ベンチャー企業の立ち上げを中心に描いた小説です。
外資系クレジットカード会社に勤める主人公の藤崎翔は、才能がある人間であるにも関わらず、
社長の方針に合わないため不当なリストラにあった上司である部長の早坂や、神宮司、そして
藤崎と同じ早期退職プログラムを使い、早期退職した先輩の秋谷たちと、会社を作ります。
はじめは何をしてよいかも分からず、お互いに集まっては意見を出し合い、そして本当に自分たち
がしたかったことは何か? を考えていきます。
そして考えついたのが、今まで自分たちがしてきた仕事を、自分たちの手で行ってみたい。
という結論に辿り着きますが、そう簡単にいく物ではありません。
その自分たちのやりたいことを行うために、紆余曲折しながらも、少しづつ進んでいく・・・
という、良くあるストーリーになっています。
そして最後はハッピーエンドに・・・。と言いたいところなのですが、最後はどうも尻切れトンボのような
終わりになっています。
雑誌「Gainer」の2004年4月号から2006年3月号までに連載されていたので、、もしかしたら著者も
もう少し続けたかったけど、あまり人気が無く連絡が中止になったのかもしれません。
個人的には、会社を作っていくという前向きな話が、非常にそそられ、それなりに楽しめる小説でした。
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