『ジョブズ流仕事術』 大谷和利 | kottsunのLogノート

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主に、読んだビジネス書のこと、iPhone関連、パソコン関連のことなどを書いています。

 iPhoneを使っているとどうしてもApple関連の図書が気になってしまい、そこに「仕事術」という言葉
を追い打ちをかけるように書かれていたので購入。

 Mac、iPod、iPhoneと革命的な製品を生み出してきたスティーブ・ジョブズの軌跡の中から、ビジネス
の現場で役に立つ43のヒントを抽出し、その背景にあるエピソードなども紹介されています。

 同じパソコン業界に身を置く自分としては、自分もこうやりたい!! 今の会社をもっとこう変えたい!!
と思うようなことが多々あり、学ぶ点は多い本です。


 普段から少しでも多くのアイデアを出すことを心がけ、
 時にはあえてビジネスの常識や鉄則と言われる物を否定してみる。
 それが問題解決の突破口となりうる

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はじめに

第1章 ジョブズ流「非常識」の秘密
1 決断は迅速に行う
2 現場には徹底して付き合う
3 必ず自分の目で確認する
4 気の置けないブレーンを見つける
5 100のアイデアを出す
6 グランドデザインの重要性
7 生涯現役の気構えで働く
8 信じるときは心から信じる
9 チャーミングであれ
10 良き伴侶を探す
11 旧友は大切にせよ

第2章 ジョブズ流「仕事」の進め方
12 担当者・専門家から情報を引き出す
13 自分のプロジェクトと成果物を愛する
14 自らの発想と他者の能力を尊重する
15 製品化できなければゼロと同じと心得る
16 仕様と納期は可能な限り前者を優先する
17 上司や部下に不安を抱かせない
18 ライバルからも一目置かれる存在になる

第3章 ジョブズ流「ビジョン」の実現法
19 世界観を作る
20 ルールに縛られない
21 選択肢を限定する
22 ぶれない軸を持って基準とする
23 ビジネスはトータルで考える
24 今までにない組み合わせを試してみる
25 地球規模で考え、地球規模で行動する

第4章 ジョブズ流「もの作り」の法則
26 足し算よりも引き算で思考する
27 秘密は守り、守らせる
28 味方を欺くのも兵法のうち
29 謝るならプラス思考で謝る
30 チームワークの重要性
31 アナリストに振り回されない
32 プランB、プランCを用意する
33 非常識に挑戦する

第5章 ジョブズ流「成功」の交渉術
34 自社製品の特徴を頭にたたき込む
35 本業に関わるスピーチでは原稿は読まない
36 自分の存在意義を意識する
37 自らの強みを把握し活用する
38 自分に賭けてもらえるようにする
39 常にナンバーワンと交渉する
40 相手によらず対等に付き合う
41 決意は態度で示す
42 ときにはレトリックを駆使する
43 プレゼンは命と心得る

あとがき
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◆スティーブ・ジョブズの仕事の流儀
 ・アイデアの有無を確かめる上で、ジョブズが一番重視したのは迅速性である。
  また、自らの判断に誤りがったときにも、可能な限り素早く修正して、その悪影響を最小限に
  留める努力も怠ってはならない。

 ・「使いこなせない多機能よりも、使い倒せる厳選機能」こそがジョブズの仕様決定の大原則

 ・リスクを背負っても自らルールを破り、新しいルールを作ることを好む

 ・何かの行動を起こすときには、勢いに任せてプランAのみで突き進むのではなく、代替案も用意する
  ことを忘れないようにしたい。それらの存在が見えなくとも、そこからもたらせる安心感は必ず
  プランAの推進にも役立つはずだ。


◆個人として
・判断を下すための材料をいち早く揃え、それをもとに素早く決断し、間違ったとおもったら、すぐに
 手を打つ。

 ・仕事の大小や習熟度に関わらず、それを自分なりに分析して、独自の切り口で意見を持つこと

 ・「戦術なき戦術」では、行き当たりばったり的な成功しか収められない。また、「戦術なき戦略」では、
 いつまでたっても目的を達せられない。守るべき戦略を持ち、柔軟な戦術を持ってことに当たることは、
 個人の仕事や人生においても大切な心がけだ。

 ・自分の世代に固執せず、何歳になったからと自らを枠にはめることもなく、世間に広い関心を持って
 カルチャーを吸収する

 ・どのようなプロジェクトでも、関わったからには自分がスポークスマンになったつもりで、いつでも
 プロモーションを行えるくらいの意識を持って取り組んでみよう。

 ・独りよがりの価値観を押しつけても成功はおぼつかないが、常に常識を疑い、自らの基準に照らして
 答えを見いだす姿勢は忘れずにいたい

 ・『時間は限られている。誰かの人生のために、それを無駄にするべきではない。心と直感は、すでに
 あなたが進むべき道を知っているはずだ。それ以外のことは二の次でよい。

 ・要点を覚えておく少しの記憶力と、それを自分の言葉に置き換えて聴衆に語りかける気持ちあれば良い

 ・会社や肩書きではなく、他人から個としての自分に賭けてもらえるか? そして、自らも自身の可能性に
 賭けることができるか? 時に立ち止まり、そのことから考えてみるのも、仕事の選び方や進め方の
 良い指針となるだろう。


◆メーカーとして
 ・戦略を持たないメーカーは、他社の戦術に振り回されて製品開発を行うことが多い。

 ・数値による差別化は判りやすい反面、そこに関わるメーカーを必然的に同じ土俵で争わせることになり、
 結局は仕様の同一化、価格競争などの面での消耗戦を誘発する

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