平松のことはソニーを退社し、トム・ハンクス、メグ・ライアン主演の映画『ユーガッタメール』で人気となったインターネットプロバイダーのAOLジャパンの社長になり、そして会計ソフトの弥生の社長であるという程度のことは知っていたので、ライブドア社長に就任されたときは、「そんな人が社長になる。でもなんで? どういう関係?」ということで個人的に関心を持っていた。
そのためライブドア社長就任から1年後出版されたこの本を書店で見つけたとき、読んでみたいと思っていた。それがいつのまにか忘れてしまっており、先日行った図書館でたまたま見つけたので、借りて読んでみた。
最初はお約束通りというか、本のタイトル通りライブドア社長になられた経緯や、当時の事件のことが書かれている。そして第2章からは平松さんの生い立ちから、ライブドア社長になるまでが書かれているか、結構波瀾万丈に飛んだ人生を送られており、読んでいてかなり心が躍った。
そして最後の方は、平松さんの人脈術・ビジネス論が書かれている。
ソニーの盛田さんや、読売新聞会長の渡邉恒雄氏との人脈がある(渡邉氏に仲人をしてもらっている)ことにはビックリした。
平松さんはワールドワイドでビジネスをされて来た人のなので、そんな人の人生の見てみた方にはオススメの本かもしれない。
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目次
第1章 ボクがライブドアの社長になった理由
第2章 “ソニーを踏み台にした男”と呼ばれて
第3章 国際ジャーナリストになろうとした青春
第4章 ヘッドハントで、転職人生
第5章 “人脈・社脈”の異才・鬼才
第6章 KOZO改革的ビジネス論
第7章 男の夢―五十や六十はハナタレ小僧
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◇直属の部下を採用する時との条件
①その領域において、ボクより経験も知識も豊富で秀でているか
②必要なときに、ボクに対して「ノー」といえるか
◇自分自身は『商品』であると常に意識して、『商品力』を強化しろ
◇成功の3点セット
才能
努力
運
◇顧客を満足させればさせるほど、また期待度を上げてくるので、上がった期待度をさらに満足させないといけなくなる。つまり、「期待に応える」のではなく、顧客の「期待を上回る」ことが企業の永遠のチャレンジとなる。
ボクがライブドアの社長になった理由
