最近書店で「質問力」をうたった本が目立つようになってきました。それを反映してTHE21では、早速質問力に関する記事が取り上げられていましたが、そのメンバーがすごい!!
まずは対談ということで茂木健一郎さんと斎藤孝さん。そして野口吉昭さん、廣瀬貞彦さん、和田裕美さん、吉越浩一郎さん、荘司雅彦さん、藤巻幸夫さん。
全員の記事を取り上げることは体力的にも無理なので、その中から特に自分が気になった点だけを抜粋します。
●質問力のある人 vs ない人、その決定的差は何か? 茂木健一郎 vs 斎藤孝
・「相手と話しながら、聞きたいことをメモする」ということを行うだけでも、最低限の質問力は身につくし、文脈から外れた質問をすることも防ぐことが出来ます(斎藤)
・「質問力」には
①その場をきちんと流すことが出来て、一般的なコミュニケーションを維持できるだけでの質問力
②場に新たな展開を加えられるようなクリエイティブな質問力
の2種類がある。(茂木)
・文脈の流れの中で質問するのが基本。
・下調べをした上でそれを超える質問を行う
・パッションがあれば相手の心に必ず届く
・本質的かつ具体的な質問からビジネスチャンスは生まれる
●”物事の本質”を見極める質問力を身につけよう 野口吉昭(『コンサルタントの「質問力」』の著者)
・質問力には、論理的思考から始まって、コンセプト思考、戦略的構想力、問題意識、当事者意識、マクロ環境知識、市場環境知識など、多くの要素が凝縮されています
・質問力の中でも次の3つの要素が重要
①仮説力 相手に気づきを生み出すための仮説をあらかじめ立てることが出来る力のこと
②本質力 現状を把握し、問題の本質をただすことで、解決の糸口を探し出す力のこと
③シナリオ力 仮説力と本質力を組み合わせて、ゴールに向かってアウトプットのシナリオを描く力のこと
●具体的な質問へと誘導し話のツボを探し出す 荘司雅彦
・抑えておくべきツボを見極めるための質問をすることが重要。
ツボとは、相手が抱えている不満のこと。人は、不満を解決してくれそうな相手に興味を持つものです。また心理的な面でも、不満を聞いてくれた人は、好感度が高まります。
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