010 『領収書1枚で経理センスが身につく本』 梅田泰宏 | kottsunのLogノート

kottsunのLogノート

主に、読んだビジネス書のこと、iPhone関連、パソコン関連のことなどを書いています。

ビジネスブックマラソンの土井英司さんがオススメしていた経理に関する本です。
経理となると非常に苦手で、なんとなく手に取りずらい。読んでも頭に入らない。ということが多いのですが、この本は領収書という一般サラリーマンにも身近なものを題材にして、経理のことを教えてくれるので、とても判りやすいです。(個人的にはそれでもよくわからない点がいくつかありましたが・・・。経理は苦手です・・・)

例えば接待や、贈り物で経費として会社に請求する場合、5,000円未満なら会議費、5,000円以上は交際費となっています。これってなんでこんな分け方なの?と、いつも会社に請求すると思っていたのですが、ちゃんと税法上決められていたんですね。てっきり会社の中で勝手に決めているかと思っていました。またそれによって課税対象が異なってくるとなると、自分事だけではないですよね。

他には第3章、4章がとくにオススメです。

例えば、レシートは立派な領収書になるかどうか?
白紙の領収書をもらって、自分で書くのはOKかどうか? (ラウンジでバイトしているころ、よく近所の不動産やが、白紙の領収書を取りに来ていましたが、それって違法じゃんと今頃わかりました)
収入印紙が貼っていなくても大丈夫かどうか?

などなど、サラリーマンにはなじみのあるネタ満載なので、経理が苦手という人も一度手にとってみてはどうでしょうか?

--------------------------------
目次

第1章 スーパーで買ったニンジンが「会議費」になる!?
~ 領収書1枚から、会計・経理センスが身につく!


第2章 10万円未満なら決済が下りやすいワケ
~ 領収書からわかる決算書のしくみ


第3章 この領収書、使えますか?
~ 経費と税金にまつわる「都市伝説」を解明する


第4章 期末バーゲンは本当に出血大サービスか?
~ 領収書の裏に隠れたカラクリをビジネス数字で解く
--------------------------------

会社が計算する際の収益に当たるものは「益金」、費用に当たるものは「損金」、そして利益に当たるものは「所得」と呼ぶ

・交際費とされると、中小企業に対する特例の範囲以外は損金にならない。損金にならないと、その分が会社の所得に加算されて所得金額が増え、法人税などの税額が増える

年間給与収入が311万6,000円未満の人は、年間の医療費が10万円以下でも医療費控除が受けられる場合がある。さらに医療費控除の対象になる医療費には、風邪薬や、一般的な医薬品も医療費に含められる。そして、医療費控除は、医療を受けた人ではなく、医療費を負担した人の所得から控除できる。

・「経費」と呼ばれるものはほとんど、販管費となる。同じお金を使うなら、できるだけ(交際費以外の)販管費になるようにすると会社は節税ができる

・支払利息は損金になるが、株主配当は損金にならない。その結果、増資するより、借入金を増やして資金を調達した方が、少なくとも節税の面では意味がある

・年月日や金額、お店の名前と所在、それに品名やサービスの内容などがきちんとしていれば、レシートも立派に領収書として通用する

・必要な印紙が貼っていないのは印紙税法違反であって、所得税や法人税の申告には直接、関係しない。だからその場合は領収書を受け取ったあなたではなく、それを発行したお店の方に税務署は徴収に行くことになる。

・お店のポイント還元10%と、10%値引きの場合、
ポイント還元10%は、1,100円分が1,000円で買えるわけだから、(1,100円-1,000円)÷1,100円で、約9.1%となる。
一方の10%値引きの場合は、通常価格1,000円が値引き価格900円になるので、(1,000円-900円)÷1,000円で、間違いなく10%値引きとなる。
だからポイント還元よりその場で値引きの方がトクである。


領収書1枚で経理センスが身につく本

35歳からの人生改造ノート  ~将来を良くするため、自分を創る努力~-領収書1枚で経理センスが身につく本