『読書進化論』 勝間和代 | kottsunのLogノート

kottsunのLogノート

主に、読んだビジネス書のこと、iPhone関連、パソコン関連のことなどを書いています。

勝間和代さんが書かれた読書論とはどういうものか? この本が出るよ。という話を聞いた時からワクワク感でいっぱいだったので、発売日当日に購入。しかもサイン会の整理券もGet!!(勝間さんのブログでサイン会を行うことが書かれていたので、わざわざその書店まで買いに行きました)

中身的には色々印象深い言葉がありましたので、それらを記載していきます。

------------------------------------------------------------------------
目次

はじめに

勝間和代著作一覧

序章 成功や自由は、読書で手に入れる

第1章 人を進化させる読書がある

第2章 進化している「読む」技術

第3章 「書く」人も進化する

第4章 「売る」仕組みを進化させる

終章 これから「読みたい」「書きたい」「売りたい」と思っているみなさんへ

私を進化させた20名の著者

巻末資料

おわりに
------------------------------------------------------------------------

●インターネットと本
「本」
→インターネットよりまとまって、きれいに整頓されている傾向がある
「インターネット」
→ピンポイントで、「具材としてこの情報が欲しい」と言うときには便利なツール。しかし、「一般的にこういうことを幅広く知りたい」とか「自分が知らない世界を理解するための、わかりやすくて正確な情報が欲しい」と言うときには、まだあまり役立たない


●「読む」技術

・本を読むときに目的意識を持っているといないとでは、まったく読書の時間効率が違ってきます。アジェンダ(検討課題)を設定しないミーティングが、だらだらしがちであるのと同じで、本を読むときには、その本の著者とどういう話をしたくて、何を質問したいのか、という意識を持つことが重要

・本は、わかっていることばかりで組み立てられていても面白くなく、「ちょっとずれている」くらいがいいのです。あるいは、自分が今まで体験してきたことに対して、「ことば」のラベルをつけてもらえると、すごくうれしいと感じます。

・自分の考え方が少しでも深くなるか、広くなるものが見つかれば、読書は十分成功

・本は全部を隅々まで、読む必要はない。本の全体像の中から、好きなところだけ拾い読みながらいけばいい。ただし、大事なことは、その内容が私たちの考え方や行動にどれだけしっかりといい影響を与えられるかということ。インパクトの大きさが、より重要な要素である。


●書く人も進化する

・自分が考えていること、経験したことを他者に文字の形で見せて、そのフィードバックを得ながら、自分の経験を文字に、文字からまた他人とコミュニケーションを持ち、さらにその経験を進化させ、というループを作る必要がある

・ブログの実践のほかに、まず書く技術を学びたいと思うなら、わかりやすく書く技術の本を読むこと。
ex) 『伝わる・揺さぶる! 文章を書く』 山田ズーニー
   『林真理子の名作読本』 林真理子
   『考える技術・書く技術』 バーバラ・ミント

・相手がわかりやすく読みやすく書くための4つの技術
①「自分の事例」「アンソロジー形式」を利用して親しみを持たせる
 →色々な概念を書いたあと「では、具体的には」と説明する場合に、自分の事例を使うのがコミュニケーション上、いちばん効果的

②「役に立つフレーズ」を必ず入れ、読書だけに体験を閉じない
 →ひとつでも、ふたつでも、心に残ることばがあることが大事

③「共通体験」や「流通していることば」を使って行動を促す

④「コンテンツ力」と「編集力」で進化していく
 →書く前に、書くテーマをみつけること。自分メディアとして蓄積したコンテンツのどの部分をひっぱり、何を組み立てるかどいうことが、最も重要
 →文章のコツを考えるのも、スタイルシートを作るのも、技術です。残念ながら、それを実行出来ない人には、訪問者が増えたり、出版社から声がかかったりするという進化は起きません


●売る仕組みを進化させる
「書く努力の5倍、売る努力をする」
 本は、書くだけでなく、売ることを合わせて、完結する

・「どうやったら本が10万部売れるのか?」
 4Pの戦略を組んだら、あとは市場の情報を見ながら、継続的な改善を行っていくしかない
 ※「マーケティングの4P」=プロダクト(商品)、プライス(価格)、プレイス(流通チャンネル)、プロモーション(広告宣伝)

・本は、装丁やタイトルについては、どこでもすごく工夫をしているので、工夫をしないと負けますが、工夫したからといって、有利にならないのです。ところが、プロモーションやプレイス、そして、著者マーケティングについてはまだまだ開拓の余地がある。


●これから・・・
・いつのときも、新しいことを実行しようとした場合、発案者はまず、スタートできる最低限の条件は確保してから始めること。スタートの段階から、うまくいくかいかないかわからない「賭」をしてしまっては、成果に結びつきにくくなる。まずは小さく、コストも安くスタートすること。

・将来は本を書いて、みなさんのその経験を後進のみなさんに還元することを、一つの目標に置いてみてください。本は、あなたの人生を豊かにし、あなたを進化させていきます。

読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書 1)/勝間 和代
¥777
Amazon.co.jp