの距離」にあるという。

社長→偉くなると現場から距離が遠くなる。結果を出す方法も現場の部長や課長に丸投げ
CEO→現場を熟知しており、結果を出すプロセルも考える。

というのが吉越さんの考え。
この考えは今勉強しているドラッカーの教えにも共通する。

この本では前半部分はトリンプに勤める前の会社の話。
そして後半はトリンプでおこなったことを中心に書かれており、こちらは他の著書でも書かれていることとかぶる部分もある。個人的には、吉越さんが社長になるまでの過程にとても興味があり、とても楽しく読めた。

一番重要だと思ったのは、今の役職の考えのままで仕事をするのではなく、ひとつふたつ上の役職だったら、自分はどうするか? を考えながら仕事をするということ。そうすれば自然のその役職になれる。ということ。

ここは自分自身肝に銘じたいところである。

他にもまるで今の自分に言ってくれているような言葉がかなり出てきており、心に響く1冊である。


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目次

1 キャリアプランにも「デッドライン(締切)」を作る―「独立する気概」を持って働け
2 結果を出して、会社を変える管理職となる―「デッドライン会議」という仕組みを使いこなせ
3 経営のプロフェッショナルとなる―「損益計算書に対する責任」を持て
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転職にやってキャリアのステップアップを図っていたわけでもない。どの会社にいても、常に「この会社はどうすれば良くなるか」を考え、そこでトップになるイメージを持って仕事をしていた。


結果を出せば必ず状況は好転する。
「状況が悪いから結果が出ない」ではなく、「状況を良くするために結果を出す」と考えるのが、タフな人間ということかもしれない。経営者になる人間には不可欠の要素


・どこで働こうが「自立した個」としてのスタンスを見失わずに結果を求め、良いものがあれば貪欲に吸収する姿勢が大事


・仕事をやり抜くこと、やれることはすべてやりきること。そして、そういうふうに働き続けることで仕事の実力がつき、はじめて運に巡り合うこともできる


◇どうして会議での話し合いにはそんなに時間がかかるのか?
①案件の「分割」の仕方が大まかすぎる
 →全体の業務をブレイクダウンして小さくしてやる
②報告のやり方に問題がある
 →上司が「イエス・ノー」で答えられる形で報告する


◇デッドライン会議
①とくに優先順位の高い業務にだけ、「何を誰がいつまでに」というデッドラインをつける
②デッドラインを迎えた仕事は、上司が必ずチェック。部下も必ずデッドラインまでに仕事を終わらせる
③会議の開催頻度は週1回、など無理のない範囲で始め、その代わり必ず継続する


・経営のプロ → 「PL Re-sponsibility」(損益計算書に対する責任)を持っている


・「ここまで跳べ」と、ややストレッチした目標を与えた上で、その目標を達成するための「プロセス」まで指示するのが、成果主義における経営者の役割である



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