『できる社長は机が小さい』 臼井由妃 | kottsunのLogノート

kottsunのLogノート

主に、読んだビジネス書のこと、iPhone関連、パソコン関連のことなどを書いています。

 よくトイレ掃除をすると運が良くなる。というような話を聞きますが、それはなぜなのか? ということを
疑問に感じていました。その理由を教えてくれたのがこの本。

 著者の臼井さんは、経営者として、また「そうじ力」の本を出されたり、日本テレビの「マネーの虎」に
出演されてたりと多彩に活動されていますが、最初は何もできず、とにかく他の人より誇れるそうじを
一生懸命やっていたとのこと。それが周囲にも影響を与えていき、そして自分自身も変わっていった
とのこと。

 この本はそうじの仕方を書いた本ではなく、そうじをすることによってどういった効果があるのか?
ということを中心に書かれています。私はこの本を通勤中の電車の中で読みましたが、会社につくと
本の中に書かれていた「机の上を拭く」ということを始めました。そして週末の今日は朝から片付けを
したり、クツを磨いたりと、かなりこの本の影響を受けました。

------------------------------------------
目次

はじめに

第1章   つぶれる会社はトイレが汚い!

第2章   仕事のできる人はそうじもできる -何をどうそうじするのか

第3章   「捨てる力」の成功パワー、「磨く力」の開運パワー

第4章   そうじ磨きの習慣がつくと、人生が変わる!

おわりに
------------------------------------------

◆仕事の成功と整理整頓能力は比例する
  「そうじ好き」な人には概して仕事を円滑に進めよう、上達しよう、発展的に考えようという気持ちが
  あります。そのように、頭の中できっちり整理整頓できていてモチベーションが高い人は、仕事で
  成功していく。


◆整理整頓能力
  仕事能力の一つ。「運をつかむ」という意味でも、「まず身辺から身ぎれいにする」という意味でも、
  そうじというのは毎日毎日するべきだし、しないと「きまり悪くなる」「気持ち悪くなる」ように
  習慣づけるべき。


◆トイレ掃除
  ・トイレは狭くて掃除しやすく、そうじをすればすぐに効果が現れやすい場所である。
  ・排泄は健康のバロメーターだから、トイレが汚れていると、自分に跳ね返ってきて不健康になる
  ・便器の蓋がきちんと閉まっているとうことも、成功している会社では共通している。
   風水的見地では「空気を清浄に保つため」だそうだが、次に入る人に「使った後」という不快感を
   与えないという、人を思う気持ちが成功を導いているのかもしれない。


◆そうじ能力
  ・整理で「捨て」て、整頓で「あるべき場所に戻す」
  ・物には、その物のあるべき置き場所が決まっている
  ・毎日のそうじは、気付かない自分への戒めになる


◆6つの「そうじの効用」
  (1)決断力がつく
     「整理=捨てること」には、決断力がいるから

  (2)思考整理ができ、段取り上手になる
     そうじを続けていくうちに、短時間にいかに効率よく片付けていくかを習得することになる

  (3)パワーが出て、精神的な助走になる
     会社をきれいにそうじしていれば、やる気がアップし、「仕事をしよう、人を招こう」という気になる

  (4)仕事のスピードがアップする
     ①常に要らない物をなくそう、片付けようという意識になると、ぐずぐず考えなくなり、動作も
      機敏にスピーディになる
     ②物を探す時間が省ける

  (5)仕事力そのものがアップし、すぐに取りかかれる
     キレイなところからはやる気が出て、スピードがあるので、そうじ習慣が身についた人は、
     朝出社するとすぐに仕事に取りかかれる

  (6)本当の自分とは何かがわかる。自分のこだわりが明確になる
     要らない物を捨てていくことで、自分が大事にしている重要な物が残り、自分がわかるようになる


◆会社でのそうじ
  ・3ヶ月に1回くらい、「捨てる」整理を行う  →物を溜めなくなっていく
  ・ふだんは必ず、「使ったら元に戻す」整頓を心がける
  ・出社したら机の上を「拭く」こと。 →今日1日をイマジネーションしながら、ぞうきんがけを行う


◆捨てる力
  ・「もったいない」といって物を手元に抱え込み自分だけで所有している人がいるが、物を活用
   しないことの方が「もったいない」。物を捨てることで、リサイクルされ必要な人が使ってくれる
   という考え方もある。
  ・物を捨てるとき、「いずれ必要になるかも・・・」と迷うことをやめる。
    →統計的には、必要になる確率は0.5%くらい。つまり200個捨てて1個あるかどうかという程度。
    →その場合は、他人になりきって客観的に判断する
  ・たくさん捨てなければいけない人は、いったい幾らぐらいになるかとおいう計算をしながら捨てる。
  ・期限と保存のキャパシティを決め、活用出来ない物は不要である
  ・郵便物、請求書等の紙関係の物の整理「5つのルール」
    ①決まった場所でしか開かない、見ない
    ②見る期限を決める
    ③支払う手続きの手順を決め、一括処理する
    ④済んだ物と、そうでない物を明確に分ける
    ⑤領収書はストック箱に保管


◆磨く力
  ・物を磨くことで、「自分の気持ちのリセット」になり、「素になれる」
  ・磨くことによって「元気・勇気・やる気」が高まる

できる社長は机が小さい (ベスト新書)/臼井 由妃
¥720
Amazon.co.jp