『できる人の要約力』 本間正人  浮島由美子 | kottsunのLogノート

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主に、読んだビジネス書のこと、iPhone関連、パソコン関連のことなどを書いています。

 要約力とは「大事な部分を選択肢、判断や行動につながるように情報をうまく
まとめる」こと。

 これが仕事術における時間短縮にもつながるのではないか? そしてブログを
書く際にも必要な能力になると思い読む。

 色々な題材を元に、要約力を紹介。そして要約の原則となるべきこと。
要約力を身につけるメリット。逆に注意しなくてはならないこと。そして最後に
トレーニング方法が書かれており、非常にわかりやすく、読みやすい1冊でした。

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目次

はじめに

第1章   基本ケースで要約のテクニックを理解する
      まずは「要約ってどんなことか」を実感しよう

第2章   基本の流れと原則を押さえておこう

第3章   応用ケースでさらに要約力アップ

第4章   要約力を伸ばすための実践ヒント

おわりに
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◆要約の基本的な流れ
  (1)全体をつかむ
    ①全体像を把握する → 行き着くべきゴールが明確になる
    ②全体から細部へ

  (2)文章の構造がどうなっているかを考える
    ③段落分けをする
    ④段落ごとに見出しを付ける →要約すべきポイントが見えてくる
    ⑤主語と述語を見つけ出す
    ⑥結論以外の部分を構造化する
      まず結論を探し、それ以外の部分の役割を考える
    ⑦事実と主観を分けて考える
      ※語尾に注目して見極める
  
(3)目的を確かめて重要な部分を選別する
    ⑧要約の基準・目的を明確にする →誰に伝えるのか? 先方のニーズに合わせる
    ⑨重要な部分を選別し、優先順位をつける
    ⑩キーワードを見つける
      5つのヒント
       1.繰り返し使われていたり、何度も言い換えられている言葉を探す
       2.関連語をたくさん出ている言葉を探す
       3.価値判断を含む言葉を探す
       4.条件や状況の前の言葉に注目する
       5.接続詞に注目する
   
  (4)残す部分を考えながら抽象度を上げる
    ⑪情報をまとめて抽象化する  →短い文にしていく
    ⑫残すべき具体的な部分も考える  →重要な情報は、そのまま省略せずに反映
 
  (5)まぎれ、誤解のない形に仕上げる
    ⑬まず結論から伝える
    ⑭全体像から説明する
    ⑮キーワードを組み立てる  →トピックを整理して伝える順番を考える
    ⑯読み手に役立つようにカスタマイズする
      チェックポイント
       1.何が言いたい分なのか、よくわかりますか?
       2.キーワードは入っていますか?
       3.結論がはっきりわかりますか?
       4.入っている情報は正確ですか?
       5.読んだ人の参考になりますか?


◆要約力をつけるメリット
  (1)仕事の効率や評価が上がる

  (2)企業の生産性が上がる
     効率良く必要な情報を読み、上役が判断したり行動したりすることをサポートする

  (3)顧客対応能力が上がる
     相手の話をうまくまとめることで、トラブルを未然に防ぐことが可能

  (4)情報選別能力が磨かれる

  (5)コミュニケーション力が高まる
     相手に合わせて、必要な情報の種類や詳しさをピックアップする能力が上がれば
     お互いに意思の疎通がスムーズになり、関係も円滑になっていく


◆陥りやすい6つのパターン
  (1)客観性がない
     ・話し言葉と書き言葉は別物
     ・情緒性より客観性が大事

  (2)ひとりよがりである
     ・主語がない
     ・指示語が曖昧

  (3)大事な要素が入っていない

  (4)一文が長すぎる
      文を意味のまとまりで整理することが重要

  (5)短すぎて多義性が高い

  (6)尻切れトンボである
      最初に全体の意味をつかみ、まとめておく必要がある


◆トレーニング方法
  ・日記を書く →印象に残ったことを選別して書く
  ・ノートや議事録を書く
  ・スピーチを考える
  ・番組をまとめる

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