006 『コールドリーディング』 石井裕之 | kottsunのLogノート

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コールドリーディングとは、ニセ占い師、エセ教祖、詐欺師・・・など「限られた人たち」しか知られていなかった「信頼させる技術」のことを言う。

石井さん の「コールドリーディング」に関する本は前々から書店や図書館で見つけており、気にはなっていたが、読んだのは初めて。

本書には人を信じ込ませるトークがふんだんに書かれている。こうやって説明を受け、文字として書かれていると欺されることはないが、これがもし心が弱いときに、ふと言われてしまうと、たしかにその人の言うことを信じてしまいそうな気がする。


本書ではコールドリーディングのテクニックである

「ストックスピール」
=どんな人でも当てはまりそうな言葉で、あたかも相手の人生を読み取ってしまうよう見せかける手法

そしてストックスピールがヒットしなかった時に、そこからスムーズに挽回する方法である
「アンベリファイアブルステートメント」

最後にコールドリーディングを初めて使うときに、丸暗記しなくても、スラスラとセリフが出てくるようになるテクニックの
「ライトハンドシステム」

が紹介されている。

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目次

第1章 ニセ占い師の裏テクニック!“コールドリーディング”とは?
・アンダーグラウンドの騙しの話術“コールドリーディング”とは?
・コールドリーダーのための4つの心得


第2章 コールドリーディングの基礎テクニック“ストックスピール”を完全マスター
・コールドリーディングの基本中の基本“ストックスピール”とは?
・“ストックスピール”をマスターすれば仕事やプライベートも格段にパワーアップ!
・“アンベリファイアブルステートメント(UVS)”でストックスピールにさらに磨きをかける!
・シュミレーション会話例であなたの理解度をチェックしよう

第3章 “ライトハンドシステム(RHS)”であなたも今日から本物のコールドリーダーになれる!
・暗記ゼロでもスムーズにセリフが飛び出してくる“ライトハンドシステム”とは?
・どんな相手にもぴったりのリーディングができる“スイッチバック法”とは?
・ライトハンドシステムの総まとめ

おわりに
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◇ストックスピール
・誰にでも当てはまるような漠然としたことを、あたかも相談者の個人的な事実を言い当てたかのように提示するテクニック
例)「う~ん、あなたは、信頼していた人から裏切られたことがありますね?」

・ストックスピールは3つの心理的傾向に基づいている
①具体化の原理→漠然とした情報を、人は、具体的に置き換えて理解しようとする
②補完の原理→人は、中途半端な状態が心地悪く、無意識に自分でそれを補って補完させようとする。例えば、「お住まいはどちらですか?」とダイレクトに聞いたら少し警戒されてしまうようなシチュエーションでも、「お住まいは・・・」とだけ言って、あとは文章を切ってしまえば、相手の方から「世田谷なんです」というふうに、すんなり答えてくれるものです。
③主観の原理→人は、他人の話を、自分のことに当てはめながら聞いている


◇アンベリファイアブルステートメント(UVS)
・”私のリーディングは当たっているのだけれど、あなたがそれに気づいていない”というふうに持って行く技法。
例)
「・・・ご自分では気づいていらっしゃらないかもしれません」
「・・・ご自分では忘れておられるかもしれません」
「・・・ご自分では気になっていないかもしれません」
「・・・ご自分では意識していないのかもしれません」
「・・・意識レベルまではまだ昇ってきていないのかもしれません」


◇ライトハンドシステム
・ベースはMeタイプ/Weタイプの性格リーディング
人間は、”わたし”を中心に考えて行動するMeタイプと、”わたしたち”を中心に感じて行動するWeタイプに分けられる。ですから、初対面の相手でも、外見的な特徴からMeタイプかWeタイプかを見極めるだけで、極めて正確なコールドリーディングができる

・自分の右手を見て、指をリーディングに必要なすべての言葉をそこから連想させる
親指→親分肌
例)「細かいとことにこだわらない、おおらかな性格ですね?」
  「弱気を助け、強きを挫くというような、頼りがいのある人です」
人差指→人が好き
例)「個人競技よりも、チームスポーツのほうが好きでしょう?」
中指→現在
例)「将来の夢とか目標とかいったものにはあまりこだわらず、1日1日を大切に生きるというタイプですね」
薬指→情緒
例)「どんなことも、自分でやってみなければ納得しないでしょう?」
小指→赤ちゃん
例)「すごく純粋で、傷つきやすいところがあります」

・スイッチバック法
右手の指の一連のリーディングは、Weタイプ向けのリーディングである。そのため反対の、Meタイプについても同じようにマスターしなくてはならない。そのため左手を使って、右手の指の”まったく逆”の特性を考える。
親指→職人肌
人差指→人が苦手
中指→過去と未来
薬指→論理
小指→自立

コールドリーディング~ニセ占い師に学ぶ! 信頼させる「話し方」の技術 (FOREST MINI BOOK)

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