週刊東洋経済(2008.12.13)  『それでも強い! マイクロソフト』 | kottsunのLogノート

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世界的不況で、特にIT系に関してはこぞって赤字に転落している企業が多い中、「それでも強い」会社がある。それがマイクロソフト。今週の東洋経済はマイクロソフト特集。なぜこの時期にこのような特集を組むのか? 最初は分からなかったが、こういう不景気な時期だからこそ、強い会社を見習え!! ということなのだろうと思いながら、読ませてもらいました。


・株式時価総額はネットバブル後の最安値へ突っ込もうとしている。しかし、数年来マイクロソフトを猛追
 していたグーグル、アップルなどの下落率の方が激しく、IT業界における相対的なポジショニングは
 高まっている

・グーグルの収益柱は景気悪化の影響を受けやすい広告。それに対してマイクロソフトの売り上げ構成を
 みると、企業との長期ライセンス契約やOEMが7割を占める。7割が長期契約で、単発事業は3割。
 ゆえに景気後退局面でも強い

・不透明ながらも以下の事業により、さらに高成長も見込まれる
 ①正規品推奨(新興国に蔓延している海賊版の取り締まり)
 ②オフィス・ライブ(中小企業向けサービスの売上)
 ③ビジネスサービス(大企業向けホスティングサービス)
 ④ズーン(iPod対抗のデジタル音楽再生機)
 ⑤テレビ[IPTV](世界中の無数のテレビへの毎月課金)
 ⑥医療情報(個人向けの医療情報サービス)

・「コンピューティングには4つの柱がある。クラウド、データセンター、パソコン、携帯電話。将来的には
 テレビもあります。マイクロソフトはクラウド向けアジュールを発表したことで、すべての分野で
 プラットフォームを用意しました。」(CEO スティーブ・バルマー)

・マイクロソフトの収入の40%近くは日本から出ていると言われた時代もあった。マイクロソフトにとって
 日本は極めて忠実でおいしい市場であった。マイクロソフト製品が劣勢になると、ゲイツやスティーブ・
 バルマーは予告なしで日本に飛んできてた。ゲイツやバルマーの巧みな外交は大きな成果を上げた。
 ゲイツと一夕会食をすると、翌朝にはメーカーの方針が変わった。

・スティーブ・バルマーは非技術系にもかかわらず、何度もプログラム開発の監督をした。監督といっても、
 要するにフットボールのコーチよろしく全身を震わせて大きな声で叫びまくるだけなのである。ところが
 これが以外に効果的だった。

・ビル・ゲイツはウッディ・アレン的な風貌をした、一見ひ弱でシャイで臆病そうな若者に見えるが、
 実際は、戦闘性と攻撃性は恐るべきものがあり、外見に誰もがひっかかった。


週刊 東洋経済 2008年 12/13号 [雑誌]
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