ほんの少し、手間をかけるだけで
あなたの文章はエモーショナルな文章へと変わります
何でもかんでもメールが当たり前で、メールの相談による回答の催促もメールで来るような時代(催促だったら電話でしょ)。そんな時代だからこそ、ちょっとしたことが他人との差別化になります。
この本では「相手の感情に訴える文章を書くこと」=「エモーショナル・ライティング」を紹介。
「送付状」「日報」「名刺」「企画書」「詫び状」「伝言メモ」などで使うちょっとした相手を喜ばせる方法が59個書かれています。
個人的に早速使おうと思ったのが、企画書(提案書)でのタイトルの書き方。
メーカー営業をしていると、製品そのものの機能についてのタイトルになるケースがほとんど。
でもこれでは他社と同じで全く差別化にならず、お客さまも「読んでみようかな」とは思いません。
そこでタイトルをつけるときのポイントが以下の4つ
①相手の琴線にふれるようなキャッチコピーをつける
→企画の内容を、相手の悩みや問題点を解決するものにする
②何の企画(提案)なのかがわかるようなサブタイトルをつける
③相手が反応しそうなキーワードを入れる
④具体的な数字を入れる
常日頃からこれを意識し、書籍のタイトルや雑誌のタイトルなどを参考にすると良いかもしれません。
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目次
第1章 ビジネス文章術にまつわる大いなる誤解
1 ビジネス文書はひな型どおりに書いてはいけない!? 20
2 ロジカル・ライティングさえできればいいのか? 22
3 ビジネスメールは短くすませてはダメ!? 24
4 ビジネスメールは用件だけを簡潔に書くだけでよいのか!? 26
5 ビジネス文書&メールはスピードを最優先すべきか!? 28
第2章「ただのビジネス文書」と「心をつかむビジネス文書」の違い
6 世の中には心をつかむ文書がたくさんある! 32
7 自分の言葉で心をつかむ! 34
8 表現方法を変えて心をつかむ! 36
9 書く内容を変えて心をつかむ! 38
10 手書きで心をつかむ! 42
11 筆ペンで心をつかむ! 43
12 早く書いて心をつかむ! 44
13 速く書いて心をつかむ! 46
第3章 1枚の送付状で感動させる!
14 自筆で書く 50
15 顔写真や似顔絵を入れる 54
16 何かひと言入れる 56
第4章 1枚の日報で差をつける!
17 一日の行動予定表として使う 60
18 お客様から言われた些細なことも報告する 62
第5章 1枚の名刺で人脈力を上げる!
19 名刺にツッコミどころを入れておく 72
20 1枚の名刺で質問を誘導する 76
21 セカンド名刺を持つ 80
22 自分に肩書きを付ける 82
23 自己紹介文を書く 84
24 共感されるような自分の夢を書く 86
25 キャッチフレーズを入れる 88
第6章 1枚の企画書で印象づける!
26 思わず読みたくなるようなタイトルをつける 94
27 タイトルをつけるときの4つのポイント 98
28 この企画にかける自分の熱い想いを書く 102
第7章 1本のキャッチコピーで心をつかむ!
29 キャッチコピー作り7つの法則 106
30 「エッ?」と思わせる 112
31 「ドキッ!」とさせる 114
第8章 1枚の依頼状で相手をオトす!
32 その人にお願いしたい理由をきちんと書く 118
33 自筆の手紙で依頼する 120
34 どのような経緯で知ったのかを書く 122
35 相手にとってのメリットを書く 124
36 こちらの熱い想いを書く 126
第9章 1枚のお礼状で次につなげる!
37 お礼状は出すだけで心をつかめる 132
38 相手の良かった点を書く 134
39 相手の役に立つ情報を書く 138
40 第三者(上司やお客様)の感想や評価を書く 140
41 「ぜひ、また頼みたい」というひと言を書く 142
42 どこが良かったのかを具体的に書く 144
第10章 1枚の詫び状で逆に好印象を与える!
43 事態が発覚した時点ですぐに連絡する 148
44 言い訳をしない 150
45 謝罪のポイントを外さない 152
46 善後策を書く 155
47 ミスの原因と今後の再発防止策を書く 156
48 お詫びの気持ちを形で表す 158
第11章 1枚の伝言メモで言えないことを言う!
49 ねぎらいのひと言を書く 160
50 ほめ言葉を書く 162
51 日頃の感謝の気持ちを書く 164
第12章 1通のメールで「おもてなし」をする!
52 書き出しを工夫する 168
53 かゆいところに手が届くように書く 172
54 「よくそんなことを覚えていたね」と感心されるようなことを書く 176
55 気づいたことをやんわりと書く 178
56 誕生日祝いのメールを送る 180
終章 心を動かすエモーショナル・ライティングをしよう
57 常に相手の立場で物事を考える 184
58 常に相手に対して関心を持つ 188
59 心に余裕を持つ 190
おわりに
巻末付録
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・相手に対する思いやり。これが「心をつかむ」ビジネス文書の原点
◇心をつかむビジネス文書
①自分の言葉で書く
②表現方法を変える →自分本位から相手本位へ
例)「当店は夜11時閉店です」→「当店は夜11時まで営業しております」
③書く内容を変える →ふだんビジネス文書ではあまり書かない、相手が喜ぶこと(ほめる、相手の気遣いが感じられる、期待以上、予想外)を書く
④手書きにする
⑤筆ペンで書く
⑥早く書く
◇日報
・前日に翌日の行動計画を記入し、日報を行動予定表として使う
・日報を持ち歩き、訪問した直後に結果を記入する
◇つかみのキャッチフレーズ
・○○料、払いすぎていませんか?
・○○料って、高すぎると思いませんか?
・最近、○○が気になりませんか?
・いま話題の○○、ご存じですか
・○○が変わったこと、ご存じですか?
◇キャッチコピー作りの7つの法則
①「エッ?」の法則 →「えっ、なんで?」と思わせて興味をひく
→ポイントは、「矛盾したことを書く」「常識に反することを書く」「あえて禁止する」
②「ドキッ!」の法則 →「ドキッ!これって私のことじゃない」と思わせて興味をひく
③「ン?」の法則 →「ン? 何それ」と思わせて興味をひく
④「ヘェ~」の法則 →「へぇ~、そうだったのか!」という気にさせて興味をひく
⑤「ホンネ」の法則 →ホンネを話すことによって興味をひく
⑥「ナンバー」の法則 →数字を入れることによって興味をひく
⑦「キーワード」の法則 →そそるキーワードを組み込むことによって興味をひく
◇相手の良かった点(チェックポイント)
・ルックスや体型、身長など、見た目で格好良かったところはなかったか?
・声のトーンや話し方で良かったところはなかったか?
・顔の表情や全体の雰囲気はどうだったか?
・スーツやネクタイ、時計、ペン、手帳など、洋服や小物のセンスはどうだったか?
・会話の中で、ためになった話や、感動・感激した話はなかったか?
・受付の対応で良かった点はなかったか?
・社員の人たちの表情をイキイキしていたか?
最初の3秒で心をつかむビジネス文章術
